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(投稿:by 僻地の産科医)
厚生労働省の
「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関する検討会」
に行ってきましたo(^-^)o..。*♡
場所は霞が関東京會舘シルバースタールーム。
35階のすてきなお部屋!でも雨降ってましたので、せっかくの高層からの眺めは台無しでした。
これまでの流れはこちらをどうぞっ!
これまでの議論の整理
というか、これもまた異論ふんぷんだったりするんですけれど(>▽<)!!
詳しくはこちらをっ!!
ADRと第三者機関 目次
というわけで、ロハスメディカル川口さまが、いつもまとめてくださっています。
ありがとうございます(>▽<)!!!
今回もまとめてくださいました。
死因究明検討会8
ロハス・メディカルブログ 2007年10月26日
http://lohasmedical.jp/blog/2007/10/post_902.php#more
なので、詳細は省きます。
聞取り能力弱いんですよね(>▽<)..。*♡
実のところ、かなり診療関連死に関しては興味があります。 今回の医療関連死検討会に関しては、 結果は大間違いでした(;;)。 事務局(厚労省)からの説明:第二次試案について。 っていうかさ。。。 加藤良夫先生(南山大学教授 弁護士)から 重要な点。 厚労省が設置している病院だってある。 また厚労省が行政処分の権限も持っているので またすべての死亡事故に関して、調査していくのはマンパワー不足。 というような内容でした(>▽<)!!!!そーだっそーだぁ! と思ったら、 「わが国の周産期医療の崩壊を防ごう!」日本産科婦人科学会特別講演 。。。うーん。なんか頼りないな。。 樋口先生(東大法学政治学 教授)の意見はこう。 山口先生(虎の門病院院長) 再び加藤先生。(南山大学 弁護士) ロマンとしての話かもしれないが、厚労省の政策が間違っていることまで ここまで読んで、どう思いますか? ま、このあと、あまりたいした議論はなく、 で、事務局から。 すっごく気になったんですよね。 結局、今までの話し合いも、みんなみんな厚労省がまとめてくると、【問題なのではないか】と書かれていた箇所がさらっと【遺族はいります!】みたいな第二次試案になっちゃってるのに。 それに「来年度の通常国会」をめざしている、という。 でも何かとっても急いでいる。そういえば三上さまのエントリーでも感じた。 というわけで、わかったこと。
それから私たちが出したパブリックコメントは、
結構、資料集めているほうなんじゃないかと思います。
なぜなら、医療安全委員会なるものにかけられた経験があるからです。
事前に厚労省から、第二次試案なるものが提出されていました。
(中段中ほどのリンクがある、3段目くらいにあります)
で、これが出されたから、
今回は盛り上がるんじゃないかと思ったんです。
以下、気になった発言(趣旨)だけを抜粋。
今までとの主な変更点。
・第三者機関は厚労省内に設置。
・第三者機関の委員会には、遺族の立場の人を入れる。
・調査に関しては「当面」死亡事故のみ
・遺族→警察→第三者機関
病院→第三者機関 の2ルートを考えている。
・事例によっては調査報告書は刑事手続きで使用されうる。
さりげなく、なんかいろいろ入っていますけど?
資料2(こうしたらどうだろう案!!)について説明。
・厚労省内ではなく、内閣府に置く。
これは、どうしてかっていうと、医療事故でシステムエラーを裁くには
そもそも医療費が安すぎたり、人件費が足りなかったり、そういう
政策的な誤りを厚労省に糾すことができるようにするため!
食品安全委員会という前例もある。
そういった病院について公正にできているかどうかわからない。
一元的に裁くのは、おかしい。
300床以上の病院では、各病院で自律的自浄的に調査し、
健全な形で運営していくのはどうか。
調査能力をもつ外部委員が入っていく形でもよい。
みんないけっ!攻込め~っ!!!
「厚労省内の設置でいい」
という意見があいつぎます。。。
あれ??産科の頼りの木下先生も、
「どこに設置するかは関係ない」みたいな意見。えっと。。。
実は木下先生の講演、この半年に2つ聴いています。
もっと頑張ってくれているのかと思った。
と同時に、「誰も聴いていない」と思えばどのようにでも
講演ではしゃべれるんだな、ということを少し実感しました。
聴きにいくって大事ですね(;;)。
・監察医との連携ってどういう意味?(p2下側)
・届出制度を義務づけるって言うけれど、
義務の裏にはペナルティがある。
もうこれ以上刑事罰で課しても仕方ないけど、なんか案があるの?
・医師法21条は問題多すぎ。これは法をかえてほしい。
・調査報告書は公表して、みんなのために使うべき。
・行政処分へのつなぎ方だが、個人をつかまえて罰しても仕方ない。
システム改善につなげないと。
・医療事故調査って文言はいけないとおもう。
「事故」ってやめようよ。事故がないケースの方が多いんだし。
行政処分とは切り離してほしいな~。
・どこまでやるか、ということの将来像が名前に関係してくる。
たとえば解剖すれば死因はわかる。
でもそれを解剖してみたところで、その案件はいいけれど
次のシステムにまでつながらない。
指摘できる機関でなくてはならない。独立した立場から厚労省への指導を
含めて、10年後までみると、一省庁の下にあるべきではない。
私の結論は
「みんな言いたいことを言っているだけ」という状態です。
21条とか、刑事罰についてとか意見がでたくらいでしょうか。
「この場で大まかなことだけ作っていただいて、我々(厚労省)が細部を決めていくってことで。」
ぜんぜん、参考にしてないジャン。厚労省。
あの検討会に何の意味があるっていうんだろう?
産科の状況が悪いのは、この5年ほど、そう変わらない。
一年いそいで粗悪なもの作っちゃダメだ。
枡添大臣の答弁で。
で、どこを削るの?
日々のたわごと・医療問題資料館 2007.10.28 Sunday
http://symposium.b-r.under.jp/?eid=723879
もうちょっと議論を深め、もっと納得できるものを作り上げていかないと、
どうなっちゃうんだろうか。とっても心配。。。(;;)。
検討会は
・ 「その場で意見をいっているだけ」
・ 「採用されるわけではなく、最終的には厚労省案が出てくる」
・ 第三者機関にはまったく期待できない。
どこにいっちゃったのでしょうか?そういう現実がみえた検討会でした!
> 【遺族はいります!】
今まで一度も死人を出したことのない家族などいないでしょう。
それを被害として認知している人々が、中立な立場で公平な調査に当たれるとは思いません。
投稿情報: rijin | 2007年10 月29日 (月) 12:41