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(投稿:by 僻地の産科医)
遺族関係者さまからのコメントを
集めてくださっていらっしゃる方がいました。
reservoirさま、ありがとうございます(>▽<)!
今の時代に、母子ともに死亡するなんて信じられない。提訴も検討した
駄犬日誌 2008-05-03
http://d.hatena.ne.jp/reservoir/20080503/1209770380
反対にこちらは記事を集めたものです
↓
同一の方かどうか、一応分かりません。
その前提で、reservoirさまの一般人さまという方のコメントが
「遺族関係者の方は、死因が27日と2日で変わるのがおかしい、
はじめは輸血はないという話だったのがあったことになっているのが
おかしい、とおっしゃりたいと理解しました。」
というのがよく理解できます。
まずは2ちゃんねるから。
あるブログに関係者からのコメントが載っていました。
10分くらいでブログ主が削除したみたいなんですが、
関係者がオープンなところに書いたということで、
コピーしておきましたのでご参考に。
==========
遺族は警察にも医療ミスがあったとして届けています。
適切な処置がされていれば母親が死ぬことはなかったのです!
出血はそれほどでもなかったので、子宮を残すことにしました。
脳出血の可能性もあるのでCTを取ってみましたが脳出血も
ありませんでした、
なぜ母親が死亡したのかわかりません。
と言っていたのです。
出血多量ではなかったのですね?と何回も確認しているのです
これは警察関係者の前でも医師ははっきりいっています。
出血多量で死亡したとの説明があれば遺族も普通に納得していたでしょう。
なぜ医師は死亡の原因がわからないと言ったのでしょうか?
2008/4/27
午後0時ごろ 少し強くなってきたとの電話あり
6時50分ごろ 再度電話
7時20分 夫とともに来院、診察で入院決定
7時40分 ドップラーで心音確認できず担当医(T)へコール
(T)は8時11分に到着、直ちにエコーを行う。
児心拍確認困難と、胎盤の早期剥離を疑う所見を確認
医長(N)及び産婦人科医(I)へコール
8時15分ごろ(T)より夫に説明し帝王切開の同意を得た
術前検査(採血、出血時間)、輸血検査指示
8時40分ごろ手術室入室
9時05分頃、腰椎麻酔施行
0.5%マーカイン 2.0mlを使用
仰臥位となり消毒、手術開始:9時15分
胎児を娩出:9時24分 分娩時に胎児死亡を確認
小児科医にもその場で診て貰ったが9:27死亡確認
強い出血はなく、子宮は保存可能と判断、子宮を温存することにした
閉腹前に不穏状態、けいれん様の動きあり
鎮静剤、抗痙攣剤の投与も行った
10時45分手術終了(手術時間1時間30分)
手術室を退室
子癇発作、脳出血などの合併も考え、頭部CT撮影を決定した
CT室に脳外科医も同室、明らかな脳出血、浮腫はないとのこと
2階201に移動し、蘇生を実施
11:32 気管内挿管(自発呼吸あり)
12:24 人工呼吸器へ接続
12:35 循環器Drへ連絡、診察
13:20 より徐脈
13:40 心停止
記録、記憶に忠実にまとめましたが若干の齟齬がありえることを御承知下さい
文責 担当医(T) 2008/4/27 22:25
上記に記したものが当日に遺族が担当医からもらったその日の状況を
まとめていただいたものです。
皆様はこれを読んでどのようにお感じになるかはわかりませんが、
上記が事実なのです。
これには大量出血・輸血をしたという事は
一切書いてありませんでした。
また、死後約2時間後にされた担当医からの口頭での
説明の中でも大量の出血に備え輸血の準備はしてあった、
ただ、強い出血は確認できなかったので輸血はしなかったと言っていました。
死因についても当日には
「死因はわかりません、他の病気の併発が
原因だろうと聞いていたのに後日の発表では
大量の出血により死亡」と書いてありました。
当日の発表と後日の厚生病院の発表が変わるのはあり得ないことなのです。
なぜならその日のうちに遺体は警察に移されているのですから…
2日の記者会見の発表は厚生病院のその日に行ったことではなく、
司法解剖の結果に合わせた空論です。(→間違い指摘済み。)
その記者会見の内容に踊らされないでいただきたいと私は感じております。
by 関係者 (2008-05-03 13:34)
遺族関係者 2008/05/03 14:51
今回掲載された記事内容をみると確かに医者の処置に
問題がないかもしれませんし他の病気を併発したのかもしれません。
ただ、今回問題なのは遺族が死亡直後に聞いていた
説明との違いが多数あるのです。
重要なのはその日の説明では強い出血も見られなかったので
輸血の準備はしていたが、しなかったと説明を受けました。
また、死因についても出血は問題なかったので
それ以外の病気を併発しているのかも…
と言っていました。
ですが、今回の報道では
輸血もしていることになっていますし
死因も出血。
27日から2日の発表までの間に話が変わっていました。
ですが、当日からすでに司法解剖にまわっていたので
厚生病院では調べることができなかったはずなのです。
この事実についてみなさんはどうおもわれますか?
