(関連目次)→法規制が必要かもしれない医療問題 目次
(投稿:by 僻地の産科医)
アメリカでも批難ふんぷんといったところですね。
どうも米国生殖医療学会の指針に反していたようです。
米、八つ子出産に批判…医師は指針違反疑い
無職の母、子供14人に
読売新聞 - 2009年2月14日
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090214-OYT8T00287.htm
【ロサンゼルス=飯田達人】米カリフォルニア州で先月26日に生まれた八つ子を巡り、体外受精を担当した医師と、出産した母親への批判が米国内で強まっている。医師は米生殖医学会の指針に違反した疑いが強く、母親は既に6人の子供がおり、計14人の子供を育てていける経済的な余裕がないためだ。当初は出産を祝福したメディアも、「無責任な出産」と報じている。
米メディアによると、担当医はマイケル・カムラバ医師(57)。出産したのはナディア・スールマンさん(33)。
体外受精は通常、不妊に悩む女性を対象とし、同学会の指針では、35歳未満の場合、戻す受精卵は原則2個以下。40歳以上でも5個までとしている。戻す個数を原則1個としている日本などに比べ、米国では医師の裁量に任せられている部分も大きく、今回の出産では、スールマンさんの求めに応じ、医師は6個の受精卵を子宮内に戻した。スールマンさんは、これまで5回の体外受精を行い、7~2歳までの6人の子供を持つ。いずれもカムラバ医師が担当したとみられる。夫とは昨年離婚しており、精子は毎回、同じ友人から提供を受けたという。
スールマンさんは無職で、子供たちと共に母親の実家で生活。州から毎月約2300ドル(約21万円)の補助を受けているほか、生活困窮者に対する毎月490ドル分の食料配給券も受け取っていた。出産費なども未払いで、ネットで募金を呼び掛けたところ、非難するメールが殺到したという。
米国の八つ子ママに“脅迫”メール500通
日刊スポーツ 2009年2月14日
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp1-20090214-460673.html
八つ子を出産した米ロサンゼルスのシングルマザー、ナディア・スールマンさん(33)への“脅迫”が相次いでいるとして12日、ロス市警が捜査に着手した。AP通信などによると、スールマンさんの元には1日に500通のEメールが殺到、警察官が関係者に事情を聴いているという。
スールマンさんは96年に結婚し、離婚。その後6人の子供を前夫とは別の知人男性から提供された精子で体外受精して設けたとされる。今回さらに体外受精で8つ子を出産し、14人の子供を持つシングルマザーとなった。だが第1子出産以降定職に就いておらず、低所得者向けの政府援助を受けている。さらに育児の多くを自分の母親に任せているという。こうしたスールマンさんのライフスタイルを“無責任”とする批判が全米から噴出している。
コメント