女性医師の継続的就労支援のための調査(日本産科婦人科学会)
http://www.jsog.or.jp/about_us/jyoseiishi_shuuroushien19MAR2007.pdf
が発表されました。
どう考えても足りないだろ、産科医 ぽち→
ポンコツ研究日記 2007-03-19
http://ameblo.jp/y-gami/entry-10028418711.html
に詳しいです..。*♡ ぜひどうぞ!新聞記事は一番下に。
報告書内のグラフをまとめておきます。ぱらぱらみてください..。*♡
分娩実施の有無 男女・経験年数
分娩実施率・経験年数(上グラフ:女性 下グラフ:男性)
入局医師のなかで占める分娩実施医師の割合
産婦人科の離脱 (かなり続々ぬけていきますね)
地域別に見た勤務形態の構成
女性産科医:出産に携わるのは11年目で45.6%
毎日新聞 2007年3月19日
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070320k0000m040056000c.html
日本産科婦人科学会(日産婦)は19日、女性産婦人科医の勤務実態に関する初の調査結果の概要を発表した。医師になって9~13年目の女性医師のうち出産に携わっているのは5割前後で、同じ経験年数の男性(約8割)を大幅に下回った。同学会は「出産現場では、当直や緊急呼び出しなど厳しい勤務になる。医師自身の出産・育児の時期に、現場から離れる女性医師が多い実態が明らかになった」と分析している。日産婦によると、30代半ば以下の産婦人科医は女性が半数を超える。
日産婦は、産婦人科医不足対策を検討するため、昨年12月~今年2月、全国の大学医学部を対象に卒業生の勤務状況を聞くアンケートを実施、87大学から回答があった。
その結果、女性産婦人科医が出産に携わっている割合は、医師になって11年目が45.6%で最低になるなど、医師経験10年前後で大きく落ち込んだ。また、同時期に全国835病院を対象に実施した調査では、病院内保育所がある施設は50.4%、病気の子どもを預かる保育所は16.8%に、それぞれとどまった。
今回の調査委員会の桑江千鶴子委員長は「女性医師が働き続けられないと、現場の勤務実態が一層厳しくなる。パートタイムなどさまざまな勤務形態を認めたり、保育所の充実などに早急に取り組むべきだ」と話している。
産婦人科志望の女性医師、10年後は半数が現場離れる
2007年3月19日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070319it13.htm?from=top
産婦人科を志望して10年目前後の女性医師の約半数が、出産の現場から離れているという実態が19日、日本産科婦人科学会が全国の大学病院産婦人科教室を対象に行った調査で明らかになった。
女性医師本人の出産・育児などを機に、厳しい産科の現場から離れる場合が多いと見られ、調査した東京都立府中病院産婦人科の桑江千鶴子部長は「産科の充実のためには、増え続ける女性医師が継続的に就労できるよう、院内保育所を作るといった環境整備が急務だ」と訴えている。
調査は、産婦人科を志望して2~16年目を迎えた医師の就労状況を把握するため、昨年12月から今年2月にかけて、全国105の大学病院産婦人科教室を対象に行われた。
その結果、産婦人科を志望した女性医師のうち、2年目の医師の92・2%が出産を扱っていた。しかし、その後は出産を扱う割合が徐々に低下し、9~13年目にかけては50%前後にまで下がっていた。最低は11年目の45・6%だった。一方、男性医師は4~16年目まで、ほぼ8割が出産を扱っていた。
また自分に子供がいない女性医師は75・3%が出産を扱っていたのに対し、子供が1人いる場合には49・3%、2人では41・4%、3人以上では34・6%と、子供が増えるに連れ、出産現場で活躍する女性医師の割合が低下していた。
中堅女性産婦人科医、半数がお産の現場去る 学会調査
asahi.com 2007年03月20日
http://www.asahi.com/job/news/TKY200703190405.html
キャリア10年超の中堅の女性産婦人科医の半数がお産の現場から離れている――。産婦人科医不足が問題になる中、日本産科婦人科学会の調査で19日、女性医師の現場離れが進んでいる実態が明らかになった。特に子どもがいる医師にその傾向が強い。若い産婦人科医は半分以上が女性。長時間労働など働く環境が改善されないと、第一線で働き続けることは難しく、お産の担い手不足がさらに深刻化することが予想される。
調査は昨年12月~今年2月、全国の大学病院の産婦人科105施設を対象に実施、87施設から回答があった。
各施設に所属する医師の勤務先が、お産を扱う施設か、不妊治療などその他の婦人科診療のみを行う施設かを、経験年数ごとにみると、女性の場合、5年目までは82%がお産を扱う施設だったが、6~10年は61%、11~15年だと52%に下がった。男性はいずれの経験年数でも80%以上。
子どもの有無でみると、子どもがいない女性医師がお産を扱っている割合は4分の3だが、子どもがいると半数を割り、子育てがお産の現場から離れる要因となっていることがわかった。
産婦人科医は若い世代ほど女性の割合が高く、同学会の会員のうち、30歳未満で7割、30~39歳も5割を占める。調査を担当した東京都立府中病院の桑江千鶴子医師は「この状況が続けば産婦人科医療は持たなくなる。子育ての環境整備、働き方の見直しなどの対策を、社会全体で考えていかなければならない」と指摘している。
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