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(投稿:by 僻地の産科医)
見出しの「伊豆日赤病院も」の「も」に厭世観を感じますo(^-^)o ..。*♡
。。。産科って再生するのでしょうか?
無過失補償でももめています(>_<)!!!!
伊豆日赤病院も常勤産科医退職へ
静岡第一テレビ 2008年8月12日
http://www.tv-sdt.co.jp/scripts/news/news3+.php?seq=19023
伊豆市にある伊豆赤十字病院で、ことし2月に着任した唯一の産婦人科医師が1年で退職したいとの意向を示し、病院もこれに応じたことがわかりました。
伊豆市の伊豆赤十字病院の産婦人科は、2月に60歳代の男性医師が着任し、3月からは、この医師が1人で産科と婦人科を担当し、分娩を行ってきました。病院によりますと、今月上旬、この医師から「来年1月末で退職したい」という申し出があり、病院側では、慰留に努めましたがかなわず、受理したものです。
このため、来年1月以降の分娩は取り扱わない方針とし、外来や分娩の希望者には他の病院への紹介などを行うなど対応することにしています。
後任はまだ決まらず、来年2月から休診せざるを得ない状況に追い込まれています。
産婦人科、新規外来休止 相馬総合病院/福島
読売新聞 2008年8月12日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20080811-OYT8T00823.htm
相双地区の拠点病院の一つ「公立相馬総合病院」(相馬市)が、12日から産婦人科の外来患者の新規受け付けをやめることになった。唯一の男性常勤医が10月末に退職することになったため。後任確保のメドが立っておらず、10月15日からは休診になる見通しだ。相馬市内でお産を扱うのは、民間診療所1か所だけになる。
同病院は、相馬市と新地町が運営している。同病院によると、産婦人科の2007年度の外来患者は延べ約3600人。新生児集中治療室(NICU)を備えているため、県から相双地区で唯一の「周産期医療協力施設」に指定されている。07年度は県から約150万円の補助金が交付された。小児科と連携して出産直後から高度な医療を提供して新生児を管理することが可能で、リスクが高い妊婦の受け皿にもなっている。
隣接する南相馬市には、周産期医療協力施設に指定された病院はなく、休診した場合、こうした患者が県北地区や宮城県などの拠点病院でお産を行わなければならないケースが出てくる。同病院は「南相馬市にも市立病院の産婦人科や診療所があり、すぐに住民が産婦人科の医療を受けることが出来なくなるわけではないが、早急に常勤医を確保したい」と話している。
お知らせ 分娩予約の一時中止につきまして
2008年8月8日 日立総合病院
http://www.hitachi.co.jp/hospital/hitachi/infor/osirase/2089106_24270.html
患者さま各位
当院の産婦人科におきましては、現在、誠に残念ながら2009年4月以降の医師の人員が明確になっておりません。医師の確保に向けて全力を傾けているところではありますが、現時点としては、4月以降の分娩予約をお受けすることは困難であるものと判断いたしました。 従いまして、誠に恐縮ながら本日以降当面の間は新規の分娩予約をお断りさせていただきます。
尚、妊娠の判定のみ当院でも対応は可能ですが、妊婦健診以降の診療は分娩予定の医療機関が継続的に受け持つことが安心につながると考えておりますので、妊娠初期の時点から紹介先医療機関をご受診いただくようお願い申しあげます。
患者さまには大変なご迷惑とお足労をおかけいたしますが、この地区の産科医療を守るべく医師の確保につきましては鋭意努力中でありますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申しあげます。
ご不明な点、あるいはご相談などがございましたら、総合案内窓口までお問い合わせ願います。
伊南消防協議会が昭和伊南病院の医師不足など解消へ嘆願書提出
長野日報 2008年8月12日
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=11576
災害時拠点医療機関としての機能維持のため、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の医師、看護師不足の解消は地域の最重要課題として、伊南消防協議会の下平道広会長らが11日、県庁を訪れ、県としての支援を求める知事あての嘆願書を板倉敏和副知事や渡辺庸子衛生部長へ提出した。伊南四市町村の各消防団長らが訪問。6月下旬から団員や家族らを中心に集めた4539人分の署名も手渡した。
嘆願書では、地域の災害時拠点医療機関や救命救急センターとしての観点から、昭和伊南総合病院の医師、看護師不足を問題視。「もはや市町村レベルで対応できる範囲を超えている」として、県の協力を要請した。下平会長は「伊南地域に住む6万人の生命にかかわる問題。救急搬送など生活への影響も出始めている」と窮状を訴えた。
