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(投稿:by 僻地の産科医)
本日の医療ニュースです ..。*♡
藤枝市立総合病院:医師の退職受理、産科休止確定へ /静岡
毎日新聞 2008年8月9日
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20080809ddlk22040209000c.html
藤枝市の北村正平市長は8日、市立総合病院で1人しかいない産科医(56)が先月31日に提出した退職願を受理した。今月末で退職する予定で、同病院の産科休止が確定的になった。医師は「1人では不安」として着任2カ月で退職願を出した。同病院は産科の診療や分べんを休止するが、婦人科は非常勤医師による外来診療を続ける。受け付け再開以降に予約した22人は全員転院の手続きを済ませた。
妊婦転送死亡:発生2年 産科医療改善まだ途上、医師や看護師不足に課題 /奈良
毎日新聞 2008年8月9日
http://mainichi.jp/area/nara/news/20080809ddlk29040558000c.html
一昨年8月の大淀町立大淀病院(大淀町)の妊婦死亡問題を受け、県内ではこの2年、周産期(出産前後の母子双方にとって注意を要する時期)医療の改善が加速した。しかし、昨年8月には橿原市の妊婦が搬送中に死産した。医師や看護師不足を中心に残る課題も多く、体制整備はまだ途上だ。
今年5月26日には、高度な母子医療を提供する総合周産期母子医療センターが、県内最大の医療拠点である県立医大付属病院(橿原市)に開設された。都道府県で45番目の遅い出発だったが、同病院の母体・胎児集中治療管理室(MFICU)は3床から18床に増えた。新生児集中治療室(NICU)は21床から31床になった。県立奈良病院(奈良市)でも、NICU6床の増設計画が進んでいる。
勤務医の待遇改善にも手が打たれた。県は今年度当初予算で県立病院と県立医大付属病院の医師給与引き上げや分娩(ぶんべん)手当の新設などに2億9200万円を計上。「全国最低レベル」とされた給与水準は改善し、年間給与は産科医で約200万円、医師平均で約100万円上昇。県は過酷勤務による離職防止や欠員補充の難しさの緩和を期待する。
県は今年2月、勤務医の少なさをカバーするため、産婦人科の夜間・休日の1次救急に、開業医らが協力する輪番制も導入。4月には参加する開業医を増やして拡充し、一定の成果を出している。出産リスクが高くなる妊婦健診の未受診者を減らそうと、今年4月から妊娠判定の公費負担制度も始めるなど、他にも多くの策を講じてきた。
それでもなお、厳しさは続いているのが現状だ。荒井正吾知事は周産期センター開設に際し、「難しいお産も含め、県内で対応できる態勢がほぼできあがった」と語った。しかし、それはフル稼働が実現すればの話。センターでは看護師約20人が不足し、NICUのうち9床は開設時から使えていない。このため実際のNICU運用は22床で、従来より1床増えただけ。受け入れ不能の主な要因となってきたNICU不足の実態に大きな変化はなく、大阪など県外へ妊婦を運ばざるを得ない状況は続いているという。
待遇改善で、すぐに医師不足が解消したわけでもない。昨年4月に産科を休診した大淀病院の再開のめどは今も立たない。県立三室病院(三郷町)でも、来年4月以降の産科医確保の見通しが立たず、今月中には新規のお産受け付けを停止する可能性が出ている。この2年間で実現した改善は少なくないが、医師や看護師不足など、容易でない重要課題に解決の道筋はついていない。県などは、今年度設置した地域医療対策の協議会の議論で、現状打開に向けた模索を続けている。
救急受け入れわずか8% 丹波圏内で県立柏原病院
神戸新聞 2008年8月9日
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001316218.shtml
丹波、篠山市の丹波医療圏域の中核病院に位置づけられる兵庫県立柏原病院(丹波市)が深刻な医師不足のため一-六月、同圏域内で発生した救急患者の8%しか受け入れていないことが両市消防本部のまとめで分かった。医療圏域の中核病院が五-六割を収容している淡路や但馬地域との差は歴然。救急病院として機能不全に陥っている現状があらためて浮き彫りになった。
柏原病院は救命措置や緊急手術に対応する三次救急病院として県保健医療計画で七病院の一つに位置づけられている。だが、二〇〇六年以降、麻酔科、循環器科、脳神経外科などの医師が去り、常勤医はピーク時の四十五人から十八人に激減し、外科、内科など五つの診療科にいるだけ。夜間の救急受け入れは輪番の週一日だけで、受け入れ可能な症状は限られ、二次救急も崩壊寸前だ。