関係者 2008/05/03 22:06
結果を見れば普通の常位胎盤早期剥離だと思います。
強い出血はなくと言っていた医師の説明と
今回の病院の発表があまりにも違いすぎるのです。
最初から出血多量のショックだと聞かされていたなら納得できるのですが・・・
病院側からの発表に踊らされたブログのコメント
あまりにも多いのでコメントさせていただきました。
私が静岡新聞記事から集めた情報によりますと、
経過をまとめますと、
静岡新聞の記事での事実経過は、
・4月25日(40w1d)の診察では母児ともに異常なし
・4月27日(40w3d)午前0時ごろ、陣痛開始と同病院に電話連絡
・対応した看護師、助産師は問題がないと判断し、自宅待機を伝え
・妊婦は約6時間後に再度電話、来院
・同日午前8時すぎに医師が診察したところ、既に胎児心拍(-)
・胎盤早期剥離が確認された(おそらくエコーにて)
・緊急帝王切開
・子宮内から死亡した胎児を娩出
・母体は3リットルを超える大量の出血
・輸血を含む5リットル以上の輸液で対処
・けいれんや意識レベルの低下
・妊婦は同日午後1時40分ごろ死亡
この部分の
出血は多くなかった
輸血はしていない が完全に齟齬ですね。
あと渡された紙の方で気になるのが、
・脊椎麻酔をしている→あまりDICを重視していない。
・201号室に移って蘇生をしている→?なんで?
なんとなくおかしいですね。
血液データ等があれば、ずいぶん助かるのですが、
輸血はしているのかしていないのか。
この経過を見る限り、院長が嘘を言っているように見えますね。
羊水塞栓症が最も疑われると思うのですが、
その確定診断のプレパラートの結果は
早剥での母児死亡 刑事介入!!(コメント欄)
でへのへのもへこさまが示してくださったように、
法廷、または半年後になるまで遺族さえきちんとした結果を
知ることができません。
産婦人科を初め、みなさまご意見お願いしますね。
っていうか、
私も「わかりません」って
患者さんに説明しそうな感じです。
(早剥は間違いないでしょうが!)