これに対し、渡辺部長は「地域事情は深刻に受け止めている。県として最大限の努力をしているが、効果が出るまでには数年かかる。伊那中央病院(伊那市)と連携して現況を乗り越えてほしい」と理解を求めた。板倉副知事も状況に理解を示した上で「国に対し、地域からも医療行政の充実を求めていただきたい」と述べた。
医師研修のプログラム、地域の実情反映 厚労省が09年度から
日本経済新聞 2008年8月12日
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080812AT3S1101H11082008.html
厚生労働省は医師の臨床研修制度を見直し、2009年度から大学病院が独自に研修プログラムを一部変更できるようにする。大学病院ごとに特色のある計画を作成してもらい、地域の実情に応じた医療体制を整える。同省は医師不足が指摘される救急医療などの診療科目に重点を置いた研修が増えれば、地域医療の崩壊に歯止めをかける効果があるとみている。
見直しの対象は医学部を持つ79の国立・私立大学病院。特に「地域医療に影響のある分野」について、来年度から研修プログラムの一部変更を認める。地域内で不足している診療科の研修期間を長くするなど、厚労省が認める範囲内で独自の研修を組むことが可能になる。
福岡市立こども病院:移転問題 考える会、吉田市長に抗議文 移転表明で /福岡
毎日新聞 2008年8月12日
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20080812ddlk40040342000c.html
出産業務開始/公立みつぎ総合病院/広島
朝日新聞 2008年08月12日
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000808120005
出産業務を4月以降中止していた尾道市御調町市の公立みつぎ総合病院は、9月から再開する方針を決めた。県内に医師を招くために県が設けた登録制の「ふるさとドクターネット広島」を介して新たに産婦人科医1人が着任することになり、2人体制が整ったため。ドクターネット広島を通して医師が赴任するのは大竹市の阿多田診療所に次いで2例目となる。
この医師は、大阪府門真市在住の高山保守さん(63)。和歌山県の新宮市立医療センター産婦人科部長を7月末に退職した。世羅町出身で、尾三、福山地域の医療機関への勤務を希望し、ドクターネット広島に登録していた。
公立みつぎ総合病院には7月下旬、県から紹介された。高山さんは今月4日、同病院を訪れて現状の説明を受け、5日に就業すると回答した。高山さんは18日に着任して診療を始め、9月1日から出産業務に携わる予定。病院側は、出産業務を再開するお知らせを院内に掲示するほか、インターネットでも知らせる。
同病院は、05年4月から産婦人科医が1人になり妊婦の定期検診、出産業務などを続けていたが、「激務の産婦人科で1人で出産業務も受け持つのは困難」として4月以来は出産業務を中止していた。谷川功一事務部長は「地域の人たちに迷惑をかけたが、9月から安心して出産していただける」と話している。ドクターネット広島は昨年12月に開設され、高山さんら2人を含めて57人が登録している。
盆休み中の診療時間拡大 名張市応急診療所/三重
YOU 2008年8月12日
http://www.iga-younet.co.jp/modules/news/article.php?storyid=2256
インドネシア人看護師、受け入れ後の支援が課題
キャリアブレイン 2008年8月12日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17618.html
約6割の医療機関で減収-厚労省予測と乖離
キャリアブレイン 2008年8月12日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17612.html
4月の診療報酬改定で、医師が再診時に算定できる「外来管理加算」に“5分ルール”が導入されたことで、約6割の診療所と約7割の中小病院が減収などの影響を受けていることが、神奈川県保険医協会の調査で明らかになった。厚生労働省は当初、5分ルールの影響を受ける医療機関は1割程度と想定しており、同協会では「厚労省の影響予測と医療現場の実態は大幅に乖離(かいり)している。今回の改定は、病院勤務医対策が柱の一つだったが、逆の結果になっている」などと批判、5分ルールの撤回を求めている。
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調査は、同協会の会員となっている神奈川県内の2826の診療所と181の中小病院(200床未満)を対象に実施。回答があった388診療所と38病院について、外来管理加算や再診料、医療機関が医療費の保険負担分の支払いを公的機関に請求するために発行する「レセプト(診療報酬請求明細書)」の枚数における5分ルールの影響を調べた。
中小病院では、診療報酬の4月請求分について対前年同月比で実態を把握。72.8%の病院で外来管理加算の「算定率(再診時に外来管理加算を算定できた割合)」が減少するなどの影響を受けていることが分かった。平均の減収額は約336万円で、中には約1650万円に及ぶ病院もあった。
診療所では、4月請求分の対前月比で把握した。58.4%の診療所で算定率などが減少。平均減収額は約163万円で、ある内科では2300万円超の大幅な減収となっていた。
