(関連目次)→新型インフルエンザについても集めてみましたo(^-^)o
(投稿:by 僻地の産科医)
豚インフル ヒト・ヒト感染か
NHK 2009年4月25日
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015622201000.html
メキシコとアメリカで、本来は豚の感染症である豚インフルエンザのヒトへの感染が相次いでいることについて、アメリカ疾病対策センターは、ヒトからヒトへの感染が起きている疑いがあるとみて、メキシコにも専門家を派遣するなど、警戒を強めています。
メキシコでは、この2週間で、豚インフルエンザウイルスへの感染が疑われる症例が1000人余りに上り、これまでに68人が死亡し、このうち20人については、ウイルスの感染が確認されています。また、アメリカでもカリフォルニア州とテキサス州で、すでに症状は回復したものの、8人の感染が確認されています。24日に記者会見したアメリカのCDC=疾病対策センターのベッサー所長代行は、メキシコとアメリカで感染が確認されたウイルスは、遺伝子の構成が同じだったことを明らかにし、「感染が急速に拡大しないかどうか、専門家が注意深く監視していく」と述べ、ウイルスの解析や感染経路の特定を急ぐ考えを示しました。また、CDCによりますと、アメリカでの感染例では、豚との接触がいずれも確認されていないことなどから、ヒトからヒトへ感染した可能性が高いとみられるほか、アメリカやアジア、それにヨーロッパの大陸間にまたがるヒトや鳥のインフルエンザの遺伝子も混ざった、これまで確認されていない混合型のウイルスだということです。このため、CDCは、今回の豚インフルエンザウイルスが、ヒトの間でさらに拡大するおそれもあるみて、メキシコに専門家を派遣するなど、警戒を強めています。
豚インフルエンザ:「人から人」感染、国境越え拡大か メキシコ遺伝子型、米国と一致
毎日新聞 2009年4月25日
http://mainichi.jp/select/world/news/20090425dde001040006000c.html
豚インフル 人・人感染 メキシコ、患者1000人超す
読売新聞 2009年4月25日
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090425-OYT8T00476.htm
豚インフル WHO緊急会合へ
NHK 2009年4月25日
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015622451000.html
メキシコとアメリカで、本来、豚に感染する豚インフルエンザのウイルスが、相次いでヒトに感染している問題で、WHO=世界保健機関は、日本時間の25日夜にも世界各国の専門家による緊急の会議を開き、新型インフルエンザの国際的な警戒レベルを上げる必要があるかどうかについても検討する見通しです。
この問題は、本来、豚に感染する豚インフルエンザウイルスの「H1N1」が、アメリカで相次いで8人に感染し、さらにメキシコではこのウイルスに感染した疑いのある患者が1000人に上って、このうち18人から同じH1N1のウイルスが検出されたものです。メキシコでは、感染の疑いのある患者のうち59人が死亡していることなどから、WHOでは、今後、感染者がさらに増えるおそれがあるとして、日本時間の25日夜にも国際保健規則に定められた専門家による緊急の会合を開くことを決めました。この会議は、国際的に感染症が広がるおそれのある場合に開かれるもので、各国の専門家が参加し、国際的に対策を呼びかける必要があるかなどについても検討します。新型インフルエンザの国際的な危険度を示すWHOの警戒レベルは、現在、6段階のうち下から3番目の「フェーズ3」となっていますが、会議の参加メンバーの1人で、国立感染症研究所の田代眞人インフルエンザウイルス研究センター長によりますと、このレベルを4以上に上げるかどうかについても、検討される見通しだということです。WHOが仮にフェーズを上げた場合、日本を含む各国とも検疫態勢の強化などの対策をとる動きが出てきます。これについて田代センター長は「WHOがフェーズを上げた場合、日本としても空港や港での水際対策などが必要になってくる」としており、国立感染症研究所のインフルエンザウイルス研究センターでは、アメリカのCDC=疾病対策センターにワクチン開発のために今回のウイルスの提供を依頼したということです。
ヒト感染 メキシコで影響拡大
NHK 2009年4月25日
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015626901000.html
メキシコとアメリカで、豚インフルエンザがヒトに感染したという症例が相次いで報告されたことを受けて、メキシコでは、大勢の人が1か所に集まらないよう、学校が休校になったり、音楽コンサートなどの行事が相次いで中止されたりと影響が広がっています。
