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(投稿:by 僻地の産科医)
「出産育児一時金直接支払制度」というのは、
自民党が最後の駆込み政策のように置き逃げした制度です。
出産した方が退院時にお金がいらない
というのは素晴らしいことですが、
今度の制度は、たくさんの面倒な手続きを医療機関に負わせて
2ヶ月後に入金するというやり方です。
お金がいらないというのは
聞こえがいいのですが、どこかがその分を用意しなければ
産科医療が今まで現金で回っていたのに、無理が生じます。
厚生労働省がいいことをするというのなら
そのお金を用意するべきです。
予算も立てず一方的に、
支払いを延期してしまうのは驚きの方法ですが、
それに賛成した日本産婦人科医会の幹部は
“産婦人科医の声を政策に届ける”役目を果たすべき
だという自覚があるのでしょうか。
以前の記事はこちら。
「出産育児一時金の医療機関への直接支払制度」な一例o(^-^)o..。*♡
「出産育児一時金直接支払制度」に関して
出産一時金に関する署名活動 by 「日本のお産を守る会」 ..。*♡
新政権になってから、
半年の執行猶予措置が行われましたo(^-^)o ..。*♡
でももう、もうすぐ半年。
産婦人科学会のグランドデザインでは
この先10年間は日本のお産の2分の一から3分の一は
診療所で、という構想になっています。
現実的に、診療所がつぶれてしまっては、
お産難民がでることは想像に難くありません。
でも現状でも産婦人科施設の225ヵ所が
お産をやめようとしているんですよね。
さてさて!東京産婦人科医会 新年懇親会での一幕です。
どうぞ ..。*♡
『東京産婦人科医会 新年懇親会 』
平成22年1月23日
(東商スカイルーム8階に於いて)
「出産育児一時金の医療機関等への直接支払制度 」
中央情勢報告 日本産婦人科医会常任理事 神谷正樹
そのあとの質疑応答
(神谷先生はお話のあと急用で退席されて、
討議には、参加しておられません。)
回答者:日本産婦人科医会副会長 小林重高
:東京産婦人科医会会長 町田利正
(K先生)
この制度に対して、東京都の産婦人科医会会長としての立場の町田会長が、我々のような町医者、中小施設は死ねと言うのか。2ヶ月間の給与無しで頑張れと、そしてずっと借金を抱えていけと、考えてらっしゃるのか、それだけは、はっきりとさせておいてください。じゃないと、私は、4月からこの制度がGOされたら、国が全体的にGOされたら、たぶん5月、6月でもう僕は閉めます。もう出来ません。今やっていることは、どこか余裕あるところへ皆お流しすることになると思うんですね。それを東京産婦人科医会の会長として、どういう風にお考えになっているかということだけは、絶対に今日のこの段階でお話していただきたい。もし文章で出来るのなら文章でもいいですから。
(町田会長)
先生、それについてはですね、今日、神谷正樹先生(日本産婦人科医会常任理事)がお話されているように、本当に困っているところがあった場合には、個別に医会本部の方に来て、申し出ていただきたいと。それで真剣に考えてみましょうと、そういったことをおっしゃっていました。それから私も実は個人的に開業医なんですよ。
先生と全く同じ立場なんです。ですから、もうこれは先生のおっしゃることは全て理解出来ます。理解出来ますけれども、本当にこれで1つの施設でも廃止されることになりますと、それは我々の仲間ですから困るというのも勿論ありますし、それから産科医療施設が無くなる訳ですから、日本全体が困る訳ですよ。そういったことで、これは本当の形でもって困るという形があった場合に、我々は理解は出来るのですけど、それに手を差しのべてどういう風にしていったらそれが防げるのかといったら、それは残念ながら東京産婦人科医会での対応は無理だと思います。ですからその場合に、具体的にどのようにするかといいますと、せっかく本部の方から個別でかまわないから、これ実際にこういった形でもって悩んでいるという形のことを、あった場合には来てくださいとおっしゃっている訳ですから、是非ともそういった形でやっていただけると・・・。
