(関連目次)→大淀事件
(投稿:by きよ)
きよさまからの投稿2ですo(^-^)o ..。*♡
その場の雰囲気編、及び資料編です!
でも残念ながら争点整理の書類が最後になっていて、
見損ねてきてしまったとおっしゃっていました。
ので、ちょっとマニアックでみんなわかりにくいかも(笑)。
(わかる方のみ、どうぞ)
ところで、たまりょさまのアップまとめです..。*♡
いつもありがとうございます!甘えてすみません(>▽<)!!!
お決まりの日々?
第七回口頭弁論準備メモ(未)(大淀事件21-1)2008.04/30 [Wed]
http://okimari.blog26.fc2.com/blog-entry-1941.html
第七回口頭弁論準備メモ(本)(大淀事件21-2)2008.05/01 [Thu]
http://okimari.blog26.fc2.com/blog-entry-1942.html
それから、このブログからはこちら
↓
みなさまの応援ブログです(笑)。(教授のみなさま、ぜひ実名肩書き入りでコメントどうぞ!)
ブログブーム到来(産科教授限定)
ssd's Diary 2008年5月 1日
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大淀訴訟第七回弁論
S.Y.’s Blog 2008-05-01
http://d.hatena.ne.jp/shy1221/20080501
「マスコミたらい回し」とは?(その119)大淀病院産婦死亡事例民事訴訟第七回弁論@4/30
天漢日乗 2008-05-01
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奈良事件第7回裁判
新小児科医のつぶやき 2008-05-02
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080502
大淀病院事件第30回公判におけるおもしろい会話
スーザンのスーザン的世界 2008年05月02日
http://blog.goo.ne.jp/takayarisa/e/53fedf84d61e9a25fa4dc74f4dc8bd25
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さて、きよさまから!
裁判傍聴の追記と、ちょっとコメントです。
・今回の裁判官は、大島裁判長と、裁判長から見て左側の若い裁判官の二人でした。
若い方が積極的に話をされたのは、主に争点整理案についての質問と、証人尋問にかかる時間を合計する時。「実動員なんだなぁ」と思いました。
・傍聴席には、原告関係者10名と被告関係者1名分確保されていました。
が、被告関係者席に座る方はいらっしゃいませんでした。被告側は他にも席が空いていたので、たとえ関係者が傍聴されていたとしても、わざわざ晒されるために座ることもないですね。
・被告医師の代理人の方がコメントされた、乙B1号証云々というのは、鮫島先生の文献と思うのですが、「もう出ているので取り寄せて」の意味が分かりませんでした。これを受けて、続報か何か出る予定だったでしょうか。(ちょっと探してみます)
・鑑定医の選任方法は、最後まで聞き取れませんでした。「学会ルート」とかすかに聞こえたような。ともかく、最高裁の通常の選定方法ということらしいです。被告代理人が「脳外科のことですよね?」と聞いたら、裁判長が「産科もです」と。
産科の鑑定は留保されていますが、2~3ヶ月に1回しかタイミングがないようですし、急に申請されて慌てないため、ということでしょうか。
(これについては日本産婦人科学会の偉い先生よりコメントが。
「ここに載っています。日産婦学会は協力しています。」
ブログなんかのためにご協力いただいてすみません。。。)
・原告代理人はしきりに「この裁判を非難しない、遠くの医師」にこだわっていました。被告代理人は、「別にいいけど、どうやって判断するの?選んでからチェックするの?」と、実務面を気にしていた程度で、おまかせの雰囲気ありありでした。
裁判官が「それでは選任だけで何日もかかってしまう」と渋り、原告も脳外科医は問題ないということで、近畿圏を除き、普通のルートで、となりましたが。
・・・ですけど、
これだけ医師の方々が、「とんでも鑑定」に苦しんでいるのに、あんなにお任せで本当にいいんですか!?
一番重要なところ何じゃないんですか!?
とんでも鑑定に当たる確率がどの程度か私は知りませんが、
裁判所ルートって、「偉い」先生、現場から遠ざかっている先生、実は専門外の先生、神の手先生、に当たる可能性が高いんじゃないですか!?
