(関連目次)→診療科による人数の偏在と、職業選択の自由
(投稿:by 僻地の産科医)
防衛医大のお友達からメールがありました(>▽<)!!!
なんか6年生がひどいことになっているようです。
防衛医大は埼玉県にあるのですが、
産婦人科ではこの春の緊急派遣で福島に医者をさらわれ、
当然のように退職者も出てとぼろぼろの人手不足。
もうみんなで馬車馬のように、日々暮している状態なのだそうです。
さて、そんな国が唯一動かせる「防衛医大」 では
今年からいきなり、
専攻する診療科を学校(と国)から指定されるようになる
そうです。つまり、
「○○科には何人、○○科には何人行くように」
って事を今年度の卒業生が集められて言われたそうです。
昔と違って医者を取り巻く辛い情報も外からよく入ってきます。
当然ながら、しんどいところとかリスクの多い科には専攻する人が
行かないのははっきり言って仕方がないのです。
ただ、防衛医大の先生がおっしゃるには、
「自衛隊の中で医官の診療科偏在が進んでしまうと、
(外から自衛隊に来てくれる医者はいないので)
本当に医療が成り立たなくなってくるのも事実なんですけどね」
防衛医大は学費全額免除、衣食住完備で医師免許取らせてくれる、
特殊な医大なので色々条件がついています。
例えば、
(1)学校卒業したら各自衛隊で一定期間働かないといけない(9年間)
(2)途中で自衛隊退職なら国に返済の義務(最高6000万くらい)
(3)自衛隊人事で全国飛ばされる(当たり前っちゃあ当たり前)
(4)大病院なんかでじっくり研修をつめるのは若いうちだけ、一人前になるかならないかで部隊医務室とか艦艇勤務など、あまり診療科としての専門性は考慮されない(なので、精神科の先生とかでも小さな外傷の皮膚の縫合くらいは普通に出来てしまいます)
まぁ、「国の金で医者にしてもらってんだから仕方ないデショ?」と納得すべきでしょう。
ただ、この
「診療科制限」だけはやっちゃいけないのでは?
だってなんだかんだ言いながら現状の日本の医療は専門重視です。
総合診療医(いわゆる何でもそこそこ診られる医者)
の重要性を指摘する声もありますが、
6年という医学教育と卒後研修環境では到底不可能です。
医学技術は進歩しまくるし、新しい知識は一杯得られるけど
人間の脳はそんなに急速には進化しません。
だから、各専門科の先生が協力して先端医療を支えるわけです。
心臓外科と形成外科では本当に全然専門性が異なります。
消防隊員と警察官くらい違います。
「義務年限だけ働いて自衛隊退職、その後民間病院とかでバリバリ」
なんてことも出来るのですが、医者はつぶしの効かない職業なので、
基本的には自分の専攻したい専門科で一生生きていこうとするのです。
それを曲げられてしまうと
医学生の一生にかかわります。
小さいときに助けてくれた小児科の先生に憧れて
小児科志望で医大に入ったが
学校と国と自衛隊の都合で
救急救命を専攻することになった・・・
こんなことが今の6年生の間で本当に起きています。
また、今回の最大の問題点は
「専攻科制限が卒業間近になって
いきなり上意下達で来てしまった」こと。
入学試験を受ける前に専攻科制限が募集要項に謳われていたのなら
国の管轄する大学校ですから大きな問題は生じないでしょう。
しかし、この時期に志望しない専攻科に無理やり行かされて、
退職しようと思っても「6000万返せ」と国に言われるのでは、
学生にとってあまりに不条理です。
職業選択の自由のへったくれもありません。
もう、すでに学生さんの間では
「○○は何科に行くらしい。
自分も行きたいけどもう枠がないし・・・」
などと進路で悩んでいる学生が散見されるようですが、
償還金の問題もあり八方塞りの状態で、相談に来る子もいるようです。
「医者一人作るのに国民の税金一杯使ってんねんから、
医者が自分の好きな科に行かんと、
国民が必要としてる科に行かされても文句言うな!」
みたいなご意見をよく頂きますが、それはあまりに暴論です。
自分の一生を左右する職業選択の問題ですし、
モチベーション下がった状態でやっていける様な職業ではありません。
「私は本当は美容外科医になりたかったけど、
希望が通らなくて産科に来ちゃいました♡」
みたいな医者に自分のお産任せられますか?
