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コメント

近森正昭

医療器機は安全な製品が開発され承認されると、古い機器を半年程の期限で回収するよう厚労省から指導されてきました。
危険な器具が放置され、そのまま使用されたら困りますから、当然ですよね。
周辺部位を交換出来る採血用穿刺器具が承認されたため、厚労省は共用禁止の通知を2006年3月におこなっています。
通知とともにメーカーに共用禁止のシールを配るように指示を出しました。
一寸待って下さい。
安全な採血用穿刺器具が承認されたのですから、危険な器具は使用中止にした方が良かったのではないでしょうか。
医療現場では、ノック式注射器購入時に販売促進で採血用穿刺器具の無償供与がおこなわれていました。
メーカーは販売記録で注意喚起に回ったと思われます。
タダで配った器具は記録に残っていませんから、厚労省の通知は大きな病院しか伝わりません。
共用禁止の注意を知らなければ、同じ器具を使い続けるのは当然で、針と周辺部がディスポになっている器具を購入しません。
厚労省が使用禁止にしなかったのはどうしてでしょうか。
このとき二つのメーカーが争ったという噂があります。
どちらにしても医療機関を責めるより、厚労省が責任を考えるべき話です。

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