(K先生)
先生、行くと何か助けてくれるのですか。
(町田会長)
それは分かりません。
(K先生)
4月からこの制度は、6ヶ月間の延期になって、4月からどうなるのかって決めなければならないのですよ。もう1月下旬ですよ。あと2ヶ月しかないのですよ。
(町田会長)
先生、それはですね、よく分かります。ですからその間に、でも相談に来てくれということがある訳ですから、それに行かれたら・・・。
(I先生)
全国でですね、225ヵ所の施設がつぶれる訳ですね。東京都では産科診療所は83件もありますよ。だからこの制度を中止させればいいんです。何故それを要望しないのですか、東母は。日母もつぶしてくださいよ。4月から、この制度を。
(町田会長)
先生、そのことにつきましても、要望書そういった形でもって文章にして、それで提出してください。それしか今、今ですね、特殊な・・・。
(I先生)
学会は、提出していますよ。中止の要望をしていますよ。学会は。何故、医会はしないのですか。学会は中止要望していますよ。
(町田会長)
ですから、それは言っていただきたい。本部の方に言っていただきたい。
(I先生)
だって、統一見解出せばいいじゃないですか。東京医会で。
(町田会長)
医会が出すというよりもこれは、日本産婦人科医会の本部。これは私も書きましたけれども、結局、厚労省と日本産婦人科医会の本部、それとの折衝を行なっている訳です。東京産婦人科医会は東京の立場ってものを申し上げますから、申し上げているのですよ。これは、我々はすでに7月から東京産婦人科医会で、あがった声につきましては、これは全部あげています。文章でもって本部にあげている訳、全てをあげている訳ではないですけれども、神谷正樹先生を中心として、この係りの常務理事の先生達には全て先生方の声をあげています。
(K先生)
先生ね、本当に、この本日出席された医会の先生達の中にはお産やってる方達が何人いるかは、僕は分かりません。勤務医の方もいらっしゃるのかもしれません。私は町医者です。
(町田会長)
先生、僕もそうなんですよ。
(K先生)
いや、先生は余裕があるから、そうゆうお答えが出来るのですよ。
(町田会長)
余裕なんてありません。
(K先生)
余裕がなければ、会長から声を出せばいいじゃん。
(I先生)
なんで続けるのですか。
(他会員)
今の時点では4月からどうなるか決まってないということですね。はっきり言って。
(町田会長)
ですから先生ね、今日はこういった事で・・・。
(K先生)
あのね、先生、本当に今日はね、このために来たんですよ。
(他会員)
そうですよ。私も町医者ですけど・・・。
(町田会長)
特殊な事情だから、ちょっとやむを得えない・・・。ですから、特殊な事情ですから、神谷正樹先生にお願いして。
(I先生)
何故、特殊な事情なんですか。
(他会員)
ちゃんと質問しているんだから答えるべきだし、この事のために、酒飲みに来た訳でもない、飯食いに来た訳でもないですよ。はっきり申し上げて。
(町田会長)
勿論、そうです。
(他会員)
この直接払いのことがどうしても聞きたい、これからどうなるのか、私達にとって死活問題です。本当のこと言って。
(K先生)
本当にね、3月終わると4月から経営的に終わるんですよ。
(他会員)
どうゆうふうになるのか、じゃ、このまま絶対やれって言われるのか、それとも絶対変えるんだよって、その答えを頂きたいんですよ。
(町田会長)
先生ね、神谷正樹先生のお話にありましたように、これは絶対にやらなくてはならないという罰則規定はないのです。
(他会員)
分かってますよ。だけど、やらざるを得ないですよ。
(町田会長)
罰則規定はないという制度ですから、これは罰則規定のない制度というものはやらないという選択もある訳ですよ。