今日はそのままコメントが反映されますので、そのまま入れていただいて結構です。
編なのは削除しますので~。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 02:56
もし院長が嘘をはいていたのならその方がよっぽど逃散が進みそうな事案ですね…
投稿情報: NONAME | 2008年5 月 4日 (日) 03:19
信じてください、としかいえないのですが、
(駄犬日記様にはメルアドの記載がございませんので)
一般人は、私です。
こちらのブログの関係者様のはじめのコメントを拝見して、
なんというか、医療者の皆様のステレオタイプのような反応に
少し違和感を感じてうろうろ回っておりました。
投稿情報: 忍冬@非医療者 | 2008年5 月 4日 (日) 03:39
輸血についてはよくわかりませんね。
一応、考えられるのは
・術中は輸血しなかった
(3000ml出血して輸血なしも、妊婦では全く不可能とはいえない。)
・その後、死亡までの間に輸血があった。
あるいは
・血液製剤の投与はあったが、担当医は「輸血」と認識していなかった。
あるいは
・説明時には輸血しなかったと思っていたが、あとで輸血していた事実が判明。
輸血の有無について疑問をお持ちなら、その点は病院側にしかるべき説明を求めてもいいように思います。
投稿情報: 一産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 04:13
死因について、なのですが
静岡厚生病院:妊婦と胎児が死亡 遺族は「医療ミス」 /静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080503-00000092-mailo-l22
には、病院は「死因は不明」という、との記載がありますので(他社の記事にも「死因が大量出血」とはっきりとは書いてないような…)、関係者の方が書いておられる「病院側が出血多量死と発表した」というようなことは病院では言ってはいないのでは、とは思います。出血があり輸血をした、というようなことは発表したようですので、死因が不明という点においては現時点では病院の説明と関係者様の認識に差異はないようにも見えます。
ただ記事においては「大量出血」が大変強調されておりますので、病院側は会見でその部分をどういう風に説明したのか?その部分が今回のような記事になった経緯がいまひとつわかりません。病院の説明が悪かったのかもしれませんが…記事の取り上げ方も新聞社ごとに結構むらがあり、何だかわからなくなってきました。
輸血の有無に関して虚偽の説明を病院がしたというのでしたらもちろん問題があります。それについては一産科医先生のご意見と同感です。関係者の方は会見について病院にお尋ねになられてなお不審を感じられたのでしょうか?
投稿情報: bow@一般人 | 2008年5 月 4日 (日) 07:52
考えたんですけれど、
記録は押収されてますよね。
でも麻酔記録って2-3枚複写になっていて、一枚手術室に残っています。というところが多いと思うんですけれど。
輸血の有無については、やっぱりきちんと訊いた方がいいでしょう。
でも羊水込の3000mlの出血はやはり「少なく」はないですよね。
術後の説明で、執刀医は輸血とかには無関心(そもそも手術中わき見している訳には行かないから)麻酔医が実は入れていたとも考えられる。精一杯の手術後はそれどころではありませんし。
出血量(羊水込)が3000mlなら輸血の方が妥当ですし。
進行が早すぎますよね。
羊水塞栓、http://obgy.typepad.jp/blog/2007/08/post_1cc8_1.html
の急性型が経過から疑わしいような気がします。(こちらもDICが起こります)
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 08:49
閉腹前に不穏状態、けいれん様の動きあり、鎮静剤、抗痙攣剤の投与
↓
このあたりの動きがものすごく羊水塞栓っぽいです。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 08:55
司法解剖については、へのへのもへこ先生や竹中郁夫先生がおっしゃるように、最終診断結果は捜査の都合で遺族にも公開されないか、公開されるとしてもほぼ捜査が終わりについた頃の、ずっと先になります。
死体検案書をもらったことで、「説明」を受けたという認識は間違っています。本当の死因ではありません。
投稿情報: 通りすがりの弁護士 | 2008年5 月 4日 (日) 09:03
一般市民です。
もし、私が家族だったら・・・
新しい命が誕生する期待と喜びで、朝病院に行き、
午後には母子ともに死んだ。
原因は不明と医師は言う。
信じられない、この起きている現実を受け入れろと言われても。
昨日まで全然問題がなかったのになぜ?
早期剥離ってそういう病気なの?
知らないよ、そんなこと、急に死んでから言われても。
死因は原因不明ってそんなことあるの?
どうすればいいの?
警察に聞け?って。
専門の医師が本気でそう言ってんの?
何か医療ミスがあったんじゃないの?
