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(投稿:by 僻地の産科医)
愛知県産婦人科医会報の中に、
いい文章がありましたので御紹介しますo(^-^)o..。*♡
なんか、女医って働きにくいんですよね。
とっても頑張っているんですけれど。
とっても頑張ってるのって、とっても危ない(>_<)!!
いい世の中なんてくるのかな!?
10年目の女医の半数が辞めてしまう、そんな現状は変わっていけるのでしょうか。
名古屋第一赤十字病院 安藤 智子 (愛知県産婦人科医会報 第405号 平成20年3月5日号 p15) 現在の職場に転勤してもうすく3年になりますが、赴任当初違和感を覚えたことの一つに手術室の光景があります。自分を含め、執刀医、助手、研修医、麻酔医、看護師や当然患者さんもすべて女性のレディスルーム。しかし最近ではその頻度も増え、特に違和感がなくなり、ふと気づくと女性同上ならではの会話に花が咲いたりしています。こうした光景は、若手医師や研修医の多い病院で最近よく見られていると思います。 最近の周産期医療の崩壊について、その要因のひとつに、産婦人科志望医師の減少と共に女性医師の割合の増加があげられています。日産婦学会の統計では、30歳未満会員の70%、30~39歳会員の52%が女性です。さらに学会の調査によれば、経験年数11~15年目の女性医師の約半数が分娩に携わっていないという結果で、女性医師が周産期医療に携わっていける環境の整備が急務とされています(学会HP参照)。 愛知県においても、当医会会員の性別構成や就労状況は全国統計と同様の傾向にあります。この状況を憂えた成田会長より依頼を受け、昨年8月に女性会員を対象としたアンケートを施行しました。結果については後日報告する機会があると思いますが、返送されるアンケートを読むたびに、子どもの有無に関わらず、厳しい労働県境に悩み、将来を不安に思う気持ちが伝わって、胸が締め付けられました。生の声をいくつか挙げてみます。 「一旦休業すると、手術や分娩に自信がなくなる、立場的にも復帰に躊躇する」 「上司の理解がなく、出産後に働くことが困難で退職を余儀なくされた」 「専門医取得前に出産したが、研修指定病院での勤務が困難で専門医が取得できない」 「仕事と家事で、学会活動や勉強の時間がない」 「将来結婚や出産を考えているが、激務の中で人の補充もなく、休業を考えている」 「自分も子育て中で精一杯なのに、他の女医の仕事を負担する余裕はない」 「常勤医の待遇は改善されず、非常勤の給料が上がっている現状で、非常勤化は仕方がない」etc・ ・ ・ この状況は、自分が経験した15年ほど前の状況と変わっていないばかりか、「男女共同参画社会」なる言葉が定着した今の方がむしろ悪化していると感じます。幸い自分は出産や子育てで大変な時期に(今も続いていますが)、本当に多くの先生方に支えて頂きました。その感謝の念が、大した仕事ができない自覚がありながらもなんとか辞めないで働き続ける原動力となっています(邪魔しているだけかもしれませんが)。自分の力だけでバリバリ働き続けることのできるスーパーウーマンばかりではないのですから、私が育てて頂いたように、みんなで次の世代を育てる配慮が、今こそ大切だと思います。 さて、このアンケートを基に、12月号で原先生が巻頭に書かれていたとおり、「産婦人科医療を救う、女性医師の就労を支援する委員会」(長々としたタイトルですみません)が立ち上がり、先日ようやく第一回の会合を開くことができました。早速、次回の日所婦愛知地方部会で、試みに託児コーナーを設けることとなりましたので、是非、子育て中の先生方に積極的に活用して頂きたいと思います。 委員会は、自ら手を挙げて下さった若い先生方を中心に構成しています。小さな子どもがいる方、出産を控えている方、今は独身だが将来結婚を考えている方などいろいろですが、なんとかこの状況を変えて、自分たちが働き続けていける環境を、自分たちで整えていこうとする意欲に満ちていて、私には一筋の希望の光に思えます。
解決すべき課題はあまりにも多く、全く手探りでのスタートですので、男女を問わず、多くの先生方からご助言、ご助力をお願いしたいと思います。今は大変苦しい時期で、厳しいご枇判もおありだと思いますが、是非とも温かい目で将来を担う若い女性医師達を育て、支えて欲しいと思います。
女性医師です。
まさに今、これからの勤務について悩んでおります。
地方のブランド病院で勤務しておりますが、まず時間外をマジにこなさないと「お給金」が悲しい状況です。
かといって、時間外、今必死でこなしておりますが、そうすると家庭崩壊状態です。
子供の泣き顔、主人の不機嫌、それでも時間外をこなさないといかんのか?疑問にかられながらの毎日です。
更に一緒に働く先生方の負担も考えると、家庭と仕事の両方をこなすために、自分の身体を壊さなくてはならない状態です。心身ともに責任に押しつぶされそうです。
現場から声をあげねば、本当にどうにもなりません。逃げ出す寸前ですが、声をあげてみようと思っているところです。
投稿情報: なつみかん | 2008年3 月18日 (火) 16:47
コメントありがとうございます(>_<)!!