(他会員)
じゃあ妊婦に、じゃあ俺は知らないよと追っ帰す、そんな冷たいことは出来ません。
(町田会長)
知らないよということじゃなくて、私はやりませんという・・・。
(他会員)
今、私の所ではちゃんとやってますよ。でもものすっごく経営は悪化しています。なんで、ちゃんと自分が努力しないでお産が減っていて経営が傾くなら分かります。ちゃんとやっててなんで経営が傾むかなければならないんですか。2ヶ月間もね、先生方ね、給与を2ヶ月間止められたらどうなりますか。
(町田会長)
制度につきましては、東京産婦人科医会につきましては、それは我々主張することは主張しますけれども、それ我々が決定権を持っている訳では御座いません。
(他会員)
分かりました。じゃあ、こうゆうふうになるんだという事を少しでも、アナウンスメント・・・。さっき先生がおっしゃったように1月の下旬ですよ、もう。もう4月からでしょう。
(町田会長)
7月の下旬に、説明会をもようしたのは東京産婦人科医会だけなのです。
他は9月の10日、それから日本全国で説明会をやったのは9ヵ所の9支部しかないのです。
(他会員)
あのね、先生の責任どうのこの言ってるのじゃなくて。
(町田会長)
そんな事は私も考えてません。そうではなくて、これを現実問題として考えるならば、これは東京産婦人科医会につきましては、我々はこれはやるべきことはやったというふうに自負しております。それは実を結んでいるかどうかの話はまた別です
。
(他会員)
町田先生の個人的な見解としては、この制度は良くないと、先生は当然お考えになっている。
(町田会長)
それは今まで報告してある通りです。報告してある通り、それで尚且つ、ですから、我々が生き伸びる道を考えなければならないことを報告しておきます。我々は今までも、これは基本的には、一番最初に僕、書いてありますけれども、私どもが残念ながら厚労省と直接交渉することは出来ません。それはじゃあどこを通したらいいかというと、これは本部を通していく以外ないのです。ですから、我々はそういったことを初めから分かったものですから、それが分かるまで結構時間かかったのです。で、本部を通しまして、それでお願いだとか、それから我々の現状だとか、そういったものを全部話してあります。
(I先生)
ここに日母の副会長がいらっしゃるのだから、ちょっとコメントしてくださいよ、小林先生。
(小林日母副会長)
今、日母の副会長が来ているからとのことでしたが、私は今日、これから今ですね、お話するのは日母の副会長の立場は置いといてですね、東京産婦人科医会の一会員として聞いていただきたい。よろしいでしょうか。あの実はですね、町田会長もお話になりましたように、この制度は舛添さんがですね、お金がなくとも分娩が出来るような制度を作りたいというのが元だったんですよ。で、それで、35万の一時金を4万アップする、まずそこですね。増額しているんです。で、今ですね、もし万が一これ現物給付になったと仮定した時に4000点あげるということは、不可能に近いんですね。で、まあ一応は僕は厚労省の肩を持つ訳ではありませんが、厚労省も了承の上、4万円をあげますと、39万円に致しますと、産科医療保障制度の3万円を足して42万ということで、まあ、出しました。ただし、皆さんお分かりと思いますが、これ全額政府が、国が出している訳ではないんです。60%は保険組合が支出をしているということなんですね。まずそこのところ、ちょっとあの、お聞きいただきたいんですね。で、それと同時にこれは条例として出てきた訳ですが、今、町田会長もお話になりなしたようにペナルティがないんですね。そうするとこういう制度をどう個々の機関に受け入れるか、ということはある意味、ある意味ですよ、その医療機関の『経営努力』、もしこれをやった場合にですね、医療機関がつぶれちゃうんだったら、おやりにならなくていいんじゃないかなと、僕は思います。入ってつぶれるよりも、入らないで42万円を本来は妊婦さんに渡すべきお金なんです。