2日病院側記者会見
担当医師が立ち会わない中で、27日の説明と違う。
大量出血、輸血聞いてないよ。
何よそれ。
弁護士に聞いても病気のことはよくわからない。
他の産婦人科専門はどう考えているんだろう。
インターネットで調べよう。
病院側の発表だけで論評されている。
たまらん。
始めから大量出血で死んだとか、説明をしてくれれば。
27日と2日に食い違いがなければ。
担当医師が記者会見に出て、救えなかった悔しい気持ちでも
述べてくれたら。
マスコミが遺族は何を不信に思っているのか正しく伝えてくれれば。
こんなおおごとにならずに済んだのに。
以上、一般市民の想像憶測です。
今後の対策として私が思いつくのは、
マスコミの報道のあり方 マスコミに猛省を促すべき。
病気や医療の現実を各病院HPやパンフレット、インフォームドコンセントで
徹底する。
(おそらく、この家族には順調にきても、出産当日母子が死ぬことがある、という
インフォームドコンセントはなかったのではないか)
遺族が望んでいるのは、一緒に闘った医師も結果死んだら原因はともかく
一緒に涙を流すくらいの気持ちを持って欲しい。
その涙を流す心で解決することも多いだろう。
記者会見に当事者が出なかったのは遺族心情からして致命的。
医師は毎日泣いていないといけないのか、と突っ込まれそうだが、
医療関係者は死に慣れてしまい、遺族の気持ちを理解する気持ちが
欠如しているように思う。
ゆっくり患者と話せる時間がないという医師の労働条件緩和。
急に医師が増えるわけではないだろうから、病院集約。
そのことでどういう影響がでるか、患者のデメリットも徹底的に
アピールし、それでも緊急避難しなければいけない理由も
どんどんアピールしたらいいと思う。
今は各個人レベルの判断で、回避しており、医師として
もっとまとまった方がいいように思う。
犠牲の医師を出しているのは、実は身内のまとまりのなさという
気がする。
病院の初期対応がしっかりしていれば、
大野事件も今回も刑事事件は避けれたことかもしれない。
病院院長は危機管理能力をもっとしっかり勉強すべきと思います。
特に吉兆に代表されるように記者会見などは要注意。
いずれにしても、死を避けることは出来なくても、その後の防げるものは
防ぐ努力を医療側も全力で行ってください。
そうでなければ、今後も患者、医師双方が不幸になる事件は続くと思います。
ではなく、間違いなくどんどん増えるでしょう。
投稿情報: 一般市民 | 2008年5 月 4日 (日) 09:32
まずは正確な情報が求められます。憶測で話をしていい問題では無い気もします。
次に、病院側の説明の相違(もしくはマスコミの誤解?)が遺族サイドの不信感を煽っている印象です。やはり、説明は(記者会見も含めて)正確にきちんと行うべきでしたね。分からないものは分からないとはっきり言うべきでしたし、現状ではまだ司法解剖が済んでいない(組織学的診断やコプロポルフィリンの検索などは終わっていないでしょうから)わけですから、死因特定には至っていないわけで。
腰椎麻酔で手術を行っていることを考えると、やはり早剥による出血傾向はそれ程強くなく、術中に羊水塞栓を起こしたと考えるのが自然ですが・・・。
しかし、痙攣の沈静にどの位時間がかかってしまったのかは分かりませんが、手術時間が1時間30分って、カイザーとしてはかなり時間がかかっていますよね。やっぱり止血とかにも難渋しなのかな??
いやいや、憶測ではものを言ってはいけませんね。
投稿情報: しげ | 2008年5 月 4日 (日) 09:45
これから、陣発したら生まれてくるであろう胎児の父母、そして仮例どんな年齢であろうとも兄姉祖父母×2曾祖父母×4に、「母体死の覚悟をして下さい」ときつくきつく言ってからでないと一切の医療処置に入らないというのがもうそろそろスタンダードになるのでしょうか。もしそうなったら次は造影CTで注射する直前に「造影剤ショックで死亡すると思ってください。嫌なら検査同意を撤回してください。」という時代まであと一歩ですね。
・・・「国民」の医療不信が事故調を必要としているのはわかりますが、事故調が拓きたいのはこうした医療側からの「国民」不信の新世界の地平線なのでしょうか。
わかりません。
投稿情報: 匿名希望 | 2008年5 月 4日 (日) 09:59
そうなんです。
記者会見にご遺族がいらっしゃったわけがないので(そういうのもあるのかもしれませんが)病院長の説明の齟齬はやっぱり不信を招きます。
あと死因も「わかりません」とおっしゃるのは誠実な対応だと思います。
私も読んでいて羊水塞栓かな?とは思うけれどよくわかりません。
主治医の方も、伝聞の伝聞で、今苦しんでおられると思います。
会ってきちんとお話したいんじゃないかな?
