先ほどの内容はこちらです! ぽち→
日本の施設における無痛分娩の実際
↑日本ではマンパワーが少ないことが医療の特徴ですが、
さらにマンパワーの少ない診療所で安易に硬膜外麻酔下での分娩が行われているというのが現状、という内容ですが。もうちょっと調べてみました!
なかなかまとまっているものが少ないのですけれど、
(産婦人科にとっても流行というものがあって、
いま、時代は無痛分娩ってわけではないのです(笑)。)
結構、文献がすくないです。
先ほどあげさせていただいた
海外出産&子育てインフォより引用です
http://www.mcfh.net/travel/english/englishbirth/15.html
こうまくがい麻酔をした場合こんなことが起きるかもしれません
麻酔は薬の一種なので、人によって副作用が出ることがあります。無痛分娩にしなくても、もしかすると急に麻酔を使う事になるかもしれないので、事前に医師や麻酔師に確認しておくと良いでしょう。
■ 医療装置や行動の制限について
・ 行動の自由が制限されます。麻酔液は背中につけた点滴装置から入れられますが、その間、心拍数などを監視するため、分娩監視装置が身体につけられます。
・ トイレにはいけないため、尿道にカテーテルが挿入されます。
・ 分娩促進剤が使用されるかもしれません。
・ 分娩監視装置を膣を通して赤ちゃんの頭につけることになるかもしれません。
・ 歩いたり立ったり出来ないので、赤ちゃんが下りてくるのに時間がかかることがあります。
・ 感覚が麻痺していて、いきむタイミングがわからなかったり、いきめないかもしれません。このため、鉗子分娩や吸引分娩の可能性が高くなります。
■ 短期的な母親への副作用
・ 血圧が下がる (29%)
・ 吐き気、ふるえ
・ 出産に時間がかかる
・ 頭痛 (軽かったり、ひどかったりする)
・ 湿疹、発熱、アレルギー反応
■ 長期的な母親への副作用
・ 腰痛(数年に渡る事もある)
・ 神経への影響
・ 排尿のときの障害
・ 刺すような痛みがある
・ 鉗子分娩になった場合、会陰の周りの筋肉への損傷があると、更年期になって障害がでることがある
■ 赤ちゃんへの影響
・ 血圧が下がる、心拍数が少なくなる
・ 産後、呼吸の反応がにぶくなるなどの理由で、初乳を飲む時間が遅くなる
この内容はかなり勉強されていると思いますo(^-^)o ..。*♡
あとアブストラクトしか見つけられませんでしたが、
かなりまとまっています。医療関係者はこちらをご覧ください。
無痛分娩(第43回日本母性衛生学会総会)
母性衛生 岩崎寛
無痛分娩はすべての妊婦に必要であるとは言えないが、
(1)疼痛や不安が分娩を遷延させる可能性がある
(2)分娩に伴う循環変動を抑制することが好ましい
(3)帝王切開の可能性が高く全身麻酔をさけることが望ましい
などの場合が適応となる。
無痛分娩の方法には、広義には精神予防的方法(ラマーズ法など)を含めたあらゆる鎮痛法が含まれるが、ここでは硬膜外麻酔による無痛分娩に焦点を絞りその功罪について検討する。
硬膜外麻酔の利点は
(1)優れた鎮痛効果
(2)母体の意識と記憶が保たれる
(3)胎児抑制が少ない
(4)帝王切開の麻酔に使用可能である
などがあり無痛分娩の主流となるのが理解可能である。
一方、問題点としては
(1)循環抑制による胎児への影響
(2)分娩時間の遷延、鉗子, 吸引分娩の増加の可能性
(3)硬膜外麻酔に伴う合併症
(血管内局所麻酔薬注入による局所麻酔薬中毒、
くも膜下誤注入による高位脊椎麻酔、硬膜穿刺後頭痛など)
が挙げられる。
硬膜外麻酔を無痛分娩として採用する際の留意点について言及する。
(1)妊婦へのインフォームドコンセント 硬膜外麻酔に伴う合併症のみならず、
無痛分娩と和痛分娩について説明しておくことが重要である。
(2)穿刺時期, 部位, 方法 Freedmanの分娩曲線における子宮頸管の開大と
収縮の程度により必要な麻酔域が異なる。分娩経過を把握することが重要である。
(3)子宮胎盤血流及び新生児への影響 子宮血流は血圧に依存する。
低血圧に対する対策(昇圧薬の選択、輸液など)局所麻酔薬を含めた
新生児への影響を考察する。
(4)分娩と遷延と局所麻酔薬の選択 使用する局所麻酔薬の量、濃度により
子宮収縮力が弱まる可能性がある。
単回投与および持続投与法の功罪に加えて知覚神経と運動神経との解離が
大きい新しい局所麻酔薬、麻酔性鎮痛薬の併用について言及する。
(5)分娩予後, 周産期予後 硬膜外麻酔により骨盤底筋の弛緩により
児頭の不正軸進入, 内回旋異常(後方頭位置)、帝王切開の頻度および
新生児の予後について文献的考察を加える。
以上の考察を通して、無痛分娩がいわゆる正常普通分娩と異なる方法なのか、時に普通分娩により近づける可能性のある方法なのかについて議論を深めたい。
先生には大変貴重な意見、資料を見せて頂き感謝申し上げます。自分のブログの記事にして実際2名の経験者からコメントが来たことも嬉しく思っています。
投稿情報: Taichan | 2007年7 月12日 (木) 00:46