ちょっとあんまりじゃないかなぁ、とおもったのでo(^-^)o ..。*♡
(ところで他にそんな大学ありませんよね???)
始めまして、初めて書き込みします。
医大についてのカリキュラムを良く知らないのですが、六年間専攻してきた分野とまったく違う診療科に配属された場合モチベーション云々以前に技術的にやっていけるもなのでしょうか?
背景にまったくもって明るくないため、見当はずれな質問でしたら申し訳ないです。
投稿情報: Saifis | 2008年6 月16日 (月) 11:58
やりたくもない科で逮捕され
医師免取り消しとか懲役くらったら堪りませんから、
徹底的に防衛医療に走るべきでしょうね。
しかし、7年間も棒に振るんだ・・・
タダより高いものは無いというのは
本当ですな。
投稿情報: nyamaju | 2008年6 月16日 (月) 12:10
Saifisさま。
医学部の中に専門科は存在しません。
医者はすべての科を勉強し、最低限の全ての科のことが分かっていないと医師免許を取れません。
そのあと、もっと高度なことを学んでいくために専門を決めるわけで、でも私には眼科とか精神科はできないような気がします。
(反対の科の先生方もしかりでしょう)
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年6 月16日 (月) 12:17
現状でも、義務年限満了する人は少ないらしいです。今後は、もっと少なくなるかもしれませんね。
投稿情報: ardor | 2008年6 月16日 (月) 12:57
うちの職場には防衛医大出身者が多く、事情は知っていましたが成績順で振り分けるのでしょうかね。勝手に上が決めるでは普通の国公私立だと反発が強いから文句は言わせぬように防衛医大から始めてみる?ということなんでしょうか。
防衛医大6年生がどう対応するのか興味があります。
投稿情報: Taichan | 2008年6 月16日 (月) 13:16
Saifisさま、わかりやすく言うと・・
高卒後→医学部入学→一般教育課程1年ないし2年(数学、物理、化学、生物、英語、外国語の6科目が必修、その他に選択の文系科目あり)→基礎医学課程2年(薬理学、生理学、生化学、など全部必修)→臨床医学課程2年(内科、外科、産婦人科、小児科、精神科など全部必修)→卒業試験→国家試験で晴れて医師資格が得られます。
ここまでは全員共通で、選択の余地なし。
したがって医学部在学中は、ほぼ全員が同じカリキュラムで学びます。
近年では一般の大学卒後に医学部入学場合は、一般教育課程免除ないし短縮化が可能です。
医師資格をとっても単独で診療はできないので、2年間の研修医期間が必修。
その後に専門科目を選んで、専門医トレーニングを積む。
専門医試験に合格して専門医資格を取るまでは、医学部卒業後から6年~8年かかる。
これが日本における医学教育。
自分のやりたい診療科目が選べるのは、研修医の2年間が終わってから。基本的には自由選択です。病院ごとに試験があったりしますが。ダメなら、他の病院の試験を受ければ良いだけ。
で、防衛医大の新システムは、卒業時に専門科目を決めてしまうやりかたで、2年間の臨床研修医制度が必修化される前に戻った感じ。
しかし研修必修化前は、自分の希望が通らなければ、別の病院で希望する診療科目を選べたので、問題はなかったのですが。
防衛医大のやりかたでは、防衛医大の枠の中だけの選択で、ダメなら他の病で自分のやりたい診療科目が選べなくなる点で、かなり特殊です。
戦後の医学教育の中では、初めての出来事です。
特殊医大だから、特殊な医学教育なのは当たり前といわれてしまえば、それまでですが。
投稿情報: 鶴亀松五郎 | 2008年6 月16日 (月) 13:28
これはヒドイ!!
