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(投稿:by 僻地の産科医)
【妊娠の心得11か条】 のみひょん先生がかかわっている
からのお知らせです(>▽<)!!!!!
第61回日本産科婦人科学会学術講演会
第1回若手医師による学術企画シンポジウム
日時:平成21年4月3日(金)15時40分~17時40分
場所:京都国際会議場 1階 RoomD
テーマ:
あなたはどう働きますか?
――新たなる労働環境を求めて――
産婦人科医を取り巻く環境は刻々と変化を続けており、社会の関心の的でもあります。産婦人科医数の減少や不足、過重労働など労働問題だけでなく、救急搬送の受け入れ不能問題、福島大野事件を始めとした産科医療に伴う裁判のような社会問題など、私たちは特にネガティブな要素を語られることが多くなってきています。
産婦人科医であれば、このような労働環境に対しどうにかしなくてはという危機感を持っていることと思います。しかし、日々の臨床業務の忙しさや、自分一人が声を上げても解決しない問題だからという考えから、声を上げること自体を諦めてしまっていませんか?雲の上のお偉いさんが運営する学会や、現場を知らないお上政府の提案する改善案を見ても、自分達の思いとのずれを少なからず感じることも多いのではないでしょうか。多くの若手産婦人科医が、これからの将来への希望を実感出来ないというのが現状なのかも知れません。しかし、これからの産科医療を担っていく若手産婦人科医師が、学会や政府に任せきりにせず、声を上げて何かをなすべき時期が来ているのではないでしょうか。
近年、ベテラン産婦人科医だけでなく若手においても医局に属さないまたは常勤で働かない医師が増えており、私たちの働き方は多様化しています。これはよく言われている女性産婦人科医師の数が増えていることだけが原因ではないと思います。大学病院、市中病院、開業医や、日勤、当直と働く場所や時間はさまざまですが、しかし一人一人が臨床の最前線に立っているということ、そして遠くない将来産婦人科全体を担っていく立場にあるという点では共通しています。これまで、若い世代がまとまって何かをなし声をあげる、ということはほとんど行われてきませんでした。今回のこのシンポジウムの目的は、若い世代が中心となって、今の産婦人科医療をとりまく諸問題について日本産婦人科学会総会という場で本音で語り合い、その議論を元に若手からの提言をまとめ上げるというところにあります。
第61回の日本産科婦人科学会総会で行われる第1回若手医師による学術企画シンポジウムは、専門医取得後から卒後10年目までの産婦人科医師たち10人が企画を担当しています。それ以外の年代の産婦人科医はもとより、まだ見ぬ将来の産婦人科医までをも含む、全ての産婦人科医のためになるシンポジウムになるよう智恵とアイデアを絞っています。様々な立場の産婦人科医たちがみな、遣り甲斐を持って快適に働くことが出来るよう、労働環境を改善するためにはどうすれば良いか話し合うシンポジウムにしたい。そのような思いからどのようなテーマにするべきか、議論が重ねられました。産婦人科医療を巡る問題は多岐に渡ります。いかに学生や研修医を勧誘するか、勤務形態や報酬の問題、集約化など人員配置の問題、刑事・民事など司法と関わる問題、医局制度の是非、研修制度や専門医制度の在り方、女性医師働き方の問題、地域格差の問題など挙げればきりがありません。
今回は第1回として、産婦人科医の置かれている現状を踏まえた上で、まず若い世代は何に魅力を持って産婦人科を選んでいるのか、若者にとって魅力ある産婦人科を作るにはどうすれば良いかというポジティブな要因について話し合います。そして、産婦人科を辞めた人、医局を辞めた人、常勤を辞めた人など、一歩引いていった人たちがなぜそうなるに至ったかというネガティブな要因について分析し、具体的な対策を話し合います。いろいろな世代や立場からシンポジストを集め、なぜ産婦人科医が減っていくのか、何を目標にして働いたらいいのかという個々の問題点に対する思いを、立場を越えて本音でぶつけあい、その解決策を模索していく会にしたいと思います。個々の問題点を越えた、構造的な問題を議論を通してあぶりだす。世代間の認識やコミュニケーションのギャップを埋めていく。そして魅力ある産婦人科にするために何が必要かを提言する。そのまさに第一歩となるのがこのシンポジウムなのです。
産婦人科医になってから10年目までの医師を対象に、事前アンケートを行いました。当日はこの結果をもとにして問題提起を行い、それを元に議論します。議論の中心となるシンポジストは
1)医学部生
2)5年目までの後期研修医
3)6~10年目までで市中病院に属する医師
4)6~10年目までで大学病院に属する医師
5)すでに産婦人科を辞めた医師
6)医局長などの管理者的立場の医師
など、さまざまな立場や世代から選ばれています。これまでになかったシンポジストの組み合わせから、かつてない有意義な議論ができることを期待しています。偏りなく、様々な年代、勤務形態、勤務先の規模、地域、性別の人たちの本音が知りたい、そして多少過激であっても若手の立場からポジティブな提言をして欲しいというのは学会の願いでもあります。
シンポジストだけでなく、当日は参加者全員から産婦人科の現状を改善するご意見を募集します。それがきらりと光れば、あなたの意見が提言に盛り込まれるかもしれません。産婦人科の未来を魅力あるものにするために、会場全体でポジティブな議論を行いましょう。未来を変えるのはあなたの一声かも知れません。
問い合わせ先:若手企画グループ委員 [email protected]
宣伝ありがとう!
良いシンポジウムになるように頑張ります!!
投稿情報: LUPO | 2008年11 月19日 (水) 17:24