原告の戦略を軽視してる場合じゃないと思います。
「この裁判を非難しない」医師っていう時点でかなり偏っている訳で、原告に有利な先生に当たる可能性がぐっと高まりそうです。その上で、国循の先生の、第一線の現場医師としての一般的な意見、評価を排除できれば。(ただ大丈夫です。国循の先生はあの後、全国脳疾患合併妊婦について全国調査をされまして、当施設にも調査はがきと中間報告が参りました。そろそろ結果が出ているはずです)
そこに賭けてるのかな、とさえ思いました。
確かに、全国のネット医師の方々がこの裁判見ていらっしゃると思いますが、だって、福島でさえ、田中先生のような先生はやはりいらっしゃるのですから。
「ちょっと、まってえぇぇっ」と叫びそうでした。。。
ということで、資料閲覧編。
裁判所から4/21付けで出された「争点整理案」を見忘れました(泣)。
言い訳しますと、
資料は概ね時系列に並んでいますが、最新の資料だけトップにありました。
裁判終了後すぐ閲覧に赴き、すぐ前の廊下で資料の用意が整うのを待ちわびていたので、書記官様のご好意で、資料の整理や弁論準備調書の作成を後回しにして閲覧させてくださったのかもしれません。
(今回、午後からでしたので、もう無理かと思っていました(>▽<)!!!
ありがとうございます!!!)
5:15の鐘が鳴っても終わる気配のない私に、5時半頃やっと「時間です」とのお声。さっさと済ませる予定だった整理が、定時後開始となってしまったのかなぁ。
というわけで、三次試案といい、目の離せないことが多いですが、
くれぐれも、ご無理はほどほどに・・
(ありがとうございます ..。*♡)
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閲覧した資料 (要旨)
■原告から争点整理案 (3/24時点で提示されていたもの) に対する意見書
1. 前提事実
① 8/8 AM0:14 の血圧は 147/73mmHg (数値間違いの修正)
② 8/8 AM0:30~1:40まで、約10分に1回血圧を測定した、とあるが、
乙A2号証16頁のパルトグラムには、4回しか記載がない
0:25、0:30、1:00、1:37
③ 救急車の到着は AM3:56 (時刻間違いの修正)
④ 瞳孔について、
国循搬送時は「中等度散瞳し固定、瞳孔両側5mm、対応反射なし、自発呼吸残存」
8/8 AM7:15の手術時は「両側散大」
(重要事項)
2. 原告の主張
①患者の病状について
・ア を以下のように修正
「本件患者は、8/8 AM0:00頃、脳内出血が発生し、突然激しいこめかみ痛と高血圧、嘔吐を起こした。その後、AM0:10 応答に開眼 (JCS20)、AM0:14 突然意識消失し、AM1:00 痛覚刺激のみ反応 (JCS100~200)、AM3:00 陣痛発作に合わせて除脳硬直様の姿勢 (JCS200)、国循到着時 JCS300 と、6時間かけて徐々に病状が進行した。
除脳硬直姿勢、対光反射、瞳孔がやや開き気味、痛覚刺激に反応あり、という症状から、AM2:00に脳ヘルニアが完成していたとは考えられない。」
・イを以下のように修正
「AM1:37に助産師が発見したけいれんは、脳内出血による除脳硬直である。当直の看護師が『1:37 除脳硬直』と記録しているし、原告祖母が除脳硬直を疑い、CT等の検査実施を再三依頼している。
子癇は高血圧症候群の症状だが、本件患者では、AM0:00までそれが認められない。また、子癇は可逆的病態であり、血管性脳浮腫による刺激が原因なので、けいれん発作は数10秒から1,2分で、長時間の意識消失が続くことは無い。」
②?