100歩譲っても、せめて入学前に承諾とってなければやっちゃいかんでしょう。
「この科は自分はできない」と言えるのでしょうか?
やりたくない科に行かされて、医師も気の毒だけど、そんな医師に診療される患者さんの立場はどうなるんでしょう?
投稿情報: shin-nai | 2008年6 月16日 (月) 13:55
…このまま行けば、他大学も明日は我が身ですね。
まあ、確かに、何らかの成績で診療科の振り分けが行われてるのがアメリカン・スタンダードですから、厚労省はやりたいのでしょう。
でも、やる気のない奴が数だけいるというのも、邪魔なんですが…。
投稿情報: rijin | 2008年6 月16日 (月) 14:42
しかし、卒業前に宣告されただけ、まだ良心的なのでは?っというのは、1−2年働いたあとに、6000万円の借金を背負うならば、最初からマトモな専門を取れる教育システムのある医局に逃げるというチャンスがのこされているからです。
まあ、防衛医大ですから、救命救急を卒業生全員必修(兵役)させられるとか、全員に、中毒とか、集団災害とか特殊な勉強や,訓練を積むことは、しょうがないと思います。
産婦人科がたりないからと、産婦人科医ばかり養成して、意味があるのかな?
冗談ですが、いっそ、全員産科医にして、アフリカとかアジアとかの産科医がありがたがられる国に自衛隊と一緒に派遣してしまえば感謝されるかもしれませんね。
投稿情報: 麻酔科医 | 2008年6 月16日 (月) 17:53
産科医を海外派遣してどうすんですかっ!ばしっ!(ツッコミ)
うちにください(;;)。お願いします。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年6 月16日 (月) 20:37
というか、卒業生全員産科医にして、
全国くまなく配ったらどうかしらo(^-^)o ..。*♡
というくらいの状況になってますんですよう。
小児科医、麻酔科医、外科医等もいかがでしょうか。
(分け前は4等分くらいで25人づつくらい?)
あ~しかし、本当に気の毒な話ですが、
明日はわが身というのは本当だと思います。
お国の政策なのでしょうか。裏事情を知りたいところです!
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年6 月16日 (月) 20:39
医局制度があった時代は自分が生きたくない病院で専門外の事が多くても義務年限(1-2年)はやらされました。最初はモチベーションが下がったものですがやってみると他の領域も結構面白くやりがいもある(全てではありませんが)強制派遣は好ましくないですが国立大学にも一定程度は導入されるような気がしています。でも女医さん中心の
産科医不足は解消できないと思いますけどw
投稿情報: 元外科医 | 2008年6 月16日 (月) 21:09
うー。私も行きたくない病院もいかされました。
行きたかった病院でも行ってみたら中身は。。。。
ということも多々ありました(;;)。
人生いたるところに青山ありですかね~。
でも産婦人科志望が、眼科やれって言われたら泣いちゃう。
桁が違うんですよ。
産婦人科→1-0の世界
眼科→10-0の世界 (そんな細かいもん見えないって!)
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年6 月16日 (月) 21:20
あと、結構、内分泌とか言われても泣いちゃう!
(脳味噌筋肉だもん!!!)
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年6 月16日 (月) 21:20
僻地の産科医様、鶴亀松五郎様、
解説ありがとうございます。
全体の運用にとっては最適解でも個人にとってはなんとも救いようがないですね。
こんな社会主義紛いの事をしても余計こじれるだけでしょうに…
投稿情報: Saifis | 2008年6 月16日 (月) 21:30
防衛医大は自衛隊医官を養成するための大学校だから、義務年限の間はやりたくない科をやらされてもある程度はしかたがないのでは?適正とかどうやって6年間の間に判定するのか?義務年限が終わってから本当にやりたい科にいくようになるのでしょうか?
