(関連目次)→妊娠経過中の脳出血 目次 妊産婦死亡 目次
(投稿:by 僻地の産科医)
本日、さっそく舛添厚労相が現場視察に行かれ、
スタッフの配置など、現場の様子を聞いてこられたようです(>▽<)!!
これまでにあげた関連ニュースこちらからどうぞ!
ルポ 都立病院の産科が消える (一昨年前からの話!!!)
東京都妊産婦脳出血死亡 ―都市部でも受け入れ拒否に止まらぬ産科医不足
首都東京を「たらい回し」にされ「36歳妊婦」は死んだ 週刊文春
文科省も医師不足に言及、これから全国の母子医療センターについて
調査が行われるようです。首都で事件が起こらないと、
やっぱり日本って動かないんですね。ともあれ。
現在の状況をきちんと把握していただきたいですo(^-^)o ..。*♡
分娩数、前年度比3分の2減 07年度墨東病院
毎日新聞 2008年10月24日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081025k0000m040080000c.html
脳内出血を起こした東京都内の妊婦(36)が8病院に受け入れを断られた後に死亡した問題で、最初に搬送を拒否した都立墨東病院(墨田区)での分娩(ぶんべん)数が07年度は438件で、前年度(1309件)の約3分の1にまで減っていたことが分かった。墨東病院の産科は今年7月から2人当直の体制が崩壊したが、昨年の段階から医師不足が深刻になり、拠点病院としての機能が維持できなくなっていたとみられる。
墨東病院を運営する都病院経営本部が24日の都議会委員会で明らかにした。
それによると、墨東病院は産科医不足のため06年11月から通常分娩の受け入れを休止し、リスクの高い分娩だけを受け入れていた。07年8月に通常分娩を一時再開したが、さらに医師1人が退職し、同10月から再び休止に追い込まれた。常勤医の定数は9人だが、定数を満たしていなかった。
また今年7月以降は2人当直を維持している平日であっても、上席の医師が外部の非常勤の場合は、受け入れが難しいケースがあることを関係機関に通知していたという。中井敬三本部長は「産科医の確保については組織を挙げて取り組んできたが、不足の解消に至っていない。あらゆる手段を使って難局を乗り切っていきたい」と述べた。
厚労相、異例の視察 都立墨東病院病棟など
毎日新聞 2008年10月24日
http://mainichi.jp/select/science/news/20081024dde041040003000c.html
脳出血を起こした東京都内の女性(36)が8病院に受け入れを断られた後に死亡した問題で、舛添要一厚生労働相は24日、最初に搬送を拒否した都立墨東病院(墨田区)を視察した。厚労相が事故直後に現地の病院を視察するのは異例の対応。舛添厚労相は、産科病棟や併設されている一般救急対応の「東京ER(救急治療室)」などを視察した後、「周産期に対応する全国の病院がどの程度のスタッフで勤務を回しているか把握し、墨東病院と同じようなら改善したい」と述べた。
墨東病院はリスクの高い妊婦の救急治療を担う「総合周産期母子医療センター」に指定されているが、当日は研修医が1人しかおらず、国の整備指針を満たしていなかった。舛添厚労相は「今回の問題は、基本的には医師不足。(開業医など)それぞれの地域で持っている医療資源を使って対応するしかない」との認識を示した。また、視察前の閣議後会見では「こういう事故が2週間も厚労省に情報が上がってこないのは何なんだ。週末に当直が1人しかいないのに周産期医療センターだと言うのは羊頭狗肉(くにく)で、国に相談してこなかった都にも大きな責任がある」と都を厳しく批判した。
舛添厚労相、墨東病院を視察=「都には任せられない」-妊婦受け入れ拒否問題
時事通信 2008年10月24日
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2008102400052
東京都内で救急搬送された妊婦が8病院に受け入れを拒否され死亡した問題で、舛添要一厚生労働相は24日午前、最初にいったん受け入れを断った都立墨東病院(墨田区)を視察した。
厚労相は、大学病院など都内の大病院が次々と受け入れを拒否した事態を重視。墨東病院を所管するのは都だが、問題が起きた当時の対応や救急医療体制について、自らが病院から直接事情を聴く必要があると判断した。 舛添厚労相は約30分間、小林剛院長ら病院幹部と意見交換し、緊急医療体制などについて説明を受けた。視察後、記者団に対し「現場の医師不足が最大の原因だが、たとえば当直が1人なら、地域の医師会からサポートに入ってもらうのもひとつの手だ。現状をしっかり把握し、国や都で力を合わせてやらなくてはいけない」と述べた。
視察に先立ち、同日午前の閣議後の会見では「報告が2週間も厚労省に上がってこない。非常に重く受け止めている。とても都には任せられない」と話していた。
妊婦受け入れ拒否、厚労相が母子センター調査へ
読売新聞 2008年10月24日
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20081024-OYT8T00415.htm