それも近日中に。いたたまれません。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 10:06
死因も「わかりません」とおっしゃるのは誠実な対応だと思います。
というご意見がありますが、
関係者の認識は以下のとおりです。
なぜならその日のうちに遺体は警察に移されているのですから…
2日の記者会見の発表は厚生病院のその日に行ったことではなく、
司法解剖の結果に合わせた空論です。(→間違い指摘済み。)
つまり、「わかりません」にしても、それがどうすることで、いつ頃
判明するのか、きっちり院長は伝えるべきだったと思います。
司法解剖でものすごく時間がかかることを。
つまり、説明が下手なのか、誠意がないのか、そういうことだと思います。
投稿情報: 一般市民 | 2008年5 月 4日 (日) 10:18
ご本人にはお伝えしたのですが、病院関係者がこの結果を知るのは捜査がほぼ終了したころで「不起訴」であればその時点(半年~一年後)、「起訴」であれば、その裁判所の裁判の途中で「そうだったんだ!」ということになります。
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/05/post-1341-9.html
http://s02.megalodon.jp/2008-0427-1706-25/www.asahi.com/national/update/0426/OSK200804260078.html
とあと
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/05/post-1341-1.html
のへのへのもへこ先生の記事を参考にしてください。
この誤解については、関係者さまとは事情が多少わかっていただけている状態です。
ただ「病院」としては死因がわからなくても記者会見しなければならない時があり、こじつけでもなんでもとにかくしゃべる院長がいます。(その方が多いのではないでしょうか?)
こういう事例は今までも数多くあり、こじれる原因になっています。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 10:32
一般市民様
仰る事に同意いたします。
ただ、現場としては、全ての患者さんに『お産で死んじゃうかもしれないよ』とは、本当は言わなければいけないのかも知れないけれど、やっぱり言いたくないというのが本音です。そんなん言わなくても分かってよ~ ってのが、産科医としての本音です。全ての医療行為には危険が付き物(そもそも、投薬だって、全ての薬にショック死の可能性はあるわけですから)です。良い悪いは兎も角、今までの日本の医療現場は、その辺りを少しあいまいに説明することで患者さんを安心させていた面があるわけです。これらを全て説明していくとなると、現場は少しギスギスしないかと心配しています。医療サイドも患者サイドも、もっと成熟していかないとこれらの説明を受け入れては頂けないと思うんですよね。。。
後、患者さんとの信頼関係は、その患者さんと一緒に過ごした時間にかなり相関すると、経験上感じます。説明にしてもしかりです。勿論、こちらの態度も大きい要素ですよね。
そういう意味で、医療サイドももっと研鑽しなければなりませんが、その一方で、時間的に余裕を持って診療・説明をすることが、これからはどうしても不可欠です。そのためには・・・医者の数が少なすぎることは、小学生だって分かりますよね(笑)分かってないのは政治家さん達だけで。
そのためには集約化も必要だし、医師がまとまる必要があるというのは、ご尤もな指摘です。僕も集約化はもっどどんどん過激なぐらい勧めるべきだと思っています。ただし、一方、医師は専門的知識を持った単なる労働者に過ぎないということも理解していただく必要があります。僕達ははっきり言って、将棋の駒でしかないんです。駒を動かすのは政治であり、政治を動かすのは世論・国民です。これは責任を放棄しているわけではなく、駒を動かす役割は担っていませんし、その権限も無いのです。