診療科別に見ると、眼科が80.0%、耳鼻咽喉科が75.0%、皮膚科が50.3%と、算定率の減少率が50%を超えている。
また、レセプトの枚数(患者数)、再診料の算定回数(診察回数)のいずれかが10%以上の減少となっている診療所が29.3%に上っており、同協会では「診療所が、“5分ルール”導入以前のように、患者数や診療回数を確保できなくなっている。時間要件に縛られて、患者を十分に診られなくなってきている」としている。
5分ルールについては、中小病院の86.8%、診療所の90.2%が「反対」と回答。
具体的な意見では、「時間に関係なく、診療に集中したい」や「医療の質は時間で評価できない」、「時間という一つの物差しのみの評価で不愉快」など、時間要件(5分ルール)についての根本的な疑問のほか、「労働時間が大幅に増加し、過労状態」と現場の混乱を訴える声も寄せられた。
【外来管理加算の“5分ルール”】
今年4月の診療報酬改定で、外来管理加算の算定要件として「おおむね5分を超える診察」などが加えられた。同加算(52点、1点は10円)は、診療所と200床未満の病院で、外来での再診の際、処置や検査、リハビリ、精神科療法などがなく、診察、指導、投薬のみであった場合、医師が再診料(診療所71点、病院60点)に加えて算定できる。
改定で病院収入0.5%マイナス―日病調査
キャリアブレイン 2008年8月12日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17619.html
用語解説「診療報酬改定」
キャリアブレイン 2008年8月12日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17620.html
労働基準法 第25条
物流ウィークリー 2008年8月12日
http://www.weekly-net.co.jp/unkan/2008/07/post_65.php
市立芦屋病院で偽装請負 看護助手に業務指示
神戸新聞 2008年8月12日
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001327491.shtml
芦屋市立芦屋病院(同市朝日ケ丘町)は十一日、請負契約を結んだ業者が雇用する看護助手十三人に対し、病院側が業務を指示する「偽装請負」があったとして、兵庫労働局から八日付で労働者派遣法違反で是正指導を受けた、と発表した。
違反を指摘されたのは、同病院が兵庫県稲美町の民間業者と二〇〇六年四月に交わした看護助手業務請負契約。病院側に看護助手を直接指揮監督する権限はないのに、書類の準備・片付けと患者の食事中の巡回について、「看護師の指示で」「看護師とともに行う」としており、同法違反になると指摘された。実際に看護師の指示のもとで業務が行われていた。このほか、経理などの派遣業務についても、契約書の記載漏れなどがあったという。
同病院は「法律の認識不足。意図的ではないが、あってはならないミス。指導に従って適正化を図り、業務ごとに法令順守を徹底したい」としている。
医師給与11%増、国の医療機関も人材確保へ―人事院勧告
キャリアブレイン 2008年8月12日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17616.html
人事院は8月11日、2008年度の国家公務員(一般職)の給与勧告を発表した。若手や中堅の医師を確保するため、国の医療機関で働く医師の年間給与を09年度から平均で約11%引き上げることなどを求めている。
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国立病院長の年収、1800万円超
人事院は毎年、民間企業と一般職の国家公務員の給与水準を比較して、双方の給与水準の差を埋めるため、内閣と国会に給与改定を勧告している。今回は月給とボーナスの両方で民間の水準とほぼ均衡しているとし、一般職の国家公務員の給与改定は基本的に行われないが、医師の確保が困難になる中、国の医療機関である国立がんセンターなどの高度専門医療センター(8か所)、ハンセン病療養所(13か所)などに勤める医師ら約1300人について、特別措置として給与の引き上げを勧告した。
国の医師の平均給与は約1135万円(平均年齢46.6歳)で、民間病院と比べ約259万円(22.8%)、04年に独立行政法人となった「国立病院機構」と比べ約127万円(11.2%)低かったことから、初任給調整手当を充実させ、高度専門医療センターについては職員手当の等級を一段階引き上げることで、国立病院機構の給与と同水準とし、若手・中堅医師の人材確保を図る。
平均月収は17万9000円で激務――悪化する介護労働の現場
Business Media 誠 2008/08/12
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0808/12/news019.html
介護現場の労働環境が悪化している。厚生労働省所管の財団法人「介護労働安定センター」の調査で、介護労働者の半数が「低賃金」と回答。5人に1人が1年間で職場を去っているという。こうした職場環境のしわ寄せが、事故の危険や衛生面の悪化という形で施設利用者に波及することが懸念される。
