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(投稿:by 僻地の産科医)
不愉快なること極まりなしなので(>_<)!!!!
昨日から暴走中です。
昨日までにあげた関連ニュースもこちらからどうぞ!
ルポ 都立病院の産科が消える (一昨年前からの話!!!)
東京都妊産婦脳出血死亡 ―都市部でも受け入れ拒否に止まらぬ産科医不足
首都東京を「たらい回し」にされ「36歳妊婦」は死んだ 週刊文春
本日の医療ニュースは、お昼に出します。
東大病院も受け入れ断る「ベッド満床」 妊婦死亡
朝日新聞 2008年10月23日
http://www.asahi.com/national/update/1023/TKY200810230297.html
脳出血を起こした東京都内の妊婦(36)が7病院に搬送を断られ、都立墨東病院(墨田区)で出産後、死亡した問題で、東京大学病院(文京区)も受け入れ要請を断っていたことが23日わかった。東大病院は、新生児を集中治療するベッドが満床だったため、と説明している。
妊婦のかかりつけだった五の橋産婦人科(江東区)によると、妊婦は夫が呼んだ救急車で4日夜に来院。脳出血などを疑い、CTなどの検査機器や脳外科、産科・新生児科がある7病院に受け入れを要請し、次々断られた。その間に、東大病院にも要請が入ったという。
東大病院はこの際、「他の病院から胎児に発育遅延があるという情報があり、新生児集中治療室(NICU)が必要と判断した」という。だが9床全部が埋まっており、受け入れられなかった、としている。
五の橋産婦人科によると、受け入れ先を探している際、救急隊からいったん「東大病院が受け入れ可能」と伝えられたが、「妊娠35週でも大丈夫か」と再度確認を促した後、連絡がなかったという。 都救急災害医療課によると、東大病院は中程度の症状の患者を受け入れる「2次救急医療施設」の指定だが、実際には命の危機に直面した患者を診る「3次救急医療施設」に準じて運用されている。 妊婦は結局、最初に断られた墨東病院に搬送され、帝王切開で出産、脳外科手術を受けたが、3日後死亡した。
妊婦死亡で石原知事「医者は一生懸命やっている」
スポーツニッポン 2008年10月23日
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20081023046.html
東京都内の妊婦が都立墨東病院で脳内出血の手術を受け死亡した問題で、石原慎太郎知事は23日、都庁で報道陣に対し「医者は一生懸命やっている。みんな命懸けでやっているんだから、そういう事情も配慮して、すべてを否定するみたいな報道をしてもらいたくない」と述べた。
知事は「墨東病院を弁護するつもりじゃない」としながら「臨月の女性が脳出血を同時に起こしたという大変な事態で、めったにないケースが起こった」とした。
受け入れ拒否、妊婦死亡 『みんなギリギリ』墨東病院 産科医不足浮き彫り
東京新聞 2008年10月23日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20081023/CK2008102302000079.html
妊婦死亡、厚労相自ら実態調査へ 24日に病院訪問
47NEWS 2008年10月23日
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102301000905.html
東京都立墨東病院など複数の病院で受け入れを断られた妊婦(36)が亡くなった問題で、厚生労働省は23日、舛添要一厚労相が24日に同病院に行き、病院側から直接事情を聴くと発表した。同省幹部は「これまで同様のケースで大臣が、現場となった医療機関に自ら足を運んだ例はない。極めて異例の対応」としている。
都内で大病院が次々と診療を断った事態を重く受け止め、厚労相自ら判断したという。このほか同省は23日、墨東病院を含め、受け入れを断った複数の病院に対し、国として直接聞き取りなどの実態調査に乗り出すことを決めた。同省幹部は「24日にも都と打ち合わせ、早急に着手する」としている。
妊婦受け入れ拒否、厚労省・東京都が8病院を共同調査へ
読売新聞 2008年10月23日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081023-OYT1T00696.htm?from=navr
脳出血を起こした東京都内の妊婦(36)が8病院に受け入れを拒否され、出産後に死亡した問題で、厚生労働省は23日、東京都と共同で、これらの病院に24日から順次、調査に入ることを決めた。また、受け入れを要請した妊婦のかかりつけの産婦人科にも事情を聞く方針。