投稿情報: oldDr | 2008年6 月16日 (月) 21:59
現実的には、体力のない子が外科に来ても、邪魔なだけですよ。
いくら仕方がないといっても。
外科の先生にも不本意でしょう。
(私は体力はないけれど、外科には行ってもいいです!)
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年6 月16日 (月) 22:39
以前から噂にはなっていましたが、とうとう実行されるようになってしまうのですね。防衛医大のシステムは、2年間の研修の後、全国各地の医務室や衛生隊、自衛隊病院などを2年間勤務してから、5,6年目に自分の専門科の研修を行うというものです。いくつかの防衛医大の医局に魅力がなく、外部の医療機関で専門研修をする卒業生が多くなってきたため、医局の働き手が減ったので、外部での専門研修はかなり制限されました。これはまだ仕方ないかもしれませんが、自分の専攻科の強制はまずいでしょう。しかし入局者の少ない医局にとってはいい話で、そういう科のトップが上層部にいたので、どこから出た話かは推して知るべしでしょう。
そもそも、他の大学や病院でスーパーローテションをしていなかった頃には斬新な研修システムでしたが、今となっては矛盾だらけになっています。研修医の頃はローテションで自分の専攻したい科は3ヶ月しか廻れませんが、3年目に病院所属になる人は、もう〜科として働かされます。優秀な人はどんどん退職するので自分の専門をきちんと直接学べる上司に恵まれることは少なく、週2回認められている外部での通修も業務できちんと行けないことが多いです。病院といっても元気な自衛官が多いのであまり勉強にはなりません。それでもまだましで、衛生隊などの勤務はもっと悲惨です。まぁ学費かからずに医師なれたのですから、部隊や病院など、義務年限中はできるだけ貢献すべきとは思いますが、やはり専門科の制限はまずいと思います。
例えば外科などの手技的習熟を要する科をやりたいとなれば、若いうちに習得しなければいけないことはたくさんありますが、今のシステムでは無理で、外科を目指す人は早期に退職するか、外科を名乗っているけどオペは出来ない人が残っているような状況です。優秀で残る人はごくわずかです。部隊などの勤務で臨床の職業的欲求を果たせない問題は米軍にもあるようですが、高い給料がモチベーションを食い止めています。今でも産出される医師のレベルは高くないのに、変な制限を加えるとよりレベルが下がってしまい、防衛医大の存在意義すら無くなってしまうような気がします。
投稿情報: vec | 2008年6 月17日 (火) 06:02
うーん…防衛医大ではしょうがないのでは?というより防衛医大でそれがないのがおかしいというよりやってなかったことに驚きを感じました。
他の大学は別ですが、防衛医大で
>この時期に志望しない専攻科に無理やり行かされて、
退職しようと思っても「6000万返せ」と国に言われるのでは、
学生にとってあまりに不条理です。
職業選択の自由のへったくれもありません。
てのはぴんときません(くどいですが勿論防衛医大以外なら話は異なってきます)
投稿情報: ひろ | 2008年6 月17日 (火) 10:06
こんな案がまともに通るようになったら、この国は終わりですね。自分なら、到底受け入れることは出来ないです。民事で裁判を起こすべきではないのでしょうか?
