(関連目次)→母体体重に関する記事 目次 月経不順 目次
(投稿:by 僻地の産科医)
ダイエット 行き過ぎると胎児に影響も
MSN産経ニュース 2009年3月9日
(1)http://sankei.jp.msn.com/life/body/090308/bdy0903082351001-n1.htm
(2)http://sankei.jp.msn.com/life/body/090308/bdy0903082351001-n2.htm
(3)http://sankei.jp.msn.com/life/body/090308/bdy0903082351001-n3.htm
「もう、ここ何年も月経がなくて…」
数年前、埼玉県内の産婦人科を訪れた20代半ばの女性は、そう切り出した。折れそうに細い手足、青白い肌。一見して、BMI(体格指数、体重を身長の2乗で割った値)が「低体重(やせ)」を示す18.5未満とみられる体形だが、ダイエット中だった。
診断は「続発性無月経」。無理な食事制限が女性の月経を止めていた。当時、産婦人科医として女性を診察し、現在は国立保健医療科学院母子保健室の滝本秀美室長は「ダイエットをする女性に多い症状。放っておけば治療に時間がかかる」と説明する。
治療は原因の診断とホルモン剤の投与などを行う。比較的容易に出血がみられることがあるが、「ここで気を抜かないこと。体に排卵のサイクルを戻すのが難しい」と滝本室長。案の定、この女性も出血があったことで安心したのか、排卵を確認する前に通院をやめてしまったという。
「女性はこの診察の1年前にも同様の症状で来院し、すぐに来なくなっていた。治療しないと、いつまでも子供は産めないと説明したのですが…」
若い女性を中心に蔓延(まんえん)する“やせ”願望。日本人は低体重の割合が特に高い。厚生労働省によると、20~29歳で22.6%、30~39歳でも20.0%と2割以上を占め、5%にも満たない欧米諸国とは比較にならない。
最近の特徴は、妊娠や出産の機会が増える20代後半や30代、40代にまで極端な「やせ願望」が広がっていることだという。「中でも『小さく産んで大きく育てる』という言葉への誤った認識が多い」という。
妊婦が太り過ぎると難産になりやすいことから、近年は「妊婦もカロリーコントロールを」という考えが広まった。しかし、これは標準体重の女性が基準で、やせている女性が妊娠中に減量すると、早産の確率が上がるなどリスクが高まるというのだ。滝本室長によると、2000グラム未満で生まれた胎児は、成人になっても体が小さい割合が高くなる。「お母さんと赤ちゃんが栄養を取り合えば、どうしても赤ちゃんが負けてしまう。妊娠中の無理なダイエットなどもってのほか」と呼びかける。
また、英国の研究グループの調査で、やせた女性は閉経が若干早まる確率が高くなることも明らかになった。閉経を迎えると女性ホルモンの分泌が減るため、早く肌の弾力や髪の毛のツヤなどが衰えてしまうことになる。
「食欲が抑えられる」とたばこを吸うのも危険だ。滝本室長は「喫煙も閉経を早める大きな原因。ダイエットとのダブルパンチであっという間に体が年を取ってしまう」と警告する。
平均寿命が延び続ける現代。女性として充実した人生を全うするために、正しい知識を持って自らの心身と付き合っていきたい。
体重が増えて増えて困っている(もちろん医者が。本人は全く何も考えてない)妊婦さんしか見たことない…。
こういう文章が出ると、そういう太りすぎ妊婦に言い訳を与えてしまうから、困ります。
先日も、本人太目赤ちゃんがちょっと小さめ(2000以上はある)な34週のお方が、36週までで2キロも体重増やしてきたのです。
「赤ちゃんを大きくしようと思って。妊婦のダイエットで赤ちゃんが小さくなるって聞いたから」ですと。
…自分に都合いい解釈しかしないのです。
投稿情報: suzan | 2009年3 月11日 (水) 12:59