ところが、えーそこにも先ほど神谷正樹先生がお出しになられましたように、ある県では100%入っている県が10何県がありますね。それはご理解いただけると思います。じゃ、そういう県はどういう県なのかというと、ほんと申しますと、未払い問題が裏にあるんです。
もし万が一未払いになった場合、42万が助かるということですね。現物給付になった時に、3分の2のあれは助かるいうことも同じような、裏表なんですね。したがって、えーまあ助かるということと同時に、これは妊婦さんにですね、渡すべき金なんです、本来は。ただし、それを妊婦さんにして実際あったんですが、貰って未払いで、という方が出てきたんです。で、それで医会の本部としては、その先生方から、あの何とかしてもらえないだろうか、それは一銭も払わないで逃げちゃって、病院の事務員一人つけてまで行っても払ってもらえないと、どうにかこれはということの要望が多数まいりました。おそらくそれがあるからこそ、この100%という、今、産科医療保障制度のだいたい99.5%くらいですか、99.7くらい、もう少しあがってると思いますが、まあそういうパーセンテージですが、比較的やっていただいてるんだろうと。ただこれやっぱりね、個々の先生方の苦労も僕、分かるんです、よく。ですからそこはより多くの経営努力だと思いますよ。
(I先生)
我々には瑕疵が無いんですよ。罪が無いんですよ。
(小林日母副会長)
いや、いや違うんです。経営努力というのは、ちょっと聞いてください。黙って。いわゆるね、もしそれで先生潰れたら誰の責任になるんですか。じゃあ。
(I先生)
こんな制度を作ったせいですよ。
(小林日母副会長)
それはね、ちょっと僕、論点がおかしいと思いますよ。その制度がですね、ペナルティがあって、これに入らなければ、その産科医療施はつぶすっていうなら別ですよ。
(K先生)
保険になるんでしょ、これ。
(小林日母副会長)
それはまだ先の話でしょ、と思います。おそらく現物給付はですね、今、先程もお話していますように、2回に渡って、あり方検討委員会で検討しています。これは大変なことなんです。もし現物給付になった場合、民主党のマニュフェストにはちょっと書いてないのですが、55万という話もありますよね。55万円に飛びついたとしたら、分娩のですね、帝王切開の診療報酬ですか、15万円ですか、それを超えるような金額設定は絶対にしないですよ。
厚労省は。もっと安くなる。従って今のですね、あれはどうしても我々はですね、現金給付を堅持したいというのは医会の基本理念です。それからもう一つは、日医で言ってる混合診療は認めないということがあるんですね。もし現物給付になった場合に、混合診療をやったら、今度はペナルティが今度こそきます、これは。だからそこら変も踏まえてですね、我々が考えていかなければいけない。同時にもしそこで色んな形態が御座います。これは北は北海道から沖縄までのですね、色んな医療機関、分娩費についても、東京は51万5千円くらい、30、40万切っている所もあるんです。
例えば、地方に行きますと公立病院が御座いますね。この公立病院の料金設定というのは、その町なり、それの議会で決まる訳ですね。高く設定しますと、その議員さんの票が減っちゃうんです。あの野郎、こんなことやったから、分娩費が上がったじゃないか、ということで、そうすると、どうしても上げてこられない、そういうところの、厳しいところもあるんです、これは。ですから、それはやっぱり我々も全部それではないんで、そこら辺を見定めながら考えていかなきゃいけない。ただその間に色んな先生方が出てくると思います。本当に経営が厳しいってこともあると思います。で、もし町田先生がお話になられましたように、貸し渋りがあるというんだったら、どんどん本部に申し出てください。
(K先生)
貸してくれるんですか。
(小林日母副会長)