是非、一般市民のレベルでどんどん声を上げて、どんどん議論していってください。暫定税率も重要ですが、医療は生活の根幹です。
投稿情報: しげ | 2008年5 月 4日 (日) 10:34
あと関係者ご本人はお二人亡くされて大変ツライ状態です。
こちらにコメントは控えていらっしゃいますが、読んでいらっしゃるそうです。
(メールが来ています)
キツイ口調での書込みはなさらないようにご配慮願います。
だからゆっくり息吸ってから読み返して投稿してくださいね。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 10:34
> 僻地の産科医先生
了解いたしました。
ところで話は少し逸れるのですが、『病院関係者がこの結果を知るのは捜査がほぼ終了したころで「不起訴」であればその時点(半年~一年後)、「起訴」であれば、その裁判所の裁判の途中で「そうだったんだ!」ということになります』というのは、病院関係者にとっても、遺族の方々にとっても、非常に不幸なことだと思います。なんにしても、事実が分かった段階で早く知りたいと思っているのでしょうから。遺族の方々は、説明の相違で不信感を抱いているのであって、病死なら病死だと受け入れる準備があるとおっしゃっているのですから。
その辺は法的になんとかならないものなのでしょうか?
投稿情報: しげ | 2008年5 月 4日 (日) 11:12
このような症例の場合、死因が特定できないから「病理解剖」という選択肢はないのでしょうか?
警察が介入してきた時点でどうしても「過誤」の色眼鏡が加わって遺族側も病院側も意識や対応が変化してしまったような気がしてなりません。
現在の世情では警察に届けるしかなかったのかもしれませんが、このように急激な経過をたどって死因が特定できない症例を「異状死」としてすべて警察の管理の下処理するようになると、医療者としての死因の究明、今後への教訓を得ることが困難になってくるような気がします。
何度も指摘されているように、警察の、司法の焦点は「過誤の有無」「犯罪性の有無」ということになるでしょうから。このような症例で「犯罪性(医療過誤)の有無」にはじめから焦点を当てられると、医療者としては医療を続ける意欲を保てるかどうか自信がなくなります。このような立場(早剥から母児死亡)に自分がいつ直面してもおかしくはないですから。。。
ただ、今回は病院側の対応にこそご遺族が不信感を感じられたということも察せられます。ここは、医療者として大いに反省し、患者さんとの意思疎通のあり方について今後も十分に考えていかなければならないと思います。
最後になりますが、一般人の方に申し上げておきたいのは、母体死亡に慣れて平気になるような産科医は、いないと言っていいです。産科医にとっても、母体死亡は(もちろん胎児死亡も)、純粋に非常にショックで辛いものです。医療者に過剰に責任追及の目を向ける現在の風潮(ご遺族に対して申し上げているのではなく、一般論として)では、母児死亡のつらさを遺族と共有するよりも(ミスがあろうとなかろうと)そのことによる訴訟を恐れる気持ちが前面に出てしまいさらに遺族との溝を深めている、という状況が生まれていて、双方にとって非常に不幸なことだと思います。
投稿情報: いち産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 11:33
死因が判明するまでは、時間がかかるでしょうから、
これ以上憶測で死因を探ることはなんら意味をなさないと思います。
遺族の方が心のケアを行える場所はどこかあるのでしょうか?
