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(投稿:by 僻地の産科医)
すかいちーむ先生に教えていただきましたo(^-^)o..。*♡
ありがとうございます!!!
院内助産院って、
「結局、危険な状態になったら、いつ呼ばれるかわからない~」
ので、結構、ななめな感じでみていましたが。
医師にとってはそんなに楽にならないんです。
・・・と私は思っています。
効率よく、医師にお産をみてもらおうと思っても、
効率よくなんて、人間たかが知れていますよね~。
というわけで、どうぞ!
医師の使い捨てはやめてほしいです。。。。
どこらへんが、医師の使い捨てかというと、
>万が一の緊急時には、すぐに医師の診察
とか、
(しかも、ちっとも万が一じゃないのね。呼ばれる確率が!)
> 今年4月、産科の常勤医1人が体調不良で退職。
> 別の常勤医も、体調を崩し今月末で退職
とかのあたりです。産婦人科医が体調不良で
バーンアウトする病院はいい病院じゃありませんが、
いまの状況では全国どこでもそんな感じじゃないでしょうかo(^-^)o..。*♡
“安心なお産”の光消える 神戸の佐野病院
神戸新聞 2009/09/10
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002331365.shtml
「自然なお産」を目指し院内助産科を全国で初めて導入するなど、先駆的な取り組みで知られる佐野病院(神戸市垂水区清水が丘)が、9月末で分娩(ぶんべん)の取り扱いを中止することが分かった。深刻な産科医不足が原因。同病院で来月以降、出産を控えていた妊婦約140人については、順次近隣の医療機関を紹介している。
同病院は、年間500~600件の出産に対応してきた。1997年に設けた院内助産科は「助産所のような家庭的な雰囲気のお産」をうたい文句に、助産師の付き添いの下、通常の分娩台にこだわらないお産を模索した。万が一の緊急時には、すぐに医師の診察が受けられる安心感もあり、全国的に注目された。この取り組みも医師のバックアップが前提となるため終了する。婦人科の診察は継続する。
同病院によると今年4月、産科の常勤医1人が体調不良で退職。別の常勤医も、体調を崩し今月末で退職することになった。最大時は5人いた医師が来月以降、非常勤を含めても3人になるが、新たな医師の確保のめどが立たず、分娩業務は困難と判断した。
産科医の不足は郡部などを中心に、全国的な問題。兵庫県によると、県内で分娩できる病院、診療所は今年7月現在、120施設で、2年前に比べ12減。神戸市内では2カ所減り、31施設。
佐野寧(やすし)院長は「苦渋の思いだが、今後の態勢では、当院が目指してきた『安心なお産』の継続が難しい。急な事態だが、出産を控えた妊婦には、できる限りフォローしたい」としている。
聖隷三方原病院で県内初の院内助産所 医師の負担も軽減
中日新聞 2009年9月6日日曜日
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090907/CK2009090702000173.html
病院内に助産所を設ける画期的な取り組みが、浜松市北区の聖隷三方原病院を皮切りに静岡県内でも始まっている。分娩(ぶんべん)を仕切るのは、産科医ではなく助産師。役割分担で医師の負担を軽減し、妊婦には家庭的な出産環境を提供できる。いざとなれば医師が駆け付けるため、安心感も強く、お産の選択肢が広がった。
「初めてのお産だから、機械に囲まれた分娩室より、畳の上がよかった」。8月5日、同病院の院内助産所「たんぽぽ」が3月に開所してから50人目の赤ちゃんを産んだ愛知県新城市の団体職員松宮恭江さん(31)は、助産師の祝福を受けながら、笑顔が絶えない。
「家にいる安心感で産みたい」と、助産所を選んだ。妊娠20週すぎから助産師がマンツーマンでケアし、陣痛やむくんだ体の対策など、どんな小さなことでも相談に乗ってもらったという。