平均月収は17万9000円
調査は昨年11~12月、全国の介護事業所とそこで勤務する介護労働者を対象に実施。4783事業所と1万3089人が回答した。
介護労働者の平均月収は17万9000円。平均時間給は1044円で、49.4%が「仕事内容の割に低賃金」と回答した。労働条件で悩みや不安が「ない」と答えたのはわずか7%だ。介護自体が重労働なのに加え、介護サービス利用者からの暴言も5人に1人は経験、1割はセクハラ(性的嫌がらせ)や暴力を受けているという。
半数が「働き続けられる限り勤めたい」と前向きな姿勢を示している一方で、1年間で辞めた職員の割合を示す離職率は21.6%。全産業平均の16.2%と比べ5ポイント以上高く、働きがいはあるものの、継続困難と考える職員も多い実態が浮かび上がる。
「介護用ゴム手袋は施設の備品ではなく、職員に自費購入させていた」。都内の介護付き老人ホームに勤務していた元職員はこう証言する。施設側の経費節減により、介護職員に負担を強いるケースがあるのだ。
感染症予防のため、おむつ交換の際には手袋は1回ごとに使い捨てることが望ましいが、都内のこの施設では、職員が自分の出費を抑えるため1枚の手袋で複数のおむつ交換をしているほか、おむつを換えた手袋のまま高齢者の口腔(こうくう)ケアなども実施していた。
介護職員も極端に少なかったため、週2回の入浴が10日に1回程度と少なく、入浴もストレッチャーに乗せてシャワーで済ませていた。職員不足を補うため、緊急時にしか認められていない認知症高齢者の身体拘束を日常的に実施していたとして都は昨年、この施設に業務改善命令を出した。介護労働安定センターの調査でも、重大事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット」の経験は51.8%が「あった」と回答。とりわけ入所型施設の職員は4人に3人が経験していた。いずれも職員不足によるところが大きいとみられる。
国からの介護報酬が少ないため、介護事業所が労働者の給与を抑制。離職率が増加し就職希望者が減少するという悪循環に陥っている。NPO法人「介護者サポートネットワークセンター・アラジン」の牧野史子理事長は「排泄(はいせつ)や入浴などの作業について、社会全体の評価が低い。キャリアアップ制を導入したり報酬を上げるなどモチベーションを保たせる対策を取らないと担い手はますます減少する」と介護業界の空洞化を懸念している。
全国医学生ゼミナール:「医」の集い始まる 前橋で分科会や講演、14日まで /群馬
毎日新聞 2008年8月12日
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20080812ddlk10040048000c.html
フジスタッフ、勤務医の事務作業をサポートする「医師事務サポートスタッフ」の派遣サービスを開始
日経プレスリリース 2008年8月11日
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=196767&lindID=5
ベラルーシの医師研修 県立子ども病院が前向き姿勢
信濃毎日新聞 2008年8月11日
http://www.shinmai.co.jp/news/20080812/KT080808FTI090012000022.htm
熱中症救急搬送、7月は197人 滋賀県、猛暑の月後半に集中
京都新聞 2008年8月12日
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008081200208&genre=C4&area=S00
病院入り口に生後1、2日の乳児置き去り
日刊スポーツ 2008年8月12日
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080812-394821.html
お産難民を救え 助産師はいま】(4)母としての自覚
MSN産経ニュース 2008年8月12日
(1)http://sankei.jp.msn.com/life/education/080812/edc0808120711001-n1.htm
(2)http://sankei.jp.msn.com/life/education/080812/edc0808120711001-n2.htm
「胎内記憶」認め、母子のきずな深める分娩
キャリアブレイン 2008年8月12日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17614.html
「男の産休」を取って考えたこと
IBTimes 2008年8月12日
(1)http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080812/22107.html
(2)http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080812/22107/2.html
(3)http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080812/22107/3.html
新型インフルQ&A:早期発見への取り組みは?