そういった情報を提供できたらとおもいます。
それと遺族の方の名誉を守る上では、どうして刑事事件に
なったのか、マスコミに正しく報道してもらうことが必要だと思います。
今のままでは、遺族の方の訴えた理由が正しく伝わっていないと
思います。
遺族関係者の方は再度正しく報道してもらうよう、マスコミに
働きかけるべきと思います。
一番の問題は病院であり、産婦人科学会とかでしょう。
特に院長の対応で全国の産科医療崩壊となれば
社会的損失は大きい。
あねは事件と同じように社会的に大損失を招きます。
再度、会見を開き、誤解なきようにすべきと考えます。
まず担当医師が遺族に謝罪することが最優先だと思います。
たとえ、病死であっても、一切過失がなくても
頭を下げるべきだと思います。
そのくらい医師の社会的立場は厳しいものだと考えます。
反論も多数あろうかと思いますが、それが担当医師の
ためにもいいと思いますが・・・
今なら、まだ修復がはかれると思います。
投稿情報: 一般市民 | 2008年5 月 4日 (日) 12:12
そうですね。
患者さん団体で丁寧な対応をしてくださるところを紹介してみました。
情報は多い方がいいからです。
あとやはり伝言ゲームは最悪なので、
主治医対ご遺族での話合いの場を設けるのが一番いいのではないかという気がします。
大体出揃ったみたいですから、コメントフリーは介助しますね。
また承認制に戻します。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年5 月 4日 (日) 12:42
僻地の産科医先生、頭が下がります。
どうぞ、お疲れのありませんように。
関係者様も、お体を大切になさってください。
そして、誠実なコメントをいただいた皆様、読ませていただき、本当によかったです。
宗教の押し売りとまったく同じ行動ですので、自分でもいかがなものかと思いますが、以前自分が家族を失ったとき、友人に「愛するものを亡くした人への手紙」というコピーをもらい、喪失の衝撃から立ち直るきっかけになりましたので、ご紹介をと思いました。適当でないと僻地の産科医先生がご判断であれば、ご判断に喜んで従います。
>http://www001.upp.so-net.ne.jp/future/lovelost_contents.htm
にありますので、よろしければ一度ご覧いただければと思います。l
投稿情報: 忍冬@非医療者 | 2008年5 月 4日 (日) 13:25
忍冬@非医療者さんがご紹介された「愛するものを亡くした人への手紙」のURLの最後に「 l 」が抜けています。なので閲覧できません。
正しくは、
http://www001.upp.so-net.ne.jp/future/lovelost_contents.html
です。
この「愛する人を亡くした人への手紙」は誰もが読まれる必要のあるものと私も思います。
投稿情報: ばあば | 2008年5 月 4日 (日) 14:14
司法解剖に関してはひたすら待つしかないのでしょうね。本blogの記事にもありましたが、法医学の方も人手不足というのがとても痛いですね。
こういう事情を知らない一般人だと何でそんなに時間がかかるのかということになってしまうかもしれません。
あとはできるだけ直接の対話が必要なのかなと思います。マスコミのフィルタがかかった状態では非常に心許ないですから。
ただ、刑事介入があったとなるとこちらも難しいことになるかもしれませんね。
病院側も含めて関係者の方にはとても辛い事だと思いますが、今はとにかく待つしかないのでしょうね。それをどう割り切るか…難しいですね…。
投稿情報: SORA | 2008年5 月 4日 (日) 14:43
私のブログでも、参照させて頂きました。
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-316.html
これって、主治医の問題というよりは、「院長、病院側」の問題だと思うんですが。
大淀病院とか大野病院とかでもそうでしたけど。
これって、遺族も提訴したくてやってるって訳ではないと思うし。
明らかに、医学的なミスもなさそうだし。
主治医の先生と院長入れて、じっくり話してもらったら、解決すると思うんですが。
その話を、新聞に流して話を大きくしないで欲しいですね。
投稿情報: Dr. I | 2008年5 月 4日 (日) 14:54
お亡くなりになられた母体、そして赤ちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。遺族の方におかれましては、心待ちにしていた新しい生命の誕生が、このような悪夢のような事態に置き換わってしまったこと、どのような言葉をおかけしてよいのか分かりません。心より哀悼の意を申し上げます。