投稿情報: hot-coffee | 2008年6 月17日 (火) 11:26
ある程度の選択肢はないと、嫌気がさしてみんな辞めてしまいます。
ただし、消極的ではあっても自分の選択の結果で、しかも先の見込みがあれば、けっこうな苦境もしのげるものです。
人情の機微のわからぬ制度設計は有効に機能しません。
本当に日本の官僚の劣化は著しく、制度設計の悉くで動かす前の検証ができていません。
投稿情報: rijin | 2008年6 月17日 (火) 12:54
いつも大変お世話になっております。勤務医 開業つれづれ日記・2の中間管理職です。
遅れましたが、ブログ記事を引用させていただきました。現在、コメント欄はちょっとしたお祭り状態です(笑)。今後ともよろしくお願いいたします。
■安易すぎる医学部定員増 防衛医大は専門制限し個人の自由を踏みにじる 「医学部定員増へ…医師不足解消目指し厚労省が近く発表」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-204.html
投稿情報: 中間管理職 | 2008年6 月17日 (火) 14:13
看護師のひもつき奨学金は違法判決を受けてるんですけどね。
職業の自由もあって、借金を負わせて憲法上国民に保障された権利を束縛するのは無理だったんじゃないかな?
訴訟したら借金チャラにならないかな。
…ま、実際志望科以外に行かせて仕事になるとは思わないんですけどね…
投稿情報: ak | 2008年6 月17日 (火) 17:56
防衛医大でしょ?
税金もらって特殊任務に就くことが義務付けられているのだから、他の大学に波及しないのでは?
むしろ防衛医大出た医官を、一般病院に派遣している方がおかしいのではとすら思います。
災害、戦闘を意識しない医官なんか、税金で雇う意義があるのでしょうか?
事前の約束もなにも、自衛官になるということは、命令一つで軍に従うという、軍人になったということなんじゃないでしょうか?
たぶん、契約書に相当する法律にはそう書いてあることでしょう
入学した段階で、既に公務員の人と、学費払っている他の医学生とを同列に扱うこと自体が、間違っている気がします
勘違いした学生は、さっさと退学して、普通の医学部を受けなおすことです。
平安の昔から
すまじきことは宮仕え
と、決まってます
投稿情報: Med_Law | 2008年6 月17日 (火) 19:34
こんばんは
驚きました...こんなコトが現実に起こるなんて...といったキモチです。
遅れまして申し訳ありませんが、このエントリーを利用して拙ブログでもひと記事書かせていただきました。
どうか、御容赦ください。
投稿情報: いなか小児科医 | 2008年6 月17日 (火) 22:55
いえいえo(^-^)o ..。*♡
お互い様です。私もいつも覗かせていただいていますから~。
しかしまぁ。。。やんわりとした入局制限はどこの大学でもあったとは思うのですが、これはちとひどいとおもいます。
学生同士にとってもよくないですよね。
最後の思い出が喧嘩(しかもすごい険悪な)になってしまいます。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年6 月17日 (火) 23:40
はじめまして、下っ端と申します。
Med_lawさま
防衛医官の任務について如何にお考えでしょうか?
防衛医官、というより軍医は、軍隊という戦闘行為を任務とする集団の戦力維持のために存在するのですよね?
であるならば、一般病院に派遣することがおかしいというのは、全く持ってその通りです。
(産科派遣とかですね)
で、今回の人員振り分けの件ですが、自衛隊の任務に即した配置にするためならば、命令にも合理性がありましょう。
ですが、本件は人員の減少著しい産科などへの傾斜配分を目的としたものではありませんか?
防衛医官を医療における便利屋扱いしようとしている方策であれば、反対すべき案件だと思うのですが。
一般国民に対する医療は、軍隊の仕事ではなく行政の仕事ですし、自衛隊は国民の便利屋ではありません。
外交における最終手段・暴力装置です。
もう一点。
自衛隊員である防衛医科大学校の生徒は命令に従うべし。
これは論理的に正しいです、ハイ。
で、行政の都合による人員配分が行われましたと。
次は独立行政法人の医学部の番では?
一応国から補助を受けて教育を受けていることになっていますよね?
