(関連目次)→産科医療の現実 目次 医療安全と勤労時間・労基法
(投稿:by 僻地の産科医)
【参考記事】
時間外診療体制の問題は最優先課題だ。
うろうろドクター 2009/4/4
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/28723397.html
ロハスの記事に産科医24名とありましたo(^-^)o ..。*♡
ちなみに日赤の場合は3人当直体制です。
(速報)日赤医療センターにも是正勧告
http://lohasmedical.jp/news/2009/03/26132125.php
つまり、単純計算では6日に一回、
当直が回ってくることになりますが、
いろいろな事情があるそうです。
確かに「産科医は研修医を含めて24人」ですが、問題はその内容です。
昨年度(昨日まで)の状況は以下の通り。
1年目研修医 2人(産科当直したことなし、産科志望というだけ)
2年目研修医 2人(産科研修中のみ当直。2年で半年くらい研修)
3年目研修医 5人(一人は他県の日赤に長期出張中)
4年目研修医 3人(他科を研修したりで、普通勤務は2人)
6年目くらい 2人(来年度専門医取得予定)
7-9年目 2人
10年目以上 8人
当直できたのは、結局18人くらいしかいませんでした。
今年度に入って、動きがあって、
7-9年目専門医が2人退職。
6年目も一人退職。
2年目は一人は転科。
そして、代わりに就職される方々が、
20年目の大ベテラン、 3年目一人、
6年目くらいの産休明け2人(週3日の日勤のみ)
1年目2人(当直せず)。
新生児科も危機的です。
何と言っても常勤医が不足とのこと。
今年度、ずっといる常勤は2人。
他の病院から交代で来ている医師が2人くらいと聞きます。
初期研修医を入れても6人いるかどうかという状態。
噂では、2名ほど補充が出来たとききましたが、
一人先年度よりも少ない状態で緊急募集中です。
法的に正しい電話番程度の『当直』でさえ、
目安は一ヵ月に日直1回。夜間当直が週一回。
時間外などきちんとつけるとしても、相当程度の時間外加算に
「労働基準法の常識」ではなるはずだと思います。
まぁお金で方をつけられる部分や、
36協定などを結べばいいのでしょうけれど、
印象では法の遵守は、日赤でもかなり難しい感じがします。
できないことはできないという、良い機会でしたのにね。
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