メキシコの保健省によりますと、豚インフルエンザの感染が疑われる症例は、首都メキシコ市を中心に、1004人に上り、これまでに68人が死亡しました。死亡した人のうち、20人は豚インフルエンザウイルスへの感染が確認されたということです。メキシコ市内では、予防のため多くの市民がマスクをしているほか、薬局で、マスクや薬を買い求める人が相次ぎ、品薄になっています。薬局を訪れた女性は「怖いです。子どものために抗ウイルス薬を探していますが、見つかりません」と不安そうに話していました。また、別の男性は「何時間もマスクを探し歩いて、ようやく見つけました」と話していました。今回の事態を受けて、メキシコ政府は、市民に対し、なるべく人込みを避け、自宅にとどまるよう呼びかけ、メキシコ市や周辺の地域では、小学校から大学まですべての学校が休校になりました。さらに、予定されていた音楽コンサートや文化行事などおよそ500の催しが取りやめとなったほか、サッカーの試合や水泳の大会が観客なしで行われることになるなど、影響が広がっています。メキシコの日本大使館によりますと、これまでに現地の日本人の間で感染が疑われる症例は報告されていないということです。大使館では、在留届を出している日本人に対して、電子メールで最新情報を伝えるとともに、外出を控えるよう注意を呼びかけています。また、アメリカでも、カリフォルニア州とテキサス州で、すでに症状は回復したものの、8人の感染が確認されています。アメリカ疾病対策センターは、ヒトからヒトへの感染が起きている疑いがあるとみて、警戒を強めています。
豚インフル アジアでも警戒を
NHK 2009年4月25日
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015625311000.html
メキシコとアメリカで豚インフルエンザのヒトへの感染が相次いでいることについて、フィリピンの首都マニラにあるWHO=世界保健機関・西太平洋地域事務局の葛西健・感染症対策官によりますと、アジア太平洋地域で、これまでに同じ型のウイルスの感染例は報告されていないということです。ただ、ヒトからヒトへの感染が起きている疑いもあることから、WHOでは、人の移動などによって同じ型のウイルスがアジア太平洋地域に広がるおそれもあるとして、アジアの各国政府に対して警戒を強めるよう呼びかけました。
豚インフル 水際対策を強化
NHK 2009年4月25日
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015622521000.html
メキシコとアメリカで、本来は豚の感染症である豚インフルエンザのヒトへの感染が相次いでいる問題を受けて、厚生労働省は、感染を防ぐために水際での対策を強化する必要があるとして、検疫所で、メキシコなどに渡航する人に注意を呼びかけるとともに、入国者の体調のチェックも始めました。
厚生労働省は、25日午前11時から記者会見を行い、新型インフルエンザ対策推進室の難波吉雄室長が「国民の皆様には正しい情報に基づいた冷静な対応をお願いします」と述べました。この問題を受けて、厚生労働省は、感染を防ぐために水際での対策を強化する必要があるとして、空港などの検疫所で、メキシコやアメリカに渡航する人に文書を配って注意を呼びかけるとともに、入国者の体調のチェックも始めました。また、25日午後4時ごろまでに厚生労働省内に電話相談窓口を設け、メキシコに渡航を予定している人などからの相談に応じることにしています。電話相談の番号は03-3501-9031で、25日は午後9時まで、26日は午前9時から午後9時まで相談を受け付け、27日以降の対応も検討しています。厚生労働省は、今後もWHO=世界保健機関などから情報の収集を進め、さらに対策を強化するかどうか検討することにしています。
【豚インフル】観光地閉鎖、マスク完売、「薬十分」と平静呼び掛け
MSN産経ニュース 2009年4月25日
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090425/amr0904251113006-n1.htm
豚インフルエンザ感染が広がっているメキシコで、当局は24日、博物館などの公的施設の閉鎖や週末の各種イベントの中止など、感染拡大防止策を発表。同日、メキシコ市などの学校が休校になったのに続き、観光客や市民生活への影響が拡大している。
政府はあいさつの際の握手やキスを避け、人の多い場所に行かないよう呼び掛けている。週末に市民でにぎわい、日本人観光客も多く訪れるメキシコ市のチャプルテペック城(国立歴史博物館)やベジャスアルテス宮殿なども同日、閉鎖された。地下鉄や通りではマスクを着けている人の姿が目立つ。ある薬局チェーンでは7000枚あったマスクの在庫が同日、すべての店舗で売り切れたという。
感染1000人超、死者68人に メキシコの豚インフル
中日新聞 2009年4月25日
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2009042502000231.html
【ニューヨーク=阿部伸哉】世界保健機関(WHO)がメキシコを中心に感染を確認した豚インフルエンザについて、同国政府は24日、感染が疑われる患者が1004人に達し、関連があるとみられる死者数は68人に上っていると発表した。WHOは同国に調査チームを派遣するなど感染拡大防止の緊急対策に乗り出した。
メキシコのコルドバ保健相の発表によると、豚インフルエンザによる死者と確認されたのは20人、さらに他の死者48人も感染の可能性がある。感染は首都メキシコ市が中心だが、北部の米国国境付近でも4人が感染したとみられる。死者の多くは25-45歳の比較的体力のある年齢層という。米国の疾病対策センター(CDC)も、メキシコと国境を接するカリフォルニア、テキサス両州で計8人の感染を確認し、いずれも豚との接触がないことから、人から人への感染と断定した。ほか9人に感染の恐れがあるという。
