(関連目次)→産科医療の現実 勤務医なんてやってられない!
なぜ産科医は減っているのか 医療安全と勤労時間・労基法 目次
(投稿:by 僻地の産科医)
労働省系の方が厚生労働省事務次官となり、
何が変わるのかは全くわかりませんが、
すこしだけ、期待する声があるのも確かな今日この頃です。
人事:厚労省次官に金子氏 村木厚子氏が社会・援護局長に
毎日新聞 2012年09月03日
http://mainichi.jp/select/news/20120903k0000e060219000c.html
そんななか、
このような論文が発見されましたのでお伝えしますね!
勤務医の4割が週60時間以上の労働
~「勤務医の就労実態と意識に関する調査」調査結果~
http://www.jil.go.jp/press/documents/20120904.pdf
独立行政法人労働政策研究・研修機構
(理事長山口浩一郎)
調査・解析部 郡司 正人、 新井 栄三、 奥田 栄二
労働政策研究・研修機構(JILPT)では、長時間労働をはじめとして大変厳しい勤務環境に置かれている医療従事者のなかでも、勤務実態などを把握できる調査が比較的少ない勤務医を対象とするアンケート調査を実施しました。
その結果を速報版としてとりまとめ、公表します。
<医師不足を7 割弱が認識。とくに「麻酔科」「救急科」「小児科」等で不足。「過疎地域」では8 割弱が不足を認識>
1.職場の医師の不足感では、68.6%が「感じる」(「非常に感じる」「まあ感じる」の合計)と回答。「感じない」(「ほとんど感じない」「あまり感じない」の合計)は14.2%となっている。
診療科別にみると、「麻酔科」「救急科」「小児科」「整形外科」などで「感じる」とする割合が高い(2 頁、図表1)。過疎地域かどうかの別にみると、過疎地域に所在する病院で働いている者のほうが「感じる」とする割合が高く、その割合は78.5%となっている(2 頁、図表2)。
<週当たり全労働時間は、4 割が「60 時間以上」。約半数が年休取得日数「3 日以下」>
2.主たる勤務先の1 週間当たりの実際の労働時間は、平均で46.6 時間(8 頁、図表14)。
他の勤務先を含めた1 週間当たりの全労働時間の平均は53.2 時間で、「60 時間以上」(「60~70時間未満」「70~80 時間未満」「80 時間以上」の合計)の割合は40.0%となっている(9 頁、図表15)。昨年1 年間に実際に取得した年次有給休暇の取得日数は、「4~6 日」が25.8%ともっとも割合が高く、次いで「1~3 日」(24.9%)、「0 日」(22.3%)などとなっており、約半数(47.2%)が「3 日以下」(「0 日」「1~3 日」の合計)となっている(10 頁、図表17)。
<宿直がある者の平均睡眠時間は4 時間未満が半数弱。翌日は通常勤務が86.2%>
3.主たる勤務先で1 カ月間に「日直あり」(日直1 回以上の合計)は61.8%、「宿直あり」(宿直1 回以上の合計)は67.4%(4 頁、図表5、図表6)。宿直1 回当たりの平均睡眠(仮眠)時間は、「4 時間以上」が52.7%ともっとも割合が高いものの、次いで「3~4 時間未満」(27.7%)、「2~3 時間未満」(10.4%)、「2 時間未満」(5.8%)となっており、「ほとんど睡
眠できない」の3.5%を合わせると、半数弱が、平均睡眠時間が4 時間未満である。これを宿直1回当たりの平均患者数別にみると、患者数が増えるほど、「ほとんど睡眠できない」とする割合が高くなっている(5 頁、図表8)。宿直翌日の勤務体制は、「通常どおり勤務する」が86.2%となっている(6 頁、図表9)。
えーっと、本文に興味がある方は見てください。
なかなか興味あるので、表と図のみ載せていきます。
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