(実際はアレですが)
国から金をもらって医者になっているくせに云々、と拡大解釈になるような気がするのですが。
国会で法律通った瞬間終わる気がしますよ、ワタシ。
人員配分を実施する大学にのみ補助を与えるとか・・・
自由に診療科を選びたければ、私立を受けなおせとな・・・
投稿情報: 下っ端 | 2008年6 月18日 (水) 00:28
下っ端さん
>一般国民に対する医療は、軍隊の仕事ではなく行政の仕事ですし、自衛隊は国民の便利屋ではありません。
自衛官は国民の便利屋ではありませんが、政策上の便利屋さんではあります。政治判断が下った以上、内部からの反対の声は出せない仕組みが軍隊です。
下士官が上官に文句ばかり言っていては軍としては成り立ちません
軍隊は外交の最終手段ではありません。いつでも使う用意のある単なる政治の一手段です。
平和ボケは平和を危うくします
平和は守らなくては維持できないものです。
これは医療も同じことです
>次は独立行政法人の医学部の番では?
あるとすれば、入学枠でなく、教育枠・資格枠ということでしょう
>人員配分を実施する大学にのみ補助を与えるとか・・・
これは十分にあり得ることでしょう。
おそらく、一時的には大学病院に研修医が更に寄り付かなくなるでしょうが、一時的な問題です
政策的に逃げ道を防ぐこと(卒業生の枠≒研修医枠)は、十分可能ですから。
100人の卒業生のうち、数十人が眼科、皮膚科などに集中するようなことを防ぐことは、ありえることでしょう
国家資格とはそういうものです
実務上は、国家資格に色がない以上、転科を防ぐ方策がない以上、強力な診療科枠の制限は、一部政策大学(防衛医大、自治医大、産業医大)以外は難しいでしょう。
医療が欠かすことのできないものであれば、憲法の枠内で診療科枠の適正化が行われてもおかしくはありません。
問題は、それを決める主体(厚労省?)に信頼が全く置けないことです
ある科の研修を受けるために競争があれば、研修医の希望が叶うということは別問題となります
研修病院の後期研修もこれから、売り手市場でなく、買い手市場になることでしょう。
直接的な手段でなくても、政策誘導は可能です。
但し、厚労省のこれまでのやり方だと、単に梯子を掛けて外すだけという姑息なものです。
私の科の将来も、全く読めません
防衛医大の生徒は、職業選択の自由を放棄させられたのではなく、自衛官という職業選択をした人だという事実を忘れてはならないと思います。
契約に基づく合法的な借金をしながら、返済しないのでは、どちらが責めを負うべきか、考えるまでもないと思います
投稿情報: Med_Law | 2008年6 月18日 (水) 12:53
う。喧嘩はやめてね。
下っ端さまは防衛医大の方なのでは。
Medさまもお手柔らかに。
(明らかにかわいそうですから)
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年6 月18日 (水) 13:17
医師である幹部自衛官となるべき者を養成し、かつ、自衛隊医官に対して自衛隊の任務遂行に必要な医学についての高度の理論、応用についての知識と、これらに関する研究能力を修得させるほか、臨床についての教育訓練を行うことを目的として設立されたものであります。
だそうです。設立の目的は。
いつの時代から、「戦場に産科、小児科が必要」になったのでしょうか?
「自衛隊の任務遂行に産科、小児科が必要」と言われても僕には理解不能です。
むしろ、この国の事を真剣に考えて医官となってくれた人達が、そのような粗末な扱いを受けるのは納得がいきません。
そもそもこんな安っぽい方法で養成された、医官が「医の倫理に徹し、生命の尊厳を深く認識させるとともに自主的精神、規律ある態度及び責任感をもって行動する気風並びに強健な体力とおう盛な気力を養い、医師である幹部自衛官としての職責を尽くし得る性格」なんて獲得できるはずがないと自然に思うのですが。
こんな小手先の改革で(少々人数を増やしたところで)うまくいくと考えるところが、
情けないなあとつくづく思います。
よりによって、「防衛医大」で起こるとは・・・
それとも 「医療崩壊防衛医大」なんでしょうか。それなら、入学するときに教えていただきたいものですね。
投稿情報: hot-coffee | 2008年6 月18日 (水) 17:28
一般的な国公立医大と私立医大は文部省管轄、医師の管轄は厚生省。
防衛医大は防衛賞管轄。
もともと設置基盤も異なり、管轄も異なる医大で、教育方法や医師のトレーニング方法が異なるのは当然です。
一般的な医大卒医師には、卒業後のトレーニングには広い選択肢がありますが、防衛医大卒医師は防衛省の枠の中だけしか選択肢がない。
今回のことはあくまで、防衛医大の枠の中だけの出来事で、一般医大に当てはまらないです。
投稿情報: 鶴亀松五郎 | 2008年6 月18日 (水) 18:28
僻地の産科医先生から、喧嘩は止めて♪(って、歌がむか~し、ありましたね)
って言われているので、マイルドにいきます。
>次は独立行政法人の医学部の番で
は?