調査では、受け入れを断った理由や対応の詳細状況、普段の妊産婦の受け入れ態勢などについて、問題がなかったか確認する。最初に受け入れを拒否した都立墨東病院(墨田区)には、舛添厚労相自らが24日午前、訪問する。江利川毅次官は23日の定例記者会見で、「病院がどういう状態で、どういう情報に対しどう判断したのか、すべての病院に当たって調べたい」と述べた。
妊婦の命も救えずに 「東京五輪どころじゃないだろう」
J-CASTニュース 2008年10月23日
http://www.j-cast.com/tv/2008/10/23029101.html
妊婦死亡 3病院「受け入れ可」でも拒否、情報システム機能せず
日本経済新聞 2008年10月23日
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20081023AT1G2300I23102008.html
脳内出血を起こした東京都内の妊婦(36)が7つの病院に診療を断られ、出産後に死亡した問題で、受け入れの可否を知らせる「都周産期医療情報システム」が形骸化していることが23日、分かった。受け入れを「○」と表示していた3病院も実際には拒否していた。病院の実情とシステムの表示とに大きなタイムラグがあった形で、システムを管理する都は問題点を検証する方針。
頭痛などを訴えた妊婦のかかりつけ医は4日夜、都立墨東病院(墨田区)に連絡。当直の産科医は1人しかいないことを理由に受け入れを断ったが、都内の22の周産期母子医療センターをインターネットで結ぶ専用端末で受け入れ可能な病院を調べた。
当直、研修医1人 2人体制維持できず--都立墨東病院
毎日新聞 2008年10月23日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081023dde041040086000c.html
妊娠中に脳内出血を起こした東京都内の女性(36)が7病院に受け入れを断られた後に死亡した問題で、最初に受け入れを断った都立墨東病院(墨田区)の当直医は「シニアレジデント」と呼ばれる研修医だったことが分かった。10月は研修医が1人で当直する日が4日あったという。墨東病院は6月、シニアレジデント当直の場合は「原則として母体搬送の受け入れを制限する」と関連団体などに文書で通知していた。
経営する都病院経営本部によると、墨東病院の産科は6月末に医師1人が退職したことから、当直2人体制を維持できなくなった。このため関係者に対し、7月からの土・日曜と祝日の当直体制について「1人当直である上に、シニアレジデント当直の場合もありますので、ハイリスク分娩(ぶんべん)への対応は困難」と、受け入れ制限を文書で伝えていた。
シニアレジデントは2年間の初期臨床研修を終え、専門医を目指してさらに研修中の後期臨床研修医。都によると、今回受け入れを拒否した医師は免許取得から4年だった。
都立墨東病院、搬送先探す役割果たさず 妊婦死亡事故
朝日新聞 2008年10月23日
(1)http://www.asahi.com/national/update/1023/TKY200810230164.html
(2)http://www.asahi.com/national/update/1023/TKY200810230164_01.html
妊婦の死亡 繰り返さないために
信濃毎日新聞 2008年10月23日
http://www.shinmai.co.jp/news/20081023/KT081022ETI090011000022.htm
東京都内で、激しい頭痛などを訴えた妊婦が、都立墨東病院など7カ所の医療機関に診療を断られた末、出産後に死亡していた。救急搬送の妊婦の受け入れ先が決まらず、手当てが遅れて死亡したり、死産となる事例は、繰り返し起きている。残念でならない。問題の根本には、深刻な産科医不足がある。国は本年度、医師の増員にかじを切ったものの、医師が育つまでには10年ほどかかる。
いますぐ取り組むべき課題が、救急の充実と、緊急事態に24時間対応できる診療機関の確保だ。こうした事態を2度と繰り返さない決意で、行政と医療関係者は対策に全力を挙げるべきだ。今回の特徴は、医師が比較的確保しやすいとされる東京で起きたことにある。墨東病院は地域の産科救急の拠点でもある。産科医不足はその「とりで」さえ揺るがしている。問題の根は深い。
国は、周産期医療の拠点として複数の産科医を配置し、24時間態勢で受け入れる「総合周産期母子医療センター」の整備を促している。長野県では安曇野市の県立こども病院がある。墨東病院は都内のセンターの一つだった。