毎日新聞 2008年8月12日
http://mainichi.jp/select/science/news/20080812ddm013100173000c.html
網膜症は糖尿病と同等に冠動脈疾患死のリスクを高める
MTpro 記事 2008年8月12日掲載
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/0808/080812.html
オーストラリア・シドニー大学視力研究センターのJie Jin Wang氏らは,糖尿病の有無にかかわらず,網膜症そのものが冠動脈疾患(CHD)死の独立したリスクファクターであるとの住民研究結果をHeart オンライン版に報告した。
中等度の網膜症を有する糖尿病患者で死亡リスクは6倍以上,非糖尿病者でも2倍以上に
オーストラリアの住民研究(Heart 2006; 92: 1583-1587 ,Arch Ophthalmol 1998; 116: 83-89)から,糖尿病患者199例,非糖尿病者2,768例のサブグループを抽出し,網膜症の有無と重症度分類(軽度または中等度)別に,CHDによる死亡の動向が12年間追跡された。追跡期間中におけるCHDによる全死亡者数は353例(11.9%)。各サブグループのうち,糖尿病患者群における網膜症者数は57例(28,6%),非糖尿病者群では268例(9.7%)であった。
解析の結果,網膜症・糖尿病のいずれも呈していない場合のCHD死亡率は0.010/人年であったのに対し,網膜症のみを有する人では0.015/人年で,糖尿病のみを有する人の0.016/人年と同等にCHDによる死亡リスクが増加していた。また,年齢,性,喫煙歴,高血圧・糖尿病の有無を補正した後においても,糖尿病を合併している場合〔ハザード比(HR)2.21,95%信頼区間(CI)1.20~4.05〕,糖尿病のない場合(HR 1.33,95%CI 1.02~1.83)の双方で網膜症はCHD死亡の独立した予測因子であることが示された。
さらに,中等度網膜症を呈する人では,CHD死亡リスクが糖尿病がある場合で6.68(95%CI 2.24~20.0),糖尿病がない場合でも2.29(95%CI 1.10~4.76)と糖尿病の有無にかかわらず,網膜症によりリスクが高まることが明らかになった。
Wang氏らは「今回の検討から,網膜症はCHDリスク増加の指標となる可能性が示唆された」とコメント。また,網膜症とCHDの直接の関連は不明としながらも,細小血管の障害と炎症を病態の主体とする網膜症が虚血性心疾患につながる動脈硬化の進展のシグナルとなっているのではないかと考察している。
【シンポジウムのお知らせ】
シンポジウム「気をつけよう!若い女性の「やせすぎ」
日時 平成20年9月22日(月)15:00~18:00
場所 日本学術会議 講堂
(地下鉄千代田線「乃木坂駅」青山霊園方面出口徒歩1 分)
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/59-s-2-1.pdf
【学会事前申込みのお知らせ】
第13回日本産婦人科乳癌学会
開催会期 2008年9月14日(日) 9:55~16:35
開催場所 徳島県郷土文化会館 〒770-0835 徳島市藍場町2丁目14番地
テーマ 『産婦人科医に望まれる乳がん検診』
http://www.breast-cancer.jp/ から申込可能です。当日の受付も可能です。
参加いただいた方には学会参加証および日本産婦人科医会研修参加証、
日本産科婦人科学会専門医制度研修出席証が発行されます。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/10/101_0233.html
去年掲載の茨城県産科過疎地マップの予測がそのままの記事ですね。
この地図、すごく、記事の内容がわかりやすいです。
投稿情報: 麻酔科医 | 2008年8 月13日 (水) 18:26