(関連目次)→産科医は自然に逆らって平日の昼間にお産をさせているのか?
(投稿:by 僻地の産科医)
曜日別による分娩の偏りは、予定帝王切開の分で説明される!!!
というデータを山口先生からいただきました(>▽<)!!!!
ありがとうございます!!!
(たぶん、↓グラフに対する反論です)
産科医は自然に逆らって平日の昼間にお産をさせているのか?
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/05/post_e099.html
下のグラフを見てくださいませ~(>▽<)!!!
下記は抜粋ですので、
ぜひぜひ病院ホームページをみていただけると幸いです!
刈谷総合病院 山本真一先生の統計より!!!!
(お友達の先生です!)
http://www.toyota-kai.or.jp/medical_personnel/clinic/gynecology.html
下図は1週間の分娩形式別の分布を示します。誘発分娩・促進剤使用例を一部に含む経膣分娩はほぼ均一に分布します。他科領域の合併症があって分娩時に母体や新生児への危険が予想される症例については、他科や小児科の応援を得やすい曜日に分娩誘発を行う事となり、このため週の中頃にやや多い傾向となっています。各種疾患を原因とする予定帝王切開は火~木曜日に集中していますが、これは当院の手術室スケジュールの取り決めによります。分娩進行中に突発的な異常を生じた結果である緊急帝王切開は、全ての曜日に分散します。ここには、合併症妊娠や異常妊娠の分娩中の急変、他施設からの分娩中の緊急搬送例も多数含まれています。
早速のお取り上げ、ありがとうございます。
メーリングリストからの情報によると、本日の「日本のお産を守る会」で尼崎医療生協の衣笠医師も、同じような内容の発表をなさるそうです。ようやく産科医の反撃開始ですね。
投稿情報: 山口(産婦人科) | 2007年10 月20日 (土) 20:58
一部団体の分娩誘発剤アレルギーに対する立派な反論になることでしょう
次の仕事は、この証拠に反する主張をして、婦人科医の努力に泥を塗っていたいた者に、主張を改めさせることでしょう
私自身は、分娩などは自然に任せておけば危なくて仕方がないので、医療技術でコントロールすべきものだと思っているので、一部分娩誘発剤アレルギー団体の主張の仮説(産科医は自然に逆らって平日の昼間にお産をさせている)が正しかったとしても、産婦人科医の先生方への批判に当たらないと考えてます
投稿情報: Med_Law | 2007年10 月20日 (土) 22:01
どなたか、引用可能な査読済みの論文として発表していただけないでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/ノート:勝村久司
投稿情報: rijin | 2007年10 月20日 (土) 23:58
今までの新生児死亡率は、産科医達の出産コントロールにより築き上げられており、それは世界最低の新生児死亡率という最高の結果をもたらした、と確信しております。
投稿情報: 風はば | 2007年10 月21日 (日) 06:45
>どなたか、引用可能な査読済みの論文として発表していただけないでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7
を見ると、「自主公表された情報源:公式サイト」は信頼できる情報源とみなしてよいそうですから、論文にしなくても病院の公式サイトで発表された値は引用していいのではないでしょうか?
もちろん、引用可能な査読済みの論文で発表すれば一番いいでしょうが。
投稿情報: とれま | 2007年10 月21日 (日) 12:51
とれま さん、こんにちは。
> もちろん、引用可能な査読済みの論文で発表すれば一番いいでしょうが。
専門家であれば、やはりきちんと査読付で論文発表すべきと思います。
また、論点がいつも微妙にずれていて、そこが問題だと思っています。
問題の発言は下記の議事録で読むことができます。
中央社会保険医療協議会
平成17年12月16日議事禄 05/12/16
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/12/txt/s1216-3.txt
平成17年12月16日資料 05/12/16
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/12/s1216-9.html
発言は議事録の最後の方にあります。
まず、
「…医学的には必要はないのだけれども、陣痛促進剤などの薬を使って、平日の昼間に無理に産まそうとしているこで、…」
については、掲載された内容が反論になっています。
ただし、医学的に不要な薬剤の使用や帝切が全くないという立証が可能かという技術的問題もあります。
しかしながら、
「…本来助産所のようなきれいなグラフで、平日であろうが夜間であろうが同じように子供が生まれる、そういう医療提供体制を、人手をたくさん確保していただいてやってもらう医療を価値が高いと考えるのか、そうではなくて、…」
の部分についての修正を求めるためには議論が不充分となっています。
何となく考えると自明のようにも思うのですが、もう一段落ぐらいの価値を巡った「議論」がないと、批判として機能しません。
さらに言えば、提案された価値追求が望ましいとしても、医学的必要がある帝王切開や処置、薬剤の使用が、あえて深夜や休日の出産を目指して行われない限り、曜日別・時刻別出生数は永遠に変わらないということについても、(ばかばかしいなどと言わず)触れる必要があります。
査読があれば、それなりの論点整理がなされますが、それがないと、どうもデータを出してしまってオシマイ、あとはわかるだろう?となってしまいがちです。
投稿情報: rijin | 2007年10 月22日 (月) 11:25