(関連目次)→医療事故安全調査委員会 各学会の反応
(投稿:by 僻地の産科医)
朝のニュースでもお伝えしたメディカルオブリージェの
第三次試案に関するアンケート結果ですけれど、
なんだかみて驚きました。
反対なんですね!!!!
で、その理由がなかなかすばらしいです。
この引用のグラフですとなかなか見づらいのですけれど、
(クリックしていただくと一応大きくなりますけれど)
できればPDF見ていただいたほうがいいと思います。
・まだ議論が尽くされていない 52.2%
・処分と再発防止対策は両立しない 51.7%
・「医療死亡事故の届出」の義務範囲を広げすぎている 48.3%
・義務範囲以外にも遺族からの調査依頼が行われる 48.3%
・個人の処罰に「医療死亡事故の届出」が使われる 46.1%
・医療現場に司法の論理を持ち込まれる 41.7%
・厚労省の権限が医療内容や医学そのものにまで及ぶ可能性がある 33.9%
すごくビックリしたんですけれど、
かなり本質を突いた直感的に正しい回答だと思います。
特にあれこれ第三次試案について
検討した訳でもない現場の方々
対象のアンケートなのですけれど!
「医療現場に司法の論理を持ち込まれる」
など、要するに
第三次試案がいくら「医療安全委員会」と名前を変えようが
まやかしにしか過ぎないことを、みなさん直感でわかっていらっしゃるわけです!
Q3/Q4は、まぁ現場の医師としての感覚としてはそのままでしょうか。
Q4などは設問がストレートすぎて笑ってしまいます。
医師と患者さんの軋轢など、
このような小手先で埋められようがありません。
なだいなだ著(←精神科Drです)
「お医者さん 医者と医療のあいだ」に、
一般の方が医師に求める理想像を分析すると「神」になる。
とありました。
人は神にはなれません。
「神」を求める民衆の声はこれからどんどん大きくなっていくでしょう。
でも「神」にはなれない。
万全を尽くしても助けられない時があります。
どうして助かったのかわからないけれど、とにかく助かる時、
反対になぜ亡くなったのかわからなけれど、なくなる時。
どちらの場合もいっぱいみています。
医師が「神」どうこういうのは変ですけれど、
医師にできることって自分の持てる技術をできるかぎり駆使して
「人事を尽くして天命を待つ」
より他ないんですよね(笑)。
そういう限界を患者さんが受け入れてくれるまで、
やっぱり軋轢はなくならないと思うんです。悲しいことですが。
あ、パブコメお願いしますo(^-^)o ..。*♡
こちらを使ってください。
ところで第三次試案に関して、医療機器メーカーの方が
危機感を抱いているという噂を聞きました!
図にしていただいたんですけれど、
もしよろしければ大きくしてみてあげてください。
いろんな見方ができるんだな~~。
となんとなく思いました(>▽<)!!!
■厚生労働省への医療事故調パブコメ投稿用フォーム
を利用させて頂きました。
日本麻酔学会が意見を出しているので、十分だと思っているのですが、反対意見が数だけ評価されるというので、一会員としても学会の意見を支持していること、よりよい組織ができることを祈ってメールしました。
投稿情報: 麻酔科医 | 2008年5 月 5日 (月) 21:01
ありがとうございます!!
たくさんの方からの意見があったほうがいいようです!!!
投稿情報: 僻地の産科医 | 2008年5 月 5日 (月) 23:05