私は産婦人科の勤務医をしている者です。今回のような常位胎盤早期剥離で、赤ちゃんの命が失われてきた現場にも多く関わってきました。また、自分が担当した患者様で母体死亡に至った経験もあります。これらの事例は、いずれも「前の日まで全く何も異常がなかったのに」というケースです。私が報道その他で見る限り、(説明の齟齬はあろうかと思いますが)担当の先生はきわめて常識的な医療行為を適切に行っているように思います。全国、どこの病院で発生してもおかしくない事例であり、この事案が刑事的に裁かれることは、極めて残念に思います。暗澹たる思いで、事態を注視していきたいと思います
投稿情報: クサラ | 2008年5 月 6日 (火) 12:18
まず最初にお亡くなりになられた母体、ならびに赤ちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。
他科医としてとても不思議なのは、なぜ、産科の先生方は、分娩予約をうけた段階で、周産期合併症についての詳細な説明同意文書を配布し、インフォームドコンセントを取らないのでしょうか? 常位胎盤早期剥離や羊水塞栓のようなきわめて重篤な産科疾患について、発生頻度・胎児死亡率・母体死亡率など、数値を明瞭に記載した説明同意文書は、分娩予約のときに渡されてしかるべきです。そういう情報が事前にまったくないのに、昨日まで元気だった人に起こった突然の不幸な事実を受け入れてほしい といっても無理です。なぜ、医学的事実を直裁に伝えないのか、変なパターナリズムの匂いさえも感じます。私は、造影CTを行うときでさえ、造影剤アナフィラキシーショックによる死亡率が20万ー30万分の1あることを明記した説明同意文書に署名していただいております。このリスクを納得できず、検査を受けられない方も時におりますが、それはそれで、仕方ありません。
投稿情報: 他科医 | 2008年5 月 6日 (火) 15:07
ばあばさま、訂正とご推薦、ありがとうございます。
うっかりものなので、フォローしていただいて、うれしかったです。
御礼が遅くなりまして申し訳ないことです。
他科医さま、
おっしゃるようなインフォームドコンセント、私は賛成です。
10年以上前に、自分と同じようなつらい思いをする人を減らすにはどうしたらいいかなと考えて、母子手帳を出しているところに電話して、「障害児の種類と生まれる率を母子手帳に載せてください」とお話したことがあります。なにぶん昔なので、大意でそんな感じとご理解ください。
署名を集めたわけでもないので、「署名があればなんとかかんとか。母子医療の公費負担制度が掲載されていますので。」というお話をいただいたかと思います。私いい加減ですので、そのまま何もせずに今日まで来てしまいました。現状を考えると、アホだったなあと思います。
助産婦さんの、小学校の性教育の授業の参観のとき、終わってから「正常なお産ばかりとりあげず、できるだけ出産から遠い時期に死産や流産、障害児産について教えてあげて欲しい。」とお願いしたこともありました。お返事は時間制限もあり難しいとのことでした。
せめて産婦人科の待合に、お産がファッションのように扱われている雑誌を置くのを、一切やめていただきたいです。おろかな私はそういった雑誌や、頻度でなく確率で目くらましをなさるような妊娠百科から、望まぬ事態は無視してもいいだろうというメッセージを受け取って信じ込んでおりました。
今は違うかもしれませんが、こんなレベルを経験しました、とお伝えしたかったです。日本ではマイノリティは無視してもいいってことかな、と理解しております。
投稿情報: 忍冬@非医療者 | 2008年5 月 6日 (火) 22:49
死因の説明について
医師の方ならわかると思いますが,ある患者のある病状・病因に関して,後から「ああこういうことか」とか「こういう理屈の方がより合理的だ」とか思うことは日常的に多々あると思います。なにか腑に落ちないことがあっても,実臨床においては,ある程度の結論的なものを患者に説明することも多いでしょう。後から考え直したり,データを整理したり,調べ直したりして,考えが変わることなど多々あります。転帰が死亡となれば,心理的な影響も含めて医学科学的に完全にまっとうかつ正確な死因説明をすることは,自分も経験ありますが,不可能だと思います。一般論として,そういうことを患者側も医療者側も認識しておいた方がいいと思います。
投稿情報: 一産婦人科勤務医 | 2008年5 月 7日 (水) 15:47