(関連目次)→医療安全と勤労時間・労基法 勤務医のお給料の問題
(投稿:by 僻地の産科医)
未払い残業代1億2000万 山梨県立中央病院
予算計上へ、労基署に改善報告
山梨日日新聞 2009年2月8日
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2009/02/08/2.html
山梨県立中央病院が医師の残業代を支払っていなかったとして甲府労働基準監督署から是正勧告を受けた問題で、2006、07年度の未払い残業代が総額約1億2000万円に上ることが7日、分かった。常勤医や非常勤医の残業時間で2万時間以上に相当する。未払い分を支払うため、関係予算案を2月定例県議会に提出する。また同病院は同労基署に改善報告書を提出。規定がなく残業代を払っていなかった非常勤医や専修医に支給するよう、要綱を改定するなどの措置を取った。
同病院は、06年3月26日から08年3月25日にかけての残業代の適正な支払いや、今後の再発防止策を講じるよう同労基署から是正勧告を受けていた。
問題となっていたのは、医師が申告した残業時間を認めなかったり、労使協定で定められた残業時間(1日4時間)を上回る時間外手当を支払っていなかった点。
同病院は是正勧告を受けた後、06、07年度分の残業に関する医師の申告と、当直日誌や手術記録などとを照らし合わせながら、既に支払った残業代との差額を算出していた。
関係者によると、追加の支払いが必要となる残業時間は06、07年度とも年間1万時間を超えた。追加支払額が100万円を超える医師もいるという。継続勤務している医師だけでなく、退職した医師にも連絡を取って年度内の支払い完了を目指す。
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