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(投稿:by 僻地の産科医)
医療崩壊の責任、「小泉内閣」に
ML幹事グループが調査
キャリアブレイン 2009/02/17
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/20631.html
全国で深刻化している医療崩壊に責任がある内閣は「小泉内閣」と考える人の割合が「医師」「コメディカル」「患者」「一般」のいずれについても最も多いことが、複数のメーリングリスト(ML)で構成する「有志のオフ会幹事グループ」が実施したアンケート調査で分かった。
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調査は、インターネットと郵便により実施。ネットによる調査では、医療について話し合う「cminc(シーミンク)」など8つのMLと17医療機関にアンケートを送付した。また郵便による調査は、都道府県医師会や主要政党、報道機関など117団体に依頼した。
両調査には計322人が回答。回答者の職業別の内訳は、「医師」(123人)、「コメディカル」(43人)、「患者」(85人)、「一般」(41人)が中心で、「医師会」(9人)、「マスコミ」(15人)などは少なかった。調査結果によると、中曽根内閣以降の歴代内閣を列挙し、医療崩壊に責任があるのはどの内閣かを聞いた質問(複数回答)には、263人が「小泉内閣」を選び、2位の「安倍内閣」(117人)を大きく引き離した。小泉内閣を選んだ割合を職業別に見ると、医師(94.3%)とコメディカル(90.7%)で9割を超えたほか、患者(81.4%)でも8割台に達した。一般は68.3%だった。
医療崩壊の主因を聞いた質問(複数回答)に対しては、「無責任な官僚の施策やマスコミの論調(官僚・マスコミ)」を挙げる回答が196人で最多。これに、「患者の権利意識・医療訴訟の急増・医療への刑事介入」の149人が続いた。「官僚・マスコミ」を選んだ人の割合を職業別に見ると、医師74.0%、コメディカル67.4%、患者65.1%、一般43.9%などで、これら4職種ではいずれも最も高かった。
また、「医療崩壊の阻止に有効なもの」(複数回答)としては、「医療コスト見直し等による医療従事者の待遇改善」を挙げた割合が、医師65.9%、コメディカル76.7%、患者57.0%、一般41.5%で、これら4職種でそろって最高になった。
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