私も、自分の人生に疑問が出てきました。
「10年目で半分が辞める」っていうのが理解できてきたように思います。やっぱり統計って正しいんですよね。
「そうまでして、働かねばならないのか?」
「託児を整える整える」とみんながいう。
だけれど、託児してますます子供といる時間が減って、自分の子どもだけれど会話が減って、お互いの事件を知らなくて。
職場で疲れきって、子どもの相手をする余裕はない。うちの家庭もお父さんが二人いるみたいなものです。なんか、それでいいのかな??私の人生?
とか思っちゃうんですよね。。。
子どもってなんでしょう。
預けて働けばいいのかな?
託児はなければ、そもそも確かに前提として働けない女性がいます。それはあったほうがいいでしょう。
でも託児すればいいのか?
託児して働いて、時間外でいいのか?
では子どもとすごす時間を他の時間で誰かが代替してくれるのか?
週末緊急手術にでても、平日はやっぱり働かなきゃいけない状態で、どんどん「時間外」を社会に強要されるだけで、使い捨てにされて終わりになるのではないのか?
いろいろな疑念が生じてしまいます。
幸せな家庭生活ってなんでしょうか?
まずはそこから考えて欲しいですo(^-^)o..。*♡
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年3 月18日 (火) 18:15
ただいま、当直中です。自宅待機なんですが、子供のお風呂の世話と茶碗洗っておりましたら、「とうしても今診てほしい」の患者さん診察で呼び出しあり、病院勤務中です。当然、素っ裸の子供はほったらかしで、これまた機嫌の悪い主人に任せて家出してきてます(;;)
先生のおっしゃるように、「子供を託児に任せて」おけば問題解決なのか?って、そりゃ、そいう訳にはいかん!!!!と思いますよね
託児に任せて、我が家の家庭生活を他人任せにしてまで尽くし続けろ????
とりあえず、勤務に戻ります(^^;)
投稿情報: なつみかん | 2008年3 月18日 (火) 21:50
旦那も育児を分担できるような職場環境にしないと、結局は女性医師にのみ負担がかかります。
遠回りのようですが、社会だけでなく、家庭にも男女が共同できちんと参画できるよう、育児関連の社会保障・社会福祉の充実が必要であると思います。
医師だけの問題ではありません。
投稿情報: rijin | 2008年3 月18日 (火) 22:04
機嫌の悪いご主人(;;)。。。。
時間が経てば解決する問題じゃないのですよね。。。
そもそも女医と結婚し、
働くことを許している時点で、
アッパレ!ではあるのです(>▽<)!!
それでもつらいんです。母親業。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年3 月18日 (火) 23:00
今日届いた保険医協会の機関誌に、歯科開業医の女性医師が「今の崩壊した歯科医療状況では、ワーキングプアで仕事のやりがいと家庭の両立なんておとぎ話、とても歯科医を目指せ等といえない」と悲鳴を上げていました。
歯科医療の現在は医療全体の未来です。混合診療が解禁されるのを待ち受けている医師もいるようですが、そんなものが救いになるものではないことを、この話は教えてくれます。
投稿情報: 山口(産婦人科) | 2008年3 月19日 (水) 19:41