あのー勿論ですね、利率はきちんと取ると思うんですよ、それは。それは先生甘いですよ。世の中、タダで金をかしてくれるところ、何処にありますか。あったら教えていただきたいんですが。
(K先生)
借りなくてもいいお金を借りなきゃいけないんでしょ。それを何故、借りなければ・・・。
(小林日母副会長)
そこを僕は話しているんです。じゃあね、先生それ借りたくないと、利子が当然かかる、そいじゃ42万円の患者に払っていただいて、それで先生が60万位の分娩料を請求したらどういうことになるか、罪じゃないんですよ。ペナルティないんですよ。
(K先生)
自費でしょ。当然。
(小林日母副会長)
そうですよ。
(K先生)
追加の42万でもし、で、もし50万でやれば、8万円の差額は窓口で貰っていいですよという、ですよね。
(小林日母副会長)
そうです。
(K先生)
ですよね。で、先生はもうお産をやってらっしゃらないですから、現状をもう分からないかもしれません。町田先生はわかってらっしゃる、それをね。それはもう十分に苦労していることは分かるんですよ、僕は。金借りればいいんじゃないか、経営努力が悪いんじゃないか、先生仲間だから、先生が仲間で会長やられた時にはね、僕も色々教えていただいた。今、仲間として先生お話してるから、経営努力が無いんだよって、そんな冷たいこと言っちゃやだよ、俺は。
(小林日母副会長)
言葉悪かったらね、訂正してもいいですよ。僕はね、一つの産科医療機関がつぶれるよりも、僕が頭下げた方がいいんですよ。そうでしょ。
(K先生)
仲間が頭下げたくらいでね、こんな頭下げたくらいで・・・。
(小林日母副会長)
だって先生ね、もう一つ考えてくださいよ。皆さんもうね、おそらく考えていると思いますよ。42万を患者にですね、直払いにしてもらって、先生がその患者にですね、正規のピシッとした先生の領収書を、お金払って分娩をなさたらどうか、とそういうのもあるんです。そういう方法もありますよ。
(K先生)
今まで僕は現金で頂きます、領収書は全部出します、が、当たり前ですよ、そんな事は、昔からやってますよ。この制度は違うでしょ。今、先生はお金借りなさい、経営努力が悪いって、僕の一番辛いところを先生はおっしゃって、頭下げますって、そんなもの下げなくてもいい。仲間だから。先生の口が滑っただろうと思うだけだから。だけど僕はこの東京医会がこの制度を本気になってやろうと、国がどうしてもやろうということに大賛成で、東京都産婦人科医会が声を出すならばね、そしたら僕はそこで自分の息子にも言わなきゃいけない。こういう状態だ、もうやってられない。もう閉院しなければならないと、外来で窓口だけみようと、先生!先生、窓口だけしかみないで、妊婦検診だけやっていこうと、いうようなね、お産は止めようとね、ということと同じことになっちゃうんですよ。これまで一生懸命やってきた僕は・・・。
(小林日母副会長)
ただですね、先生ね。あのう、先生これね、皆さんこれ聞いていてもあれですから、懇親会ありますから、懇親会の時にですね。
(K先生)
懇親会なんか、全然。僕はこれから行かなければならない所があるんですよ。
(I先生)
一つだけいいですか、先生。借りた場合ですよ。例えば、1ヶ月2千万の未収入金とすると、4千万円。これ永久損金ですよね。戻ってきません。
(小林日母副会長)
ちょっと待ってください。その永久損金っていう言葉、どうなんですか。僕ね、それで先生が書いてあるんで、実は経理士に聞いたんです。
(I先生)
永久に戻ってこないんです。閉院するまで。
(小林日母副会長)
あ、それは違うんですね。
(I先生)
戻ってこないんです。さっき表が出たでしょう。
(小林日母副会長)
ちょっと待ってください。今、先生、永久に金は戻ってこないとおっしゃってましたね。
(I先生)
閉院ですよ。だから永久に近いんですよ。やめるまで戻ってこないんですよ。
(小林日母副会長)
いや、そんな事無いですよ。
(I先生)
何処で戻ります?
