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(投稿:by 僻地の産科医)
国内最高齢か 61歳で代理出産を公表
信濃毎日新聞 2008年8月21日
http://www.shinmai.co.jp/news/20080821/KT080820FTI090016000022.htm
諏訪郡下諏訪町の諏訪マタニティークリニック(根津八紘院長)は20日、これまでに実施した代理出産のうち、国内最高齢とみられる61歳での出産があった-と明らかにした。
同クリニックによると、1999年から2007年までに15件の代理出産を実施。そのうち5件は、依頼した女性の実母による代理出産で、4件が子どもの出産に至った。今回の出産はこの4件中、3件目に該当し、代理母は帝王切開で出産。現在は子どもとともに健康だという。同クリニックではほかに、米国でともに第三者の精子と卵子の受精卵の提供を受けて妊娠し、帰国後に受診した女性が60歳で出産。慈恵医大病院(東京)でも01年、米国で卵子の提供を受け、夫の精子による体外受精で妊娠した女性が60歳で出産した。
根津院長は「高齢妊娠・出産に関するさまざまな危険性が考えられ、その点は考慮して実施した」としている。28、29の両日に福岡県で開く「日本受精着床学会総会・学術講演会」の初日に「実母による代理出産」と題して、今回の代理出産も含む内容を発表する。
61歳の母親が「孫」代理出産 国内最高齢か
読売新聞 2008年8月21日
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080821-OYT8T00317.htm
諏訪マタニティークリニック(長野県)の根津八紘院長は20日、子供を産めない娘の代わりに、61歳の母親が「孫」を代理出産したことを明らかにした。国内最高齢の出産と見られる。根津院長は福岡市での日本受精着床学会で28日、このケースを含む代理出産の実施例を報告する。
根津院長によると、1999年以降、15組の代理出産を試み、8組が出産。15組中5組は実母が代理母で、4組が出産した。4組の代理母は55~61歳。61歳の代理母は、卵巣はあるが、生まれつき子宮がない娘に代わって出産。娘の卵子とその夫の精子で体外受精した受精卵が使われた。
日本学術会議は今春、代理出産を原則禁止するよう求める報告書をまとめているが、根津院長は「代理母を務めた実母、生まれた子供はいずれも健康。15例の中には姉妹が代理母になった例もあるが、実母の方が人間関係のトラブルは起きにくい」と説明している。
61歳女性が代理出産 娘の子を産む
スマートウーマン 2008年8月20日
http://woman.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=20080821ax009n1
諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)は20日、子宮をなくして子供が産めなくなった娘の代わりに61歳の女性が代理出産したことを明らかにした。根津八紘院長によると、女性、新生児ともに元気だという。同クリニックは国内で唯一、代理出産の実施を公表してきた。これまでに母親が「孫」を産む形での代理出産を5組に実施し、うち4組で妊娠、出産した。代理母の年齢は55―61歳という。
代理出産を巡っては、日本学術会議が法律による原則禁止を盛り込んだ報告書を今春、まとめた。あっせん者や医師だけでなく、依頼者も処罰対象とした。ただ政府による法整備に向けた動きは進展していない。
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