〇五年までは丹波市の救急患者の六割前後が柏原病院へ搬送されていたが、〇六年は40%、〇七年は30%と急減。〇八年上半期は12%に。隣接する篠山市からは10%前後が搬送されていたが〇八年上期は2%に減った。
三次救急病院の公立豊岡病院(豊岡市)は〇七年、同市内の91%、但馬圏域の48%の救急患者を受け入れ。県立淡路病院(洲本市)は同年、淡路圏域の59%を受け入れた。北播の五市一町にある五つの市民病院にはそれぞれ、地元住民の41-65%が搬送されている。
丹波市では柏原病院に代わる受け皿として民間病院の役割が高まっているが、京都府福知山市や西脇市、三田市、神戸市北区など市外搬送が56%におよび、搬送時間も長くなるばかり。県健康局の高岡道雄局長は「丹波の救急体制は、当面、圏域外と連携せざるを得ない。住民にとって最善ではないが、柏原病院が再生しない限りやむを得ない」としている。
後期高齢者の受診抑制を懸念 <日医レセプト調査で中川常任理事>
Japan Medicine mail 2008/08/07
日本医師会の中川俊男常任理事は6日の定例会見で、2008年度診療報酬改定の緊急レセプト調査(4~6月分)の結果、後期高齢者の総点数、総件数、総日数がすべて前年同期比でマイナスになったと説明し、「後期高齢者の受診抑制が懸念される。後期高齢者医療制度の在り方について、再提案を行っていきたい」と述べた。
消費税率引き上げ、早急に議論すべき <舛添厚労相>
Japan Medicine mail 2008/08/08
舛添要一厚生労働相は7日、再任後初めて本紙など専門紙各社との会見に応じ、社会保障の負担と給付に対する基本的な考え方や社会保障費2200億円削減への対応、中医協の在り方などについて語った。負担と給付については「私の答えは高福祉・高負担。消費税率5%で世界一の長寿を保っているのは奇跡に近い。いつまでも続かない」と述べ、社会保障目的税化なども念頭に置いた消費税率の引き上げを早急に議論すべきとの考えを示した。
情報公開やタテ割り改善求める意見 <厚労行政の在り方懇が初会合>
Japan Medicine mail 2008/08/08
「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」(座長=奥田碩・トヨタ自動車取締役相談役)は7日、首相官邸で初会合を開き、国民の厚生労働省に対する信頼回復に向けた改革の在り方について議論を始めた。構成員からはタテ割り行政の改善や情報公開の徹底などを求める意見が相次いだ。年内をめどに一定の方向性をまとめた上で、今年度中に最終的な報告をまとめる方針だ。
初期・二次の小児科救急を一体化 徳山中央病院
中国新聞 2008年8月9日
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200808070460.html
▽病状の急変に対応
周南市の徳山中央病院が十二月、時間外の小児科初期救急に応じる「周南地域休日・夜間こども急病センター」(仮称)を開設する。中央病院は入院を必要とする重症患者を受け入れる二次救急病院。全国でも珍しい小児科の初期・二次救急の一体化で、医師の負担軽減と患者の利便性向上を狙う。
市が中央病院の西約二キロで運営している「市休日・夜間急病診療所」の小児科部門を切り離して民営化し、院内に移転する。診療体制は市営時代を引き継ぎ、周南、下松、光の三市の小児科医師三十三人が輪番で担当。重症児は中央病院の救急スタッフが対応する。これまで必要だった車で十五分の搬送時間を解消できる。現在の診療所は路地が入り組んだ住宅街にあり、利用者の不満が募っていた。子どもの病状は急変しやすく、診療に当たる小児科医も基幹病院との距離を不安視。このため三市や、各市の医師会などが昨年二月から救急体制の見直しを進めてきた。周南市健康福祉部によると、民営での小児科救急の初期・二次救急の一体化は全国でも例が少ないという。開設日は十二月一日を予定する。徳山中央病院の林田重昭院長は「市や医師会、病院が三位一体となり、全国のモデルケースとなるシステムをつくりあげたい」と強調。周南小児科医会の賀屋茂会長は「医師にとっても市民にとっても理想の形が実現する」と喜んでいる。
武雄市民病院:民間移譲 救急医療再開へ 池友会から派遣受け /佐賀
毎日新聞 2008年8月9日
http://mainichi.jp/area/saga/news/20080809ddlk41040607000c.html
◇11日までに9人体制
