(関連目次)→医師のモチベーションの問題
(投稿:by 白熊もどき)
「死んでもいいから・・・」。
時々、この言葉を患者さんに言われます。
「死んでもいいから、入院したくありません。」
「死んでもいいから、胃カメラしたくありません。」
などなど・・・。
一応説得はするんだけど、なんでこんなことを言うんでしょう?
今日も、胃からの大量出血が疑われる患者さんに
入院をすすめたら、「死んでもいいから、入院は出来ません」と。
なぜか理由を尋ねたら、
明後日大事な会議があるかららしい・・。
死んだら会議出れないんだけどなぁ。
本当にそれって、命を懸けるほどの会議かしら?
そして、
このまま放っておいたら本当に死んでもおかしくないんですが・・・。
正直言って、治療せず死を選ぶのも個人の権利だと思っているので
本当に「死んでもいいから」と思っているのでなければ、
時間の無駄だから、こんなことをいわないで欲しいと思ってしまう。
この患者さんは30分ほど説得をして結局入院したんですが、
中には、本当に振り切って帰って、本当に死にそうになって
「助けて~~」って駆け込んでくる人もいます。
冷たいことを言うけれども
「死んでもいいから」なんて言うなら、
医療機関には来ないでほしいなぁ。
私たちは本当に毎日毎日死を目にしているので
命って大切なものだと思っているのに。
あと一ヶ月の命ですって言われたときに大切にしたいものは、
元気な時にも大切にしなくてはいけないものだと思う。
それがこの人の場合には会議なのかしら?
本当に?
もうちょっと考えて欲しいですよね、特に自分の命なんだから。
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