脳出血を起こした東京都内の妊婦(36)が8病院に受け入れを拒否され、出産後に死亡した問題で、舛添厚生労働相が24日午前、妊婦が搬送されて死亡した都立墨東病院(墨田区)を訪れた。小林剛院長らの案内で、産科と新生児集中治療室(NICU)を視察した舛添厚労相は「最後の砦(とりで)となるべきこうした施設を守るには、医師不足の解消が必要」と強調した。同病院では当直医が土日一人態勢になっていた現状が明らかになっている。
舛添厚労相は視察の後、記者団に、全国74か所の総合周産期母子医療センターで同様の問題がないか調べた上で、地域の開業医の協力を求めるなどして対処する考えを示した。
舛添厚労相が墨東病院視察 妊婦死亡問題で
日本経済新聞 2008年10月24日
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20081024AT1G2400I24102008.html
脳内出血を起こした東京都内の妊婦(36)が複数の病院への受け入れを拒否され、出産後に死亡した問題で、舛添要一厚生労働相は24日午前、一度は受け入れを断った都立墨東病院(東京・墨田)を視察し、小林剛院長ら幹部から事情を聴いた。
舛添厚労相は病院側から産科医不足や当直体制などの現状について説明を受け、新生児集中治療室(NICU)なども視察。視察後「基本的には医師不足が背景にある。国と都の政策の力を合わせて(対策を)やらないといけない」と述べた。調査は都と共同で、同日以降、ほかに受け入れを拒んだ7つの病院や妊婦のかかりつけ医などからも順次、聞き取り調査などを行い、原因の究明を進める方針。
「問題は医師不足」厚労相 墨東病院幹部を自ら聴取
中国新聞 2008年10月24日
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810240195.html
東京都立墨東病院など複数の病院で受け入れを断られた妊婦(36)が亡くなった問題で、舛添要一厚生労働相が二十四日午前、墨田区にある墨東病院を訪れ、小林剛こばやし・たけし院長ら病院幹部から事情を聴いた。厚労相が、現場となった医療機関に自ら足を運んで調査するのは極めて異例。聴取後、舛添厚労相は記者団に「一番構造的な問題は医師不足だ」と指摘。全国に七十四カ所ある総合周産期母子医療センターについても現状を調査し、改善を検討する考えを示した。
調査事項は産科医らのスタッフ数や当直態勢などとし、そのうえで、医師不足解決のためには「開業医など、地域の人材を総動員するしかない」と述べた。これに先立ち、舛添厚労相は、同日の閣議後記者会見で「(妊婦の死亡を)一部報道で知った。どうなっているのか」と、都から報告がなかったことを取り上げ、不快感を示した。都からも経緯を聴くとした。
厚労省は今後、妊婦の受け入れを断った慶応大病院(新宿区)、日赤医療センター(渋谷区)などに対し、事実関係を検証するため国として聞き取り調査する。当時の当直医の数や、搬送を依頼した妊婦のかかりつけ医院とのやりとりの内容などを確認し、国としての必要な対策を講じる方針。
「構造的な問題は医師不足」舛添厚労相 墨東病院視察で
MSN産経ニュース 2008年10月24日
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081024/crm0810241253016-n1.htm
東京都内で脳内出血を起こした妊婦(36)が、8病院に受け入れを拒否され死亡した問題について、舛添要一厚生労働大臣は24日午前、最初いったん受け入れを拒否した、都立墨東病院(墨田区)を視察した。病院の救急患者の受け入れ態勢などの状況を把握するのが目的。
約40分にわたった視察や病院幹部らとの意見交換を終えた舛添厚労相は、「医療や介護は地域に密着したものなので、地域で力を合わせて問題解決を行わないといけない。だが、やはり構造的な問題は医師不足だ」と述べ、全国の総合周産期母子医療センターの実態把握や、医師不足の原因とされる臨床研修制度の見直しを急ぐ考えを示した。
視察の冒頭、小林剛院長が「心配をかけすみません。今後いい方向に進めていきたい」と述べると、舛添厚労相は「教訓として厚労省が支援できるところは支援し、仕事ができる態勢を整えていきたい」と話した。厚労省では24日以降、受け入れを拒否した他の病院への聞き取り調査を行う。
厚労相、墨東病院を視察 妊婦死亡めぐり実態調査
朝日新聞 2008年10月24日
http://www.asahi.com/national/update/1024/TKY200810240089.html
脳出血を起こした東京都の妊婦(36)が8病院に受け入れを断られ、その後死亡した問題で、舛添厚生労働相は24日午前、いったん要請を断ったが最終的に受け入れた都立墨東病院(墨田区)を訪れ、新生児集中治療室(NICU)などを視察した。事態を重くみて、厚労省と都が共同で調査を実施した。
舛添厚労相は視察後、記者団に「一番構造的な問題は医師不足。今後、全国のセンターについて現状を把握したい」と述べた。また墨東病院で当時、当直の産科医が1人だったことについて、「開業医のみなさんに支援してもらうのも手。緊急策として地域の人材を総動員する必要がある」とした。
今後、ほかの7病院にも同省と都が調査する。
舛添厚労相はこれに先立ち、閣議後会見で「ERの設置の仕方など東京都には改善してもらわないといけない問題が山積している」と指摘。また報道機関の取材で発覚するまで問題発生を国に報告しなかった都の姿勢について「とてもじゃないけど、都に任せられない」と批判した。