武雄市民病院は7日、民間移譲先の医療法人財団「池友会」(北九州市門司区)から、11日までに4人の医師派遣を受け、現在の医師5人と合わせて9人体制で救急医療を再開すると発表した。急患を年中無休で24時間受け付ける。9月1日には、12人体制に強化するという。市民病院は退職する医師が相次ぎ、今年4月1日から救急受け入れと午後の外来診療を休止していた。救急医療では、救急車で搬送される患者に限らず、自家用車などで運ばれる患者も時間を問わずに受け付けるという。だが、再スタートにあたって救急医療体制が完全な状態とはいえないといい、今後、徐々に体制を充実させていく方針。
午後2時~翌朝8時の間の救急救命医療の体制は、市民病院の医師2人と池友会から派遣される1人の計3人で受け持つ。市民病院の蒲池真澄医療統括監は「市民のための真の市民病院にする。救急車のたらい回しはしない」と述べた。
広島・神石三和病院、2医療法人が管理者に応募
中国新聞 2008年8月9日
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200808090272.html
袋井と掛川の市立病院統合構想:新病院開院時期、12年度末を提案--建設協 /静岡
毎日新聞 2008年8月9日
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080809ddlk22010243000c.html
蒲郡市民病院を守る会結成/愛知
東海日日新聞 2008年8月9日
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=24675&categoryid=1
研修期間の弾力化、来年度にモデル事業 <厚労省>
Japan Medicine mail 2008/08/08
厚生労働省は医師不足の短期的な対策として、地域内で医師が不足している診療科の臨床研修期間を伸ばせるなど、臨床研修プログラムの弾力化に関するモデル事業を2009年度から実施する。厚労省医政局は実施要綱を1日付で地方厚生局に通知した。著しい医師不足によって地域医療に支障が生じている診療科であれば、臨床研修の到達目標が達成できる範囲内で研修期間を大学が自由に決められる。医政局医事課・医師臨床研修推進室は「即効性があるのではないかと期待している。特に地方で実施していただくことで地域医療の貢献に結びつけばと考えている」としている。
岡山市の市立病院、赤字改善報酬支払い差し止め住民訴訟 最高裁、市の上告不受理
読売新聞 2008年8月9日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20080808-OYT8T00767.htm
岡山市は、市立病院の赤字を減らした元病院事業管理者の医師への「成功報酬」約7400万円の支払い差し止めを求められ、1、2審で敗訴した住民訴訟で、8日、最高裁が市の上告を不受理にしたと発表した。
「市民オンブズマンおかやま」が2003年5月、地裁に提訴。市は、元管理者が受給を保留している01年度分の報酬約7400万円の支払い差し止めを地裁で命じられ、控訴も棄却されて上告していた。新田佳久・市病院局長は「我々の主張が認められず残念」と記者会見で述べ、オンブズマンの重田龍三代表は「病院はまだ赤字を抱えており、最高裁の判断は当然」と話した。
あおもり協立病院:70代男性患者、麻酔薬投与後に重体 医療ミスの可能性 /青森
毎日新聞 2008年8月9日
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20080809ddlk02040011000c.html
青森保健生活協同組合が運営する「あおもり協立病院」(青森市東大野2、横田祐介院長)で7月中旬、不整脈で入院していた男性患者が、麻酔薬を投与された後に意識不明の重体になっていることが8日、明らかになった。県は、医療ミスの可能性もあるとして、今月中をめどに病院を立ち入り調査する方針。県医療薬務課によると、患者は市内に住む70代の男性。7月14日に病院から一報があり、同23日に文書で報告を受けた。同課は「病院が公表しない限り、詳細は言えない」としたうえで、「医療事故であることは確か。改善すべき点があれば指導する」としている。
霞ケ浦病院の患者死亡:地検、担当医を再度不起訴に /茨城
毎日新聞 2008年8月9日
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20080809ddlk08040025000c.html
土浦市の国立霞ケ浦病院(現霞ケ浦医療センター)で03年、検査を受けた阿見町の女性(当時67歳)が死亡した事件で、担当の男性医師(39)を不起訴とした水戸地検の処分を「不当」とした水戸検察審査会の議決に対し、水戸地検は8日、医師を再び容疑不十分で不起訴とした。