院内だけに医療設備は整い、産科や小児科の医師の目も届きやすい。「助産師さんと信頼関係があったから、リラックスして身を任せられた。主人も座って落ち着いて立ち会え、きずなも深まった。2人目もここで産みたい」笑顔で振り返る松宮さんに、助産師の高林香代子担当課長らも「この信頼感やきずなこそ、私たちが求めているもの。出産は大変だけれど、一緒に乗り越え、いいお産だったと満足してもらいたい」とうれしそうだ。
院内助産所は全国で広まりつつある。県内は、4月に浜松市中区の県西部浜松医療センターと清水町の静岡医療センターでも始まったが、聖隷三方原病院は「専属助産師を4人置き、医師が同席せずにこれだけの件数を担当するのは珍しいのでは」と話す。背景には、多様化するお産の要望に応えること、助産師の能力を生かすこと、そして多くの病院が抱える産科医の負担軽減がある。
同院の場合、最多時に7人いた常勤医師が、現在は4人。非常勤3人を加えて年間850件前後のお産を担当しており、院内助産所が担当目標に掲げる月30件は、大きな力となる。
妊婦の安心を高めるための「次の手」も進む。7月末に導入した「産科セントラルシステム」だ。妊婦のおなかの張り具合や胎児の心音を、外来や病棟の産科医が画面上で見ることができ、医師側も「すぐに確認できるので安心」という。
命だけでなく、心もつなぐ院内助産所。高林担当課長は「主体的にお産にかかわることができ、水を得た魚みたい。実績を積み信頼を得たい」と意気込む。宇津正二産科部長は「産科としても助かるが、みんなの達成感が違うのが一番」と手応えを語っている。
政権移行で建設めど立たず 東御市の院内助産所
信濃毎日新聞 2009年9月10日
http://www.shinmai.co.jp/news/20090910/KT090909FTI090029000022.htm
助産所設置がピンチ?民主党が新政権発足後、本年度補正予算の一部執行停止を検討している影響で、花岡利夫東御市長が公約してきた市民病院の院内助産所設置が不透明になっている。財源に当て込む補助金交付が見合わされているためだ。来年3月開設を前提に既に出産予約を受け付けており、花岡市長は9日の9月定例市議会一般質問で「さらに延びるようになると重大な影響が発生する」と危機感を表明した。
院内助産所の建設費は1億6900万円。県産材を使うため、林野庁の補助金を積むことを前提に県が設けた森林整備加速化・林業再生基金を活用し、そこから約8千万円を充てる予定だった。しかし、林野庁は今月3日、新政権発足を見据え、補助金交付決定を見合わせた。
市民病院は8月上旬、来年3月中旬から4月上旬に出産予定の妊婦の予約受け付けを始め、既に17人の受け入れを決めている。市院内助産所開設準備室の小山久子室長は「妊婦にしわ寄せがいく。不安を与えてしまっている。ここに来て見通しがつかないのはつらい」と話す。
助産所開設が遅れる場合、市民病院の個室を最低でも2部屋確保し、やり繰りする予定。3月出産予定の妊婦8人には急きょ説明して了解を得たといい、4月上旬に出産予定の9人に了解を得る作業を続けているという。
助産所開設は同病院への産科設置とともに花岡市長が昨年4月の市長選で公約に掲げた。助産所の建設期間は5カ月を見込んでおり、9月下旬までに交付が決定すれば、来年3月の開設には間に合うとしている。市長は9日の取材に対し「執行停止なら市の一般財源を使ってでも建設する」と話している。
【おまけ】
番組の宣伝です(>▽<)!!!
日曜日、9月13日(日) 午後9時00分~
「NHKスペシャル・未知の脅威 新型ウイルス日本は
どこまで耐えられるのか(仮題) 」
沖縄からの報告です~。
取材元の沖縄の病院では、
ICU、PICU入院患者は、内科・小児科医師団の獅子奮迅の働きで
PCPSやIABP等でがんばって、いまのところ、
全員生きて退院させる事に成功してるとのことです。
身体を壊さないように頑張ってください~(>▽<)!!!
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