精神科(44)男性 訴訟禁止。特に外科系だが、当科でも訴訟を意識して積極的な治療を控えることがしばしばある。
循環器内科(33)男性 新臨床研修制度で大都市圏の病院に希望が集中する現状を、 ある程度解消しなければならない。
内科(44)男性 産科などの崩壊した科を増やすなら、なんらかのインセンティブを与える必要がある。 強制配置ではいくら人数を配置しても医療的に充足した状態にはなりえない。
内科(56)男性 新臨床研修制度を廃止して、地方から大学に呼び戻された指導医を復帰させ、 医局主導の医師派遣制度を復活させるのが簡単だが、以前のような教授絶対的な制度は 時代に逆行している。 難しいところだが、民主的な医局制度が出来れば良いと考えている。
内科(60)女性 「適正配置」という言葉そのものが医師の職業的自由、国民としての権利に 抵触する可能性を含み医師の自立性や誇りを阻害します。 医師を含む医療者が、希望と誇りを持てる環境こそが「適正配置」への最も近い道でしょう。
スポーツ医学(40)男性 僻地に行かせたいなら、僻地に魅力が必要です。 症例は少なく、遊びもないので 実際には報酬しかないでしょう。
田中啓一さん(58) 産婦人科・精神科 男性 まず適正配置という発想がおかしい。 診療科目ごとに報酬額をそれぞれ適正化しなければ まったく解決できない。
内科(43)男性 まず僻地に行っても責任を持って働ける臨床研修制度の充実が不可欠。 その上で以前大学が握っていた人事を都道府県ごとにセンターを作って初期研修を終えた後期研修医が一定の年数地域に配属されるシステムを作り、そのための報酬を送った病院に対し、行政が支払う。
内科(41)男性 適正配置や足りないところに人を増やそうとする考え自体が間違っているのではないか。 現時点では今いる医師が辞めないようにするのが大事で、そこさえできれば自然に人は増える。
内科(45)男性 ある程度大規模な病院を集約化し、診療所との役割分担を明確にし、かつ連携すること、医師の派遣についての何らかのルールを作ること、無過失制度などの創設も必要であるし、 労働環境自体を改善することが必須です。
内科(53)男性 産婦人科・小児科・救急医療・外科などのリスクの高い分野には、それに相応しいインセンティブを与えるべきである。インセンティブによって医師を誘導すべきである。 又、地方への医師派遣のためには、自治医大を新たに3,4校新設すべきである。
外科(47)男性 各地の中核病院が働きやすく仕事に対するモチベーションを維持できるような環境を作れば医師は集まってくると思います。
眼科(40)男性 以前の医局制度のようなものがやはり必要であると思います。 その弊害があったのは事実ですが、それを役人に任せるともっとひどいことが起こるでしょう。
泌尿器科(48)男性 地域毎に、科毎に必要な医師数を設定することが第一、まずそれを実行するためには地域エゴをなくさないといけないと思います。また人材の振り分けを公的な機関が一括して行う必要があると思います。
池田佳広さん(34)循環器内科 医師を強制に地方に配置するとか、大変で人気のない科に強制的に入れる、とか。 そういった事は、医師のモチベーションを下げ、結局は医師の質の低下につながるので反対である。 単純に医師の給料を増やすという方法よりも、医師のやりがいを増やす。 具体的には、医師が医療に専念できるように、事務的な仕事は事務員や医療秘書にやってもらうとか。
救急(35)男性 医師を増やす、アクセスを制限するの2点でしょう。
救急(38)男性 臨床研修制度を元に戻すべきだと思うが、もう無理かもしれない。 皆医局に所属しなくても食べていけるどころか、つらい第一線の医療をしなくてもよいことを知ってしまった。
循環器外科(41)男性 強制以外方法はないでしょう。かつては大学医局が担っていたのですがね。
内科(26)男性 当面の対策として、医師を集中させて医療機能を集約するしかない。 その結果、地方の医療圏の人手はなくなるが、アクセサビリティを上げるなどして対応するしかないだろう。
産婦人科(55)男性 医師の配置をコントロールしてきた従来の「医局」のような、新しい「システム」を 「公的に創設する」しかないと思います。
長谷充康さん(47) 循環器科 男性 医師を全員公務員扱いとし(警察官と同様)逮捕権に相当する治療権(治療に基づく刑事訴追の免除・例外あり)を与え、僻地を含め病院は半官半民として医師の希望とあわせローテーションを行う。 その分給料を保障してもらい、安心して働けるよう調整する。
整形外科(35)男性 各県に定員制を導入することです。
呼吸器内科(29)男性 地域に就職する希望のある学生を優先的に地域の大学に合格させるか、地方の医師の給料を大幅に増額する以外の方法が思いつきません。
木曽伸浩さん(42)男性 整形外科 開業前の5年間を田舎の病院勤務に義務づける制度にした方がいいと思う。
NICU勤務(41)男性 各地域にマグネットホスピタルとなる巨大病院を設置すべき。 そのマグネットホスピタルから過疎地域に一定期間派遣するようにします。
研修医(27)男性 まずは正確なデータを取ること。 そして大学病院のような人が余っているところから 足りないところへ再分配するべき。特に若い研修医は大学病院で研修しても 全く意味がない。 地方に出てどんどん戦力として使うべきと思う。
産婦人科(40)男性 即効性のある方策としては、医師総動員態勢を取ること。 地域に中核病院を作り、そこで働く意志は大学病院からの派遣医師だけでなく、 その地域の医師会とも連携し、クリニックを開業している医師や休職中の女性医師にも非常勤で勤務してもらい、活用するべきだと思います。
研修医(27)男性 小児から老人まで幅広く診察できる総合医・家庭医の育成が急務であると思われます。 僻地医療に関してもかなりの部分を担うことができ、専門性が必要であれば紹介する システムを整えるべきだと思います。
内科(43)男性 まず、医療の現場で起きる様々な問題を、専門的に検討し分析する、警察でない第3者機関の設置が必要。 医療側の責任ばかりでなく、患者の義務についても追求できる社会の構築。 このようなことで勤務医・救急医のストレスを軽減する。また勤務医と開業医での 収入の格差を是正する。
松本尚さん(46) 救急医 開業医と勤務医の診療分担を考えるべきでしょう。 医師の配置が不適切なのではなく 患者の流れが適切ではないのだと思います。
内科(55)男性 従来あった医局制度を復権させることです。 医局制度は白い巨塔の中心的な権力構造として、マスメディアには悪の権化のように報道されましたが、その中には地域医療を安定化させるための、医師配置の調整機能がありました。 マスメディアにもう少し冷静で、分析的にメリット、デメリットを考察するような姿勢があれば、厚労省も新臨床研修制度の創設には動かなかったと思います。
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