(小林日母副会長)
と言うのですはね、もしですよ、もしこの制度が時限立法ですから(註;立法はされていません)、これ。来年の3月を過ぎれば、4月、5月とその前のやつは帰ってくるんですよね。
(I先生)
当たり前です。終わればいいんです、制度が。制度が終わるまで永久なんです。それで、4千万としますよね、ところが課税対象だから6千万。税金が2千万付きますから。この6千万は我々5年で返します。だいたい。ところが、100万、100万と毎月12ヶ月間払います。今払ってごらんなさい。12月には1200万お金足りなくなります。したがってまた借り直すんですよ。1200万を。永久に6千万消えないんです。(註;すでに、お産の収入中心で経営が回っているときに、突然2か月止められたら経営は立ちいかなくなります。また、自己負担3割の分がある他科と違い、お産中心の産科は、100%入ってきません。)
本当に困った制度なんですよ、これ。借りたら借りっぱなしなんです、返したら借りる、返したら借りる、だから借りたくないんです。これ無理ですよ。借りた方がこの制度ではブラックホールにはまりますよ。永久に返せないですから。
(小林日母副会長)
先生のおっしゃることも分かるんですよね。だからもう少しですね、弾力的にお考えになったらどうかな。というのはね、何故ね、今現在分娩は自由診療ですよ。自由診療というのは、その自由診療の中に産みやすい環境を作るために42万妊婦さんに差し上げましょうっていうのが、この本来の姿じゃないのですか。
(I先生)
だから、論点が違うんですよ。
(小林日母副会長)
あ、そうですか。
(I先生)
借りる必要がないんです、我々。だからこの制度は無くていいのに。何故、日母がこれを薦めたのかが分からないんです。
(小林日母副会長)
ですから、さっきもお話したように、これはですね、我々ある程度、医療の会員の先生方の事も考えなければなりません。国の事も考えなくてはなりません。国民の事も考えなくてはなりません。このですね、少子化の少ない時に少しでも補助してあげるというのは、国の基本姿勢ですよ。
(I先生)
だけれども、225ヵ所もつぶれちゃうんですよ。産科施設が。
(小林日母副会長)
つぶれちゃ、困るんですよ。だから、つぶれないようにそこは経営努力やってみたら、いかがなもんでしょうか。やんなさいというのじゃないですよ。
(I先生)
分娩費を値上げしろってことですか。
(小林日母副会長)
分娩費は値上げしなくていいですよ。今のままでおやりになっていいんじゃないかと思いますけど。
(I先生)
そしたら6千万借りなきゃいけないんです。
(小林日母副会長)
だから、入らないんですよ。制度に。先生、どうして入りたがるんですか。
(I先生)
入るも何もこれ、現物給付になりそうなんで入りたくないんです。
(小林日母副会長)
なりそうなんでって、それはちょっとね。飛躍なんですよね。大体それがいつ出てきているんですか。現物給付の。
(K先生)
Q&Aのちょっと僕、何ページだか覚えていませんけど、去年のことなんで。Q&Aのところを読むとこれは将来の保険制度に入り込むなあと、もう見えみえのQ&Aでしたね。お読みになってるかどうかわかりません。お産やってない方は、もう興味ありませんから。それ読んだ瞬間にこの制度は将来は保険になるんだと、お産は健康なものではなくて、病気なんだと、今後、そういう認識をこれからずっと持っていかなきゃならないのだと、これをまず日本医師会が話をするのか、日産婦が話をするのか、僕は分かりませんけど、今度はそういうような状態になるんだね、と。
(小林日母副会長)
先生、申し訳ない、時間がね。
(K先生)
いいじゃんか、飯なんか。もっと俺たちの立場は食えない飯の話ですよ。
(小林日母副会長)
先生だけの話だと、僕と先生とI先生の話なら幾らでもしますが。
(K先生)
じゃあ、多数決とりましょうよ。僕は多数決とって、皆さんが飯食いたいというんだったら、僕はやめます。もうこの話は。こんな大事な話をこんな飯のためにここで宴会して、新年会で終わりにしようと言うんだったら、僕はこんな情けないことはやめて欲しいよ。もっと時間持って欲しい。
(小林日母副会長)
じゃあ、いかがしますか。会長。
(町田会長)
時間もあるものですから。それから、発言のある先生方、沢山いらっしゃると思いますから、それは是非とも、あんまり長くしてはいけませんので、今月一杯、東京産婦人科医会にFAXあるいは手紙で結構ですから、是非とも本音を書いて出していただきたい。それを必ず神谷直樹先生のところにお取り置きして、それで回答いただくということをさせていただきたいと思います。
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