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(投稿:by 僻地の産科医)
4月21日の記事にこのようなものがありました。
ハイリスク分娩・ハイリスク新生児はこの何年か増え続けています。
網塚先生より、2年前の新生児学会のスライドを
送っていただきましたので示したいと思います。
机の上が汚すぎて、平成18年の学会抄録が見つからなかったの(涙)。。。
本当は一緒に出したかったけれど、十分判りやすいと思うので!
ではどうぞ ..。*♡
まずは新聞記事から(>▽<)!!!!
新生児集中治療室:病床増の障害は「専門医不足」 その結果、過去1年間に母体搬送を受け入れられなかった経験のある病院は88%で、新生児搬送も71%あった。「NICU満床」を理由に挙げた病院は82%に上った。NICU責任者の76%が病床を増やしたいと答えたが、病床を増やす上での障害を複数回答で尋ねたところ、「新生児医師の確保」が79%で最多だった。次いで「看護師の確保」が75%、「建設費の確保」が53%--だった。また、87%が現状で専門の医師が不足していると回答した。
毎日新聞 2008年4月21日
http://mainichi.jp/select/science/news/20080421k0000m040102000c.html
新生児集中治療室(NICU)の病床を増やす上での障害は、専門医師を確保できないこととする病院が8割に上ることが、新生児医師でつくる「新生児医療連絡会」の調査で分かった。救急車で搬送されても、NICUが満床のため受け入れられないという事態が全国で発生している。新生児専門医の不足が、受け入れ困難を解消できない要因となっている実態が初めて明らかになった。
NICUは超低出生体重児などリスクの高い新生児を集中的に治療。主に小児科や産科の医師が担当する。総合周産期母子医療センターや地域周産期母子医療センターなどに付属し、全国に約280カ所ある。調査は1月、責任者が同連絡会に加盟する214病院に郵送するなどし、126病院が回答した。
同連絡会によると、全国のNICUに携わる新生児専門の医師は約1600人。専門性が高く、将来、開業しにくいなどのため志望者が少ないという。同連絡会事務局長の杉浦正俊・杏林大准教授(小児科)は「新生児医療は崩壊の危機にある。専門の医師を増やす対策が早急に必要だ」と話している。
はじめまして。北海道の田舎で小児科医をしています。「小さい赤ちゃんは増えている」のはなぜかを考えつつサーフィンしていて行き当たりました。自分も雰囲気として小さい赤ちゃんが増えているような気がしており、その原因を考えています。(反対に大きすぎる赤ちゃんも結構いるなあと思っています。)すべての妊婦がハイリスク化している、と言う考えにはなるほどと思います。私の専門は内分泌ですが、肥満も扱います。肥満が増えると言うことは運動不足が増えるということ。けれど、自分も生んでみて思いますが妊娠出産は腰や骨盤周囲に大変負担です。また、内分泌系を上手く動かすには体全体を良く動かしていなければホルモンに対する体の応答がよくないような気もします。運動をせず、飢餓状態に近い状況でダイエットをする、あるいは反対に大変メタボな体になってしまうことはもはや珍しいことではありません。女が動物としての出産と言うものに耐えられる体を自ら作らなくなってきたことが手のかかる赤ちゃんの出生増の根底にあるのではないかなあ、と思っています。
投稿情報: ろず | 2008年11 月 7日 (金) 00:02