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(投稿:by 僻地の産科医)
名ばかり管理職問題です(>▽<)!!!
名ばかり「部長」70人、北九州市医療センターに是正勧告
読売新聞 2009年2月12日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090212-OYT1T00709.htm?from=navr
北九州市立医療センターで、「部長」の肩書の医師七十数人が、「権限のない『名ばかり管理職』の状態にある」として、北九州東労働基準監督署が労働基準法に基づき、センターに是正勧告していたことが12日わかった。
同労基署や市によると、同労基署はセンターへの立ち入り調査を1月15日に実施した。医師約110人のうち管理職手当が支払われている「部長」七十数人について、実際には病院経営に関与する権限がないのに、管理職であることから時間外勤務手当が支給されていなかった。うち4人には部下が1人もいなかった。市は「部長」を行政職の課長級と位置づけ、時間外労働に関して労基法36条に基づき労使間で締結する協定を結んでいない。同労基署は1月22日付で、時間外勤務手当の支給や労使協定締結などを是正勧告し、今月20日までに改善報告書を出すよう求めている。
市内にはほかに3か所の市立病院があるが、いずれもセンターと同様の状態という。北橋健治市長は12日の定例記者会見で勧告を受け入れ、「(手当などの)関連予算を来年度予算案に盛り込みたい」とすべての市立病院で改善を講じる意向を示した。
残業代 4月から支払い 北九州市立医療センター 名ばかり管理職是正
西日本新聞 2009年2月12日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/76808
北九州市立医療センターに勤務する医師の「名ばかり管理職」問題で、北橋健治市長は12日の定例記者会見で「過去の慣例を是正する」と述べ、これまで管理職とみなされ残業代を支払われていなかった医師に4月から残業代を支払うほか、新たに独自の「医師手当」を設けるなど処遇改善に乗り出す方針を明らかにした。
北橋市長は1月22日に北九州東労働基準監督署から是正勧告を受けたことを公表した上で「重く受け止め、医師の処遇改善に最善を尽くす」と抜本対策に取り組む意向を表明。近く発表する2009年度予算案に、給与面と勤務環境を見直す関連予算を計上していることを説明した。市は勧告を受けて、労基署への改善報告書の提出を求められているが、市長は「(勧告で指摘された問題点は)今回の措置でクリアできる」と強調。市が対策を検討中に是正勧告を受けたことに関しては「(対策が)固まっていた段階で指摘を受けたので、残念な気がする」と述べた。
同労基署によると、センターの医師約110人のうち約70人が行政職の課長級に当たる「部長」の肩書を持つが、大半は管理職としての実態がないため、労働基準法に基づき、センターに対して是正勧告した。医師の運用はほかの市立3病院も同じで、市は今回の新たな措置をすべての病院で講じる予定。
医師70人「名ばかり管理職」に是正勧告
日刊スポーツ 2009年2月12日
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20090212-459943.html
北九州市立医療センターで部長の肩書を持つ医師約70人が、実際には管理監督権限がないのに残業代が支払われない「名ばかり管理職」の状態に置かれていたとして、北九州東労働基準監督署が同センターに対し、労働基準法に基づき是正を勧告していたことが12日、分かった。勧告は1月22日付。北橋健治市長は12日の定例記者会見で「労基署の指摘を重く受け止め、改善する」と述べた。同センターは今月22日までに改善報告書を提出する。市病院局はほかの市立3病院でも同様の運営をしており、見直しを迫られそうだ。
北九州東労基署によると、同センターの医師約110人のうち約70人が部長職になっているが、そのほとんどが業務上の監督権限がなく勤務時間も決められている。しかし、センター側は管理職であることを理由に残業代や深夜勤務(午後10時~午前5時)の割増賃金を支払っていなかった。
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