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(投稿:by 僻地の産科医)
愛知県保険医協会が、麻生首相のご帰国を待って、
先日の方の失言に抗議文を提出したそうです(>▽<) ..。*♡
ところで、お友達が「また、あっそうって失言したねぇ・・・」ですって。
いいえて妙ですね♪(笑いの閾値低い??)
2008年11月25日
内閣総理大臣
麻生 太郎 様
愛知県保険医協会
理事長 荻野高敏
医師数削減の閣議決定を無視した
責任転嫁の麻生首相の暴言に断固抗議する
愛知県保険医協会は、県内の開業医・歯科医と病院勤務医の8720人が加入しており、国民も医師歯科医師もともによろこべる医療制度の実現をめざして活動している。いま病院勤務医の労働実態は言語に絶する過酷な状況にあり、地域医療の崩壊を食い止めるためには、勤務医の労働環境を如何に改善するかが課題となっている。
ところが11月19日麻生太郎首相は、全国知事会議の席上で「地方の病院での医者の確保の話しだが」として「社会的常識がかなり欠落している人が多い」と医師を誹謗、「これだけ医師不足が激しくなってくれば、責任は医師の側にある」とまで述べ、政府自らの責任を医師に転嫁する暴言を吐いた。
そもそも政府は1982年に、医療費抑制のため医師養成数削減を閣議決定し、97年にも再び削減を続けることを閣議で再決定した。同時に98年の医療法改定で総合病院を廃止し各科診察料算定をなくすなど、病院に低診療報酬を押しつけ病院経営に「効率化」を押しつけてきた。これらのことが病院勤務医不足の原因ともなってきた。
10日に二階俊博経済産業相が「何よりも医者のモラルの問題だ」と述べ、「忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」と暴言を吐いたことと軌を一にしている。麻生内閣には勤務医の心を読み、今日の地域医療の未曾有の危機を解決しようとする姿勢が、全くないことを露呈したものである。
政府はようやく医師養成数を増やす方針に転換したが、内容はまったく不十分で現状の医師不足を解決できる内容ではない。何よりもなお社会保障費削減にこだわり続け、勤務医対策予算は別枠で手当するとごまかしている。今回の麻生首相の「責任転嫁の暴言」に強く抗議し、真の問題解決のために公的医療抑制策をやめることをあらためて要求する。
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