妊婦のかかりつけの産婦人科医院から受け入れを求められたとき、墨東病院はいったん断っている。産科の当直は当時、研修医1人だった。産科医の退職などにより、複数の医師を配置できない時間帯があったという。医院はほかの6カ所の医療機関にも打診したが、いずれも断られた。墨東病院に再び要請し、病院が受け入れるまでに1時間ほどたっていたという。医院から墨東病院に最初の受け入れ要請があった時、どのようなやりとりがあったのか。ほかの6カ所が断った理由は何か。詳しい調査と分析が必要だ。
産科医不足は地方でより深刻だ。なのに、救急患者を受け入れられない事例は首都圏や近畿圏で目立つ。消防庁の全国調査である。医療機関の多い都市部でかえって受け入れ先が決まりにくい。窓口の一元化や医療機関の連携などで、責任を持って引き受ける場所を確保すべきだ。長野県では、県立須坂病院で産科医2人を確保できるめどがたち、休止していたお産の扱いを再開する見通しがたった。県と地元で地道な努力を重ねた結果という。
産科医の確保に即効薬はない。地域医療を支える勤務医の待遇の底上げなど、長い目で安心して働ける環境整備が欠かせない。
搬送拒否され死亡した妊婦、都側「脳出血と考えず」
読売新聞 2008年10月23日
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20081023-OYT8T00230.htm
都墨東病院 受け入れ要請時
脳出血を起こして緊急搬送先を探していた東京都内の妊婦(36)が、七つの医療機関に受け入れを拒否され、出産後に死亡した問題で、いったん受け入れを断った都立墨東病院(墨田区)の当直医は、非番の産科部長に拒否したことの了承を電話で得ていたことがわかった。都は22日、記者会見を開き、「当初、脳出血を疑う説明はなかった」として病院側には問題がなかったと主張したが、受け入れを要請した妊婦のかかりつけの五の橋産婦人科(江東区)は「激しい頭痛のあることを伝えていた」と反論している。
都の説明によると、問題の起きた今月4日夜の墨東病院・総合周産期母子医療センターの当直医は5年目の研修医で、午後7時ごろ、五の橋産婦人科の医師から、受け入れ要請の電話を受けた。その際、妊婦に頭痛があるとは聞いたものの、下痢や嘔吐(おうと)がひどいと説明され、感染症などではないかと判断して、当初は脳出血の疑いを持たなかったという。当直医はその後、自宅にいた林瑞成(ずいせい)・産科部長に電話をかけ、当直が1人の場合は原則として妊婦を受け入れていないことを理由に他の医療機関を紹介したことについて、了承を得たという。林産科部長は記者会見で、「結果からすれば、もっと頭痛を重大に取り扱えばよかった。ただ、仮に処置が1時間早くても、結果はあまり変わらなかった」と釈明した。
一方、五の橋産婦人科では川嶋一成院長らが22日夜に記者会見し、「(妊婦が)激しい頭痛を訴えていたので頭部の疾患と判断した」とした上で、「頭を抱えて『痛い、痛い』という状態であることは(墨東病院に)伝えた」などと説明した。
妊婦受け入れ拒否死亡:産科医「頭部疾患伝えた」 病院側は「脳出血疑えず」
毎日新聞 2008年10月23日
http://mainichi.jp/select/science/news/20081023ddm041040053000c.html
妊婦受け入れ拒否 都心でも産科崩壊寸前
毎日新聞 2008年10月23日
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20081023ddm003040098000c.html
東京・妊婦たらい回し死亡問題 墨東病院側とかかりつけの産婦人科医の説明に食い違い
FNN 2008年10月23日
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00142828.html
脳内出血を起こした出産間近の女性が、7つの医療機関から受け入れを断られ、死亡した問題で、これまでにわかっていることをまとめました。
最初に受け入れを拒否した理由として、都立墨東病院は「脳内出血が疑われるというような症状は伝わらなかった」としている。
しかし、女性のかかりつけの医師は「尋常ではない頭の痛みの症状を伝えた」と、22日の会見で明らかにしていて、説明に食い違いが出ている。
また墨東病院は、最初に受け入れを拒否したあと、「周産期医療情報ネットワーク」で受け入れ可能な病院を検索し、3つの病院をかかりつけの医師に紹介したが、いずれもベッドがないことなどを理由に断られていたこともわかっている。
オリンピックを辞めようが辞めまいが妊産婦の脳出血が助かるものでは無いだろうに>JCAST-小倉
投稿情報: 情に訴え | 2008年10 月24日 (金) 07:28
週刊誌を含むマスコミの一連の報道
墨東病院のシニアレジデントが訴えられるのは時間の問題かも知れません
いつの間にか、脳出血を疑わなかったことが争点と報道されてますね
投稿情報: 用意周到ですね | 2008年10 月24日 (金) 16:43