「医師不足も根本原因」と文科相 妊婦死亡問題で
MSN産経ニュース 2008年10月24日
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081024/crm0810241240015-n1.htm
東京都内で脳内出血を起こした妊婦(36)が、8病院に受け入れを拒否され、死亡した問題について、塩谷立文部科学相は24日の閣議後の記者会見で、「特に産科では医師不足が言われており、そういう根本的なことも原因としてあった」とする認識を示した。
塩谷文科相は、大学医学部の定員増や臨床研修制度の見直しなど、医師不足対策を進めていることを説明した上で、「これらの施策はすぐに結果が出ない。救急医療体制や各機関の連携を整えることが必要だ」と述べた。
厚労相 “東京に任せられず”
NHK 2008年10月24日
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014948771000.html
舛添厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、脳内出血を起こした妊娠中の女性が東京都内の8つの病院から受け入れを断られたあと死亡した問題について、国に情報を上げてくるのが遅く、「とても東京都には任せられないという思いだ」と述べ、東京都の対応を批判しました。
この中で、舛添厚生労働大臣は「問題が起きてから2週間も東京都から厚生労働省に情報が上がってこなかった。総合周産期母子医療センターに、週末、当直の医師が1人しかいないことについても、もっと早く『何とかならないか』と伝えてくるべきだ」と述べました。そのうえで、舛添大臣は「文句を言うときだけは、『国は、しっかりしろ』と言うが、問題があったときに情報も上げないで、言われてもどうしようもない。わたしがやっていることが完璧だとは言わないが、とても東京都には任せられないという思いだ」と述べ、東京都の対応を批判しました。一方、東京都の石原知事は記者会見で「医師不足を招いたのは国だ」などと述べ、今回の問題の大きな責任は国の医療行政にあるという考えを示しました。石原知事は「今回は妊娠した女性が脳内出血を起こし、出産とも重なるというレアケースだが、医師の数が多かったらここまで至らなかったかもしれない」と述べました。そのうえで、石原知事は「国に任せていたら産婦人科と小児科の医師の絶対数が足りなくなった。こういう事態を招いたのは国であり、国にこそ任せられない」などと、厚生労働省の医療行政のあり方を強く批判しました。
病院搬送拒否、厚労相と都知事が応酬
TBS News 2008年10月24日
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3978320.html
東京で妊婦が病院に受け入れを次々に断られ死亡した問題を巡り、国と東京都が対立です。舛添厚生労働大臣が会見で都の緊急医療態勢を批判。それに対し、石原都知事は「国の医療行政の体たらく」と応酬しました。
「非常にショックだし、非常に重く受け止めますし、とてもじゃないけど都には任せられない」(舛添厚労相・24日朝)
「東京に任せてられないんじゃなくて、国に任してられないんだよ」(石原都知事・24日午後)
突如、始まった、舛添厚労大臣と石原都知事の場外バトル。脳出血とみられる症状を訴えた妊婦(36)が都内の8つの病院に救急搬送を断られ、出産後に死亡した事故について、舛添大臣は24日朝、東京都の責任を厳しく指摘しました。
「就任以来、最も力を注いできたことが、産科小児科と緊急医療の問題。そうしたら、週末には当直医が1人しかいないと、それで総合周産期母子医療センターと言えるのか」(舛添厚労相・24日朝)
東京都は24時間態勢でリスクの高い妊婦などの緊急受け入れに対応するため、墨東病院など9か所を「総合周産期医療センター」に指定し、それぞれが地域の患者搬送の最終責任を負っています。さらに24の医療機関を結ぶネットワークが整備され、搬送可能な病院がシステム上で検索出来ることになっていました。しかし今回、このシステムは有効に機能せず、妊婦が死亡する結果となってしまいました。患者の死亡は東京都の責任なのか。批判を受けた東京都の石原慎太郎都知事は、「国の責任だ」と応酬しました。
Q.舛添大臣が「都に任せられない」と
「あの人(舛添大臣)は大見得を切ったつもりで、いつも空振りする。発言するときは現場に行って実態を掌握した上で言ってもらいたい」(石原都知事・24日午後3時)
舛添大臣は24日朝の会見の後、さっそく最初に受け入れを拒否した都立墨東病院を視察、当日の経緯や救急患者の受け入れ態勢などについて説明を受けました。ところが視察後は・・・
「やっぱり一番構造的な問題は、ここで見ててもお医者さんの不足ですね。長期的、短期的含めてやっているところで」(舛添厚労相)
「病院に行って事態を聞いた後で話がずいぶんトーンダウンしたでしょ。産科と小児科医の絶対数が足りないのは、国の責任。舛添くんしっかりしてもらいたい。国に任せてられないね」(石原都知事)
患者のたらい回しを招く、医療現場の人手不足。行政が有効な手段を打ち出せないまま、患者が危険にさらされています。
コメント