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(投稿:by 僻地の産科医)
大学も大変そうです。
ぼろぼろな感じです(>▽<) ..。*♡
長崎大:付属病院を大学直轄 経営改善や活性化目指す--4月から /長崎
毎日新聞 2009年2月10日
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090210ddlk42040594000c.html
長崎大学(長崎市)は9日、医学部・歯学部付属病院(同市)を大学直轄の「長崎大学病院」に4月から移行させる方針を明らかにし、職員への説明会を開いた。迅速な意思決定と、専門医など人員配置や予算効率化により、経営の改善と活性化を目指す。
同大によると、07年度の病院の病床稼働率は83%。病床当たりの収益は1940万円で全国の同規模の病院の中では下位となった。業務比率も研究・教育から診療にシフトする傾向が強いという。このため、大学理事が病院長を兼務することで権限を強化し、人事や予算面で独立させて経営を効率化して、研究・教育機能の充実につなげる狙いだ。片峰茂学長は説明会で「最終目標は、若い医師や看護師が生き生きと働ける病院にすることだ」と話した。
経営改善へ大学直轄運営 長崎大病院 「研究」から「診療」重点へ
西日本新聞 2009年2月10日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/76323
長崎大学は9日、医・歯学部付属病院を4月から国立大学法人の大学本部が直轄する「長崎大学病院」とし、診療に重点を置いた組織として独立させる方針を明らかにした。国の交付金削減などで収支が悪化していることを背景に、業務効率化と経営改善が目的。同大によると「診療」と「研究・教育」のすみ分けを図る大学病院改革は全国的に珍しいという。改革案は同大幹部らでつくる大学病院改革検討委員会(委員長・調漸(しらべすすむ)理事)が片峰茂学長の諮問を受け、昨年秋から着手していた。今月中にも片峰学長に最終答申する。
検討委によると、従来は医学部と歯学部の教授会が推薦していた病院長を、学長が任命する病院担当理事の兼務とし、大学直轄の組織に改編。両学部で約450人いる医師の約4割に当たる166人の人事権を病院に移し「研究・教育」に当たる学部教員とのすみ分けを進める。予算も学部から独立させ、病床稼働率の向上や平均在院日数の短期化などの効率化を図る。
同病院は2004年4月の国立大学法人化後、人件費などに充てる国の「運営費交付金」が減額されて収支が悪化。08年度は初めて3億‐5億円の赤字に転落する見通し。一方、教員が研究に割ける時間は減少しているという。調理事は「大学病院の崩壊は地域医療の崩壊につながる。全国の大学病院が同じような状況にあり、早急な改革が必要だ」と説明している。
関西医科大学が付属男山病院を経営譲渡 深刻医師不足
産経MSN 2009.2.13
(1)http://sankei.jp.msn.com/life/body/090213/bdy0902130047000-n1.htm
(2)http://sankei.jp.msn.com/life/body/090213/bdy0902130047000-n2.htm
大阪府守口市の学校法人関西医科大学(塚原勇理事長)が、大阪、京都両府で経営する3病院のうち、京都府八幡市の付属男山病院を閉院し、医療法人に経営譲渡することを検討していることが12日、わかった。医師不足が深刻化していることが背景にあり、男山病院のスタッフを大阪府内の他の病院に振り向ける。文部科学省は「系列病院を経営譲渡して、医師不足を補うケースは珍しい」としている。男山病院は昭和50年に開業し、現在212床。市民病院がない八幡市で地域医療の中心を担っており、医師約40人が勤務している。
同大学はこのほか、大阪府守口市に付属滝井病院、同府枚方市に付属枚方病院を経営。枚方病院を開設した平成18年後は、設備投資の面などから財政的に厳しい状況が続いていたほか、16年度に全国で導入された「新臨床研修制度」に伴い、医師不足が深刻になったという。
同大学は昨年秋ごろから、経営譲渡に向け枚方市の医療法人「美杉会」と協議を始め、経営譲渡の条件として一定期間は現体制を維持することと、勤務している医師と看護師はこの期間、出向形式をとることで合意。先月19日に京都府の医療審議会へ経過を報告するとともに、男山病院の通院・入院患者に13日に説明するという。同大学は滝井、枚方病院とともに22年8月に大阪府寝屋川市に開設する香里病院に、医師らスタッフや設備投資を集中する。
新臨床研修制度は、研修医が医師免許の取得後に2年間、診療研修を積む制度で、それ以前は研修医の出身大学の医学部を中心に行われていたが、導入後はそれぞれが研修先の病院を自由に選べるようになった。その結果、研修先としてより症例が多く、勤務条件の良い都市部の民間病院に希望が集中するようになり、一方の大学病院は働き手である研修医を確保することが難しくなった。同大学は「全国的な大学病院の医師不足は当校にとっても例外ではない。付属病院を大阪府内に集中させ、効果的に人員を配置する病院再編の一環」と説明している。
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