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(投稿:by 僻地の産科医)
これはとても重要なニュースだと思います!
なので別立てにしましたo(^-^)o ..。*♡
【参考ブログ】
聖地からJBM1件追加
freeanesthe May 24, 2008
http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2008/05/jbm1_4519.html
大野病院事件 産科以外も影響/福島
朝日新聞 2008年05月22日
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000805220005
産科医が06年に逮捕された県立大野病院事件の後、病院側が診療体制を見直した結果、産婦人科以外でも患者が希望する病院で手術を受けられないなどの影響が出ていることが、朝日新聞のアンケートで明らかになった。万が一に備えて患者を大きな病院に転院させるケースが増え、「不必要な転院で患者側にも不利益」と指摘する声も上がっている。
県立大野病院(大熊町)では04年12月、帝王切開の手術中に女性(当時29)が死亡。執刀医の加藤克彦被告(40)が業務上過失致死罪などに問われ、医学会から「医療行為が罪に問われるなら診療できない」と反発する声が出た。
アンケートは、この事件の影響を尋ねるもので、県病院協会に加盟する137病院に郵送し、約3割にあたる41病院から回答を得た。まず、「事件の影響で診療体制に変化があったか」を聞いた=グラフ参照=ところ、18病院が「ある」と答えた。
川俣病院(川俣町)は外科があるのに、全身麻酔を伴う手術ができなくなったという。外科の常勤医は1人だけで、以前は県立医大から応援を得て手術をしていたが、事件後に「何かあったら対応できない」として派遣を受けられなくなった。現在、出来るのは盲腸やヘルニアなど局所麻酔の手術だけ。福島市内の別の病院などを紹介しているが、転院すると数十キロ遠くなる患者もおり、病院側は「ここで手術を受けたいのに、という声もある」と明かす。
精神科病院の県立矢吹病院(矢吹町)は、新規の入院患者を受ける場合、身体合併症の有無に神経を使うようになったという。心の病を抱える人の中には内臓疾患などを併発している人もいるが、急変した場合、対応が難しいからだ。「『適切な判断ができずに医療訴訟に発展するのでは』と考えると、思い切った治療が非常に困難」という。
産婦人科がある病院はやはり、対応に苦慮しているようだ。郡山市にある総合病院は「不必要な転院などが増え、患者側にも不利益になっている」としている。この病院では、さほど心配のない症例の妊婦を開業医から送られることが増えたという。経過観察だけして、かかりつけの病院に戻った妊婦もいた。また、手術は必ず産婦人科の専門医とするようになった。出張などで専門医が不在の時は、応援を探すまで患者に手術を待ってもらうこともある。
「昔は外科医と安全にできていた、簡単な帝王切開などもできない。より安全にという点は担保されたが、融通はきかない」と話す。
産婦人科の休診やお産の中止に言及したのは、公立藤田総合病院(国見町)など5病院。公立相馬総合病院(相馬市)は「産科は集約せざるを得ず、積極的に募集しない」とした。
病院連携:県立大野と双葉厚生、統合視野に 県とJA厚生連が検討会 /福島
毎日新聞 2008年5月24日
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20080524ddlk07040259000c.html
県立大野病院(大熊町)と双葉厚生病院(双葉町)について、それぞれを運営する県とJA福島厚生連が、両病院の統合を視野に連携することになった。検討会を23日発足させ、福島市で初会合を開いた。両病院とも医師不足が深刻で、経営強化の面からも再編を模索していく。
県病院局によると、07年度の医師数は両病院とも9人で、04年度から3人減り医師不足に陥っている。常勤医がいない診療科も大野病院が2科(眼科、泌尿器科)、双葉厚生病院が7科(小児科、整形外科など)。両病院は約6キロ離れ、これまで眼科患者あっせんや外科手術の応援などを除き、連携はなかったという。
大野病院では外来患者が激減し、06年度決算で8億8600万円の大幅赤字、双葉厚生病院も同年度1200万円の赤字だった。今年3月、県は行財政改革の一環で両病院の連携方針を確認し、JA福島厚生連も連携の要望書を県に提出していた。初会合には、双方の関係者12人が出席し、経営面や医療体制などを実務レベルで話し合う「ワーキンググループ」の設置を決めた。会議後、JA福島厚生連の中山忠理事長は「地元自治体とも協議したいが、医師の数が18人になればいいと思う」と統合に前向き。県病院経営改革課の緑川茂樹課長は「統合は選択肢の一つ。今年度中に一定の方向性を示したい」と話した。
県立病院と統合した民間病院では、昨年4月に旧県立リハビリテーション飯坂温泉病院と合併した南東北病院がある。県側が南東北病院に移譲した形で、県病院局は「統合形態は全国的にも、公立病院が民間病院に移譲されるケースがほとんど」という。産科の医療事故が刑事事件に発展した大野病院が将来、統合により廃止される可能性も出ている。
産科離れ加速に危機感を表明
「大野病院」結審で県産婦人科医会・菅生副会長
医療タイムス社、長野、2008年5月23日
ある産婦人科医のひとりごとより
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2008/05/post_d6f6_10.html
福島県立大野病院で、帝王切開手術で女性を死亡させたとして、業務上過失致死などの罪に問われた産婦人科医師の公判が結審し、8月20日に判決が言い渡されることになった。このことについて、県産婦人科医会の菅生元康副会長(長野赤十字病院副院長)は本紙の取材に対し、「仮に有罪判決が出れば、産科をやめようという医師はさらに増えるだろう」と、医師の産科離れ加速に憂慮の念を示した。
公判で争点となったのは癒着胎盤をはがす際の出血が死亡するほどのものかを予測できたかどうかという予見可能性など。菅生副会長は「癒着胎盤というのはどこでも起こりうることなので、私のところに回ってくる可能性もある。医療行為で努力した結果が、刑事罰ということになれば、これはたまらない。民事訴訟で賠償を求められるというのなら分かるが、刑事処分は産婦人科医師にとってショックだ」と語る。
実際、お産で医師が起訴された影響は大きい。同事件の影響ばかりではないとしても、このところ全国的に産科をやめて婦人科専門としたり、若い医師が産婦人科を希望しなくなったりしている。菅生副会長によれば、特に若手男性医師が産婦人科を敬遠するようになり、20代の産婦人科医の7割は女性という現状も、お産の現場で大きな問題となっている。
この現実をマスコミは取り上げて欲しいですね。
なぜ、あなたの町から医師が立ち去るのか?
理由は大野事件にあった!!!
この真実を取り上げて欲しいです。
投稿情報: MOMO | 2008年5 月24日 (土) 11:19
出ただけまし、かもしれませんが、正直なところ「何を今さら・・・」の感が否めません。
で、どうするんでしょうね。こういう記事を載せた後。マスコミ様は散々引っ掻き回した挙句、状況が悪くなれば手のひらを返したようにまともな記事を書いておしまい。現在何が本当の問題なのか、今後どうすべきかなどを、一方の言い分だけを鵜呑みにせずにきちんと書いてあるのを見たことがないです。「真実」を書いてしまうと「売れない」からでしょうか。それとも「真実」と見ていない、見ようとしないのでしょうか。
真のジャーナリズムの登場を切望しております。
投稿情報: べんべん | 2008年5 月24日 (土) 13:09