昨年9月の検察審査会の議決書によると、医師は03年12月、女性の十二指腸に管を通す検査で、誤って他の内臓に穴を開けたうえ、そのミスを見落としたとされる。女性は検査の2日後に死亡した。水戸地検の糸山隆次席検事は「慎重に再捜査した結果、起訴するに足る新たな証拠を収集できなかった」とコメントした。
ベトナムの失明原因1位は白内障
日刊ベトナムニュース 2008年8月9日
http://viet-jo.com/ditem.php?itemid=080807121105
病院の言葉
山陽新聞 2008年8月9日
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/08/09/2008080909053340012.html
熱中症搬送293人 7月の県内、4割は高齢者
岐阜新聞 2008年8月9日
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20080809/200808091057_5489.shtml
産んだ子死なせた容疑者宅、さらに乳児2人の遺体
朝日新聞 2008年8月9日
http://www.asahi.com/national/update/0809/OSK200808090037.html
【不育症 赤ちゃんに会いたい】(中)揺れる診断・治療
MSN産経ニュース 2008年8月9日
http://sankei.jp.msn.com/life/body/080809/bdy0808091057001-n1.htm
HIV/エイズと共に生きる子どもに公正な治療を
―小児患者に適した薬剤、診断法、治療法が緊急に必要―
国境なき医師団 2008年08月08日
http://www.msf.or.jp/news/2008/08/1162.php
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┃今┃週┃の┃一┃言┃
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とにかく医師の絶対数を増やして下さい
全国自治体病院協議会会長 赤穂市民病院院長 邉見公雄氏
「地方の病院には医師が足らず、分娩制限、救急お断り、病棟閉鎖などあっぷあっぷです。旧保健所の健康福祉事務所にも医師がおらず空席のままです。大学病院に頼みに行っても、教授も当直をしないと回らないとぼやきます。つまり、どこにも勤務医はいないのです。宿直明けも働き、土日も出勤し、年休など夢のまた夢です。このままでは医療安全を守るのが精一杯で、医療水準の向上や快適性など望むべくもありません。とにかく絶対数を増やし、その後に診療科偏在、地域偏在に手を打ちたいというのが私たちの願いです」(「医療崩壊阻止!医師・医学生署名をする会」代表呼びかけ人として)
(「医療タイムス―週刊医療界レポート―」より)
【演題募集のお知らせ】
第6回 周産期循環管理研究会in 久留米
会長:久留米大学病院 総合周産期母子医療センター 前野泰樹先生
日時:平成20年9月27日(土)28日(日)
応募演題数にもよりますが27日は、昼から、または
午前中の遅めの時間から開始したいと考えています。
場所:久留米大学病院構内 「筑水会館」
シンポジウム(演題も募集!!)
早産児、超早産児の循環管理とその指標
「血圧が低い!」
どこまで許せるのか?
何を指標にするのか?
教育講演
1.心機能を見る新しい超音波指標
これってNICUでも使えるんじゃない?
2.胎児、新生児の不整脈
若手医師向けセミナー
演題募集
平成20年8月1日~8月18日
文字数はタイトル、施設・演者名、本文で800文字
送付先:[email protected]
【雑誌の紹介】
Sapio 9/3号
SPECIAL REPORT
金持ちは「健康を買い」、貧乏人は「野垂れ死ぬ」
-「寿命格差」時代が始まった 「医療格差」の絶望現場
[治療断念]「下流医療」が生み出す「寿命格差」/入江吉正
[富裕層]点滴1回1万円から200万円人間ドックまで
セレブ向け「命を救わない医療」大繁盛中
[医師格差]スーパー・ドクターは続々海外流出中!
日本に残るはやぶ医者ばかりなり
[アメリカ]診察1回10万円!
遺伝子に合わせて治療する最高級テーラーメイド医療の現場/武末幸繁
[中国]上海では診療費500元のセレブ病院が林立し、
庶民は3元のドクダミ点滴で死ぬ/鈴木譲仁
[EU]医療費タダだけど長蛇の受診待ち
高福祉国家イギリスから患者が逃げ出している/宮下洋一
[患者]「モンスター・ペイシェント」が病院内を跋扈している
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