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(投稿:by 僻地の産科医)
名ばかり管理職医師に残業代を 労基署、北九州市に指導
朝日新聞 2009年2月19日
http://www.asahi.com/national/update/0219/SEB200902190013.html
北九州市立病院の医師約150人が名ばかりの管理職とされていた問題で、北九州東労働基準監督署が市に対し、過去にさかのぼって残業代を支払うよう追加指導していたことが分かった。労働基準法上、さかのぼる年限は2年。市は当初、過去の残業代は支払わない方針だったが、指導を受けて検討している。市病院局によると、市は市立4病院の医師153人を部長や副部長とし、管理職手当を支払う代わりに残業代などの時間外手当を支払ってこなかった。うち同労基署管内の75人について同署から1月22日に是正勧告を受けたため、市は、部長、副部長の全医師に4月以降、管理職手当を廃止し時間外手当を支払う方針を決めた。そうした内容の是正報告書を2月13日に同署に出した際、過去にさかのぼって時間外手当を支給するよう追加指導を受けたという。
市は残業代を全体で年約4億円と見込んでおり、過去2年分を支払えば大きな負担となる。市病院局は「部長、副部長の医師には患者や看護師らへの権限があり、これまで管理職として扱ってきた。改めて労基署と協議し、過去の残業代の支払いについても検討する」としている。
名ばかり管理職 過去の残業代 支払いを 労基署 北九州市に追加指導
西日本新聞 2009年2月19日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/78238
北九州市立病院の名ばかり管理職問題で、北九州東労働基準監督署が「名ばかり部長」の医師への残業代の不払い分について、過去2年間にさかのぼって支払うよう市側に文書で追加指導していたことが19日、分かった。市は4月から支払う予定の残業代を年間4億円と見積もっており、指導に従えば新たに巨額の負担が発生することになる。
市病院局によると、労基署からの是正勧告を受け、今月13日に是正報告書を提出した際、労基署から「是正勧告の補足」として文書を手渡されたという。市は「さかのぼって支払うかどうか検討中」としており、4月20日までにあらためて対応策を回答する方針。市立4病院で行政職の課長に当たる「部長」の肩書を持つ医師125人はこれまで、管理職とみなされて残業代を支払われておらず、労基署から是正勧告を受けた。
市は12日、残業代の支払いや新たな手当創設による総額8億8000万円の処遇改善策を発表。その際、過去の不払い分の支払いについて「これまで管理職の位置付けで手当を払ってきた」と否定的な見方を示している。市立病院の事業会計は2009年度末、約6億8700万円の資金不足に陥る見通しで、初めて「赤字予算案」を編成しており、今回の追加指導でさらに難しい対応を迫られることになる。
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