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コメント

YUNYUN

僻地の産科医先生、資料提供ありがとうございました。
医学的なことは分かりませんが、
(なんで、羊水が母体の血管に入ることがあんのー?)
肺の微細な血管が詰まって酸素交換ができず窒息するという大変苦しい病気であることは理解しました。
血液中に異物がどっと入ったら、そら危険やがな。

ここが問題ですが、
> 定まった診断法や治療法が確立していない

> Zn-CPI(亜鉛コプロポルフィリンⅠ)とSTNを測定して,補助的診断法としている

羊水塞栓症である → Zn-CPI・STNが血液中に存在する
は論理的に正しい、では逆はどうか。羊水塞栓症以外には、Zn-CPI・STNが検出されることはないと言い切れるのか?
現段階ではそのことはまだ医学的に実証されていない(通説となっていない)ために、例の事件では認められなかったものと思われます。

> AFEの確定診断は死後の剖検によるしかない

そうすると、現段階では、
羊水塞栓症が「疑われる」患者については病理解剖を行って、証拠を保全しておかなければ、後日訴訟された場合に死因を立証できないおそれがあります。
家族が感情的に解剖を嫌がり説得に応じないケースでは、一筆とっておくしかないか?(私たち遺族は、解剖によらなければ本件の死因の確定診断は不可能である事実を理解した上で、解剖を望まないため、「推定死因○○」との診断結果を受け容れて、今後一切争いません。)

この点については、
 およそ人が死んだら、どんな場合でも監察医が検査・解剖して死因を調査せよ
という過激な意見もありますが・・・
生きている人を診る医師さえ不足気味なのに、死体の面倒まで見きれるか、というのが日本の実情であります。

------
もう一つの問題は、
> 死亡率は60~80%と高率

一般的に非常に予後の悪い病気であることは理解できますが、
当該患者を助けられなかったのは不可抗力と言えるか?
治療法としては結局、対処療法的に呼吸を回復させるしかないようですが、
ならば、呼吸不全に陥った段階で、原因診断が付かずとも高次医療機関に転送していれば、救命できたのではないか?
この疑問にどう答えるかです。

僻地の産科医

>羊水塞栓症以外、Zn-CPI・STNが検出されることはないと言い切れるか?

ざっと論文に目を通しましたが、言いきれるように思います。かなり精度が高そうです。ただ本当にここ何年かのものですので、なかなか信頼が得られないというところの可能性もありますが、私たちの中ではかなり固まってきています。

> 生きている人を診る医師さえ不足気味なのに、
> 死体の面倒まで見きれるか、
> というのが日本の実情であります。

ご指摘の通りです(笑)。

> 呼吸不全に陥った段階で、原因診断が付かずとも
> 高次医療機関に転送していれば、救命できたのではないか?

その点なんですけれど、かなり急性に来るので、高度施設の施設内発症でも助けられないことがほとんどです。その時点で助けたとおもっても、長引いて最終的には亡くなることの方が多いですし。。。。(しかも予測できず。。。)
治療法がない・死亡率が高いというのは、「どこ行ってもダメ」と読み替えていただけばいいとおもいます。そして最終的に助けられるかどうかは、羊水塞栓そのものの病状がひどいかどうかで、発症の時点ですでに予後はきまっていると思っています。(大方の産科医の意見でもあります)

YUNYUN先生、弁護の方で専門外ですのに、
かなり本質を理解されていますね。
びっくりしました!

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