WHOによると、米国で確認された豚インフルエンザのウイルスはこれまで豚では見つかったことのない型。メキシコからの検体をカナダの保健当局が調査し、18の感染例のウイルスは豚インフルエンザ「A/H1N1」と特定。うち12の検体は米国で発生した人への感染事例と同じ遺伝子構造と確認した。CDCによると、豚インフルエンザの人への感染は米国で2005年から12例が報告されているが、今回のウイルス検出は初めて。
メキシコでも豚インフルエンザ、死者68人 米国とウイルス一致
CNN Japan 2009年4月25日
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200904250013.html
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は24日、米国内で感染が確認された豚インフルエンザのウイルス型が、メキシコで流行している型と一致しており、米国内での急速な感染拡大が懸念されると発表した。メキシコでは既に1000人以上が感染し、死者は68人に達している。
CDCによると、米国で豚インフルエンザ感染が確認されたのは、カリフォルニア州南部で6人、テキサス州で2人。いずれのウイルス型も、CDCが調査したメキシコ人14人のウイルス型と同一だった。
米国内での豚インフルエンザ感染を受け、ニューヨーク市クイーンズ区にある学校では23日、咳や発熱などインフルエンザ様の症状を見せた生徒がいたことから、75人を検査した。検査結果は25日にも判明する。 メキシコでは首都メキシコ市ならびにメキシコ州で24日、豚インフルエンザの感染拡大を受けて大学や学校などが休校となった。カルデロン大統領も同日、北部での公務を取りやめてメキシコ市にとどまり、事態の様子を確認している。
メキシコで60人死亡 WHO、豚インフルか
47NEWS 2009年4月25日
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042401000977.html
【ジュネーブ24日共同】世界保健機関(WHO)報道官は24日、メキシコでインフルエンザのような症例の患者がこの時期としては異常な増加を示し、3月末以降これまでに60人が死亡したと発表した。米国で7人の感染が確認された豚インフルエンザの疑いがあるとして調査している。メキシコのコルドバ保健相は同日、地元テレビに対し豚インフルエンザとの見方を示し、メキシコ市などの学校を休校措置にした。
WHOによると症例が見つかったのはメキシコ市とその周辺で約800人のうち57人が死亡。同国中部でも24の症例と3人の死亡が確認された。患者の大半は、健康な青壮年層で乳幼児や高齢者の症例は少ないとしている。米疾病対策センター(CDC)は23日にカリフォルニア、テキサスの両州で7人の豚インフルエンザ感染者が出たと発表している。
WHOによると米国で確認された豚インフルエンザのウイルスは従来、豚では見つかったことのない型。メキシコのウイルス型は確認できていない。
パンデミックに挑む:菅谷憲夫さん=けいゆう病院小児科部長
毎日新聞 2009年4月21日
http://mainichi.jp/select/science/news/20090421ddm013100145000c.html
◇重症化しやすい高齢者、肺炎球菌ワクチン有効--菅谷憲夫さん(62)
<90年代から新型インフルエンザに興味を持ち、臨床医をしながら国際学会に出席、世界の議論を聞いてきた。日本では、強毒型鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」だけが新型に変異するとの誤解がある。その誤解を正そうと、講演や報道を通じて訴えている>
H5N1型が人に感染するようになり、10年近くたっても新型には変異していない。新型インフルになる可能性は低くなっている。欧米で鳥から人への感染が確認され、死者も出ているH7やH9も警戒する必要があると、世界では議論されている。
新型が発生すれば数年以内に国民全員が感染するだろう。だが、新型はSARS(新型肺炎)とは違う。季節性インフルエンザの延長で、抗生物質と人工呼吸器で治療できる。スペインかぜ(1918年)による死者の95%以上はインフルエンザに感染し、免疫力が落ちて併発した細菌性肺炎が原因だったと最近分かった。重症化しやすい高齢者には、H5N1型をもとにしたプレパンデミック(大流行前)ワクチンより肺炎球菌ワクチンを接種してほしい。また、流行時に特定の医療機関が一時的に感染者を診る「発熱外来」は日本だけの対策だ。休診を考える病院もある。欧米のようにすべての病院で対応しなければ被害は防げない。
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■人物略歴
◇すがや・のりお
東京都出身。慶応大医学部卒。インフルエンザ研究で博士号を取得。日本鋼管病院小児科長を経て02年から現職。06年度に世界保健機関(WHO)鳥インフルエンザ薬物治療ガイドライン委員会委員を務めた。
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