医学生・医師の強制配置問題と国立大学運営費は無関係。
(国立大学は独立行政法人ではなく、国立大学法人法によって規定される機関)。
一般の国立大学予算は財務省を通じて、文部省から運営費と言う形で分配されます。現時点で、これは平均すれば各国立大学の予算の5割程度。
文部省から支給される国立大学の運営費は、殆どが教員の給与や光熱費相当額で、もうこれ以上削れないところまできている(なんや、社会保障費みたいやな)。
あとの経費は外部からの研究費や委託費や寄付などから獲得。
今後、国立大学の予算配分は、今までのように学生数や職員数に応じた形ではなく、大学の機能別に集中と選択で支給される見通しになっています。
これが実行されると、(種々のデータで)研究業績のある大都市にある規模の大きな国立総合大学に多くの予算が割かれ、地方国立大学や単科の国立大学(教員大学や文系単科大学)への予算が削られて、国立大学間の淘汰が起こることも指摘されています(実際に、そういうデータが財務省から公表されて大きな波紋を呼びました)。
つまり、文部省からの国立大学運営費配分は、医学生や医師の強制的配置問題とは別の要素で動くのです。
医学部の定員増で、国から運営費が若干増えます。
あるいは、今まで地方自治体から国立大学への財政的援助は禁止されてきたが、地元枠増加の分を地方自治体が負担できるようになるとか、そういう変化ならあるでしょう。
また、厚生省は国立大学医学部の管轄をしておらず、国立大学運営費には関与していません。
防衛医大は防衛省管轄。今回のことは、一般論は当てはまりません。
文部省も厚生省も管轄外だから、何も言わない。
防衛医大の学生は、一般の医大と違い入学時から、管理当局者からの命令に反発できない条件ですから、今回のような無理が通ってしまいます。
決定されていないのなら、抗議して覆せることは可能でしょうが、無理なんでしょうね。
投稿情報: 鶴亀松五郎 | 2008年6 月19日 (木) 00:11
l..:.::::::::::::::::::イ = =
|.:::::::::::::::::::: | ニ= 防 そ -=
|:r¬‐--─勹:::::| ニ= 衛 れ =ニ
|:} __ 、._ `}f'〉n_ =- 医. で -=
、、 l | /, , ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.| ヽ ニ .大. も ニ
.ヽ ´´, ,ゝ|、 、, l|ヽ:ヽヽ } ´r な ヽ`
.ヽ し き 防 ニ. /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| | | ´/らヽ`
= て っ 衛 =ニ /:.:.::ヽ、 \二/ :| |.|:::::| | /
ニ く. と 医 -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、 _,ノ/.:::::| | /|
= れ.何 大 -= ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ る と な =ニ | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/, : か ら ヽ、 | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::| '゙, .\
/ ヽ、
投稿情報: とっとこギネ太郎 | 2008年6 月20日 (金) 23:22
教養のないやつに限ってそんな暴論言うよね(笑)
投稿情報: あ | 2008年8 月 5日 (火) 05:28
その後予定通り、本件は強制的に
話が進んでいるんでしょうか?
投稿情報: かず | 2008年10 月11日 (土) 11:54