特に問題なし
③被告の責任について
・ア を以下のように修正
「0:14の意識消失を単なる失神と誤診し、緊急性に気が付かず、けいれん発作を子癇という産婦人科の病気と誤診したため、搬送先の確保に時間がかかり、また遠方の国循になってしまった。また搬送時、子癇の疑いとしか伝えなかったため、国循で待機したのが産婦人科医だけで、脳外科医はいなかった。到着後、症状を見てAM6:18のCT検査で脳内出血が判明し、急遽AM6:30に脳外科医を依頼することとなったため、手術が到着後2時間以上遅れ、AM7:55実施となった。」
■被告から「争点整理案に対する原告の意見書(上記)」について
1. 前提事実について(このあたりが理解に役立つかも 第5回資料 診療経過表)
① 数値修正済み
② 8/8 AM0:14に自動血圧計、0:40に分娩監視装置を装着、初めはその表示を見て パルトグラムに記載したので、記録紙の使用開始は1:16から。
④ 瞳孔の国循搬送後の状態は以下のとおり記録がある
乙A3号証3頁[経過]欄 「来院時、瞳孔は既に両側散大」
乙A3号証6頁 「AM6:00 瞳孔は両側散大」
乙A3号証16頁右下段 「術後瞳孔は両側5mmで不変」
2. 原告の主張に対して
・「子癇は可逆的病態で~けいれん発作は数10秒から1,2分で、長時間の意識消失が続くことは無い」とあるが、可逆性と持続性は無関係。
また、「当直の看護師が『1:37 除脳硬直』と記録している」とあるが、病棟看護管理日誌には『除脳硬直』とあるが、転院記載には「子癇の疑い」と書いている。
・子癇として搬送したが、脳出血があるからといって、脳外科医が産科医や新生児専門の医師による処置を放置して、妊婦の脳内出血の手術をするとは考えられない。
■?(書き落とし)
乙B1 国循の産婦人科医は、厚労省研究調査班報告で、H17年度の妊産婦死亡調査の死亡数が公式統計より多いことを示し、WHO2005年母体死統計でも「日本の統計は少なすぎる」としたのを裏付けた。
97年報告で母体死減少のために必要とした医療システム改善が、10年以上経過した今日も進んでいない。
NHK の画像「H17年の妊産婦死亡が新たに22人判明、公式統計より35%増」
■被告から証拠申し出 4/28
1. 被告医師 (証人、同行)
2. 当直内科医 (証人、同行)
3. 当直助産師 (証人、同行)
4. 当直看護師 (証人、同行)
5. 担当助産師2 (証人、同行)
6. 国循産科医 (鑑定証人、呼出し、50分)
7. 国循脳外科医 (鑑定証人、呼出し、50分)
尋問の目的
診療経過、病態と死因の解明
立証内容
診療経過に落ち度がないこと、また脳内出血は重篤で、救命可能性がなかったこと
尋問事項
1.
① 妊娠中の経過
② 分娩の経過
③ 意識消失を起こした状況と対応
④ けいれん発作を起こした状況と対応
⑤ 転送の経緯
2.
① 意識消失を起こした際の対応
② その後の経過
3.
① 分娩の経過
② 意識消失を起こした状況と対応
③ けいれん発作を起こした状況と対応
④ その後の経過
4.
① 診療経過に関与した経緯
5.
① 診療経過に関与した経緯
6.
① 救急搬送時の状況
② 母子の手術時の状態所見と、診療経過についての意見
③ 死因
④ 妊産婦死亡の実態
7.
① 救急搬送時の状況
② 母の手術時の状態所見と、診療経過についての意見
③ 死因
④ 脳内出血の病態
■原告から証拠申し出 4/30
1. 原告本人
2. 鑑定
AM0:00以降の病変と経過について。
脳内出血の診療に詳しい脳外科医師で、公正中立な鑑定が期待できる者
(訴訟を嫌悪、非難しない医師)
尋問事項
① 8/7~8の、本件患者の病状と診療経過
② 8/8 AM2:00以降の、家族と医師の応答
③ 国循での診療と説明
④ その後の大淀病院側からの説明と提訴理由
⑤ 損害と被告の対応
⑥ その他
鑑定事項
① 脳内出血の発症経過
② 手術時の病状の進行
③ 脳内出血の原因
■看護記録より (今更ですが)
0:00 頭痛、こめかみ痛い、BP155/84mmHg, P74/min
Dr報告、生食500ml指示
0:10 胃液、膿盆に1/2、Dr再報告、プリンペラン/A (V)
たまに応答に開眼
0:14 突然意識消失、応答に返事なし、SpO2 97%
自動血圧計、医師呼ぶ、BP147/73 P73
痛覚刺激、内科医師診察、失神でしょうとのこと
ナプキン大尿失禁、バイタル安定
0:25 BP148/69, SpO2 97~98
0:30 BP156/71, 顔色良
0:40 CTG装着、FHR150~160
1:00 BP152/84, P74, SpO2 97
応答に返事なし、呼吸平静、陣痛発作時四肢動かす、顔をしかめたりする
1:30 CTG良、FHR130/min Baseline, 呼びかけに眠り応答なし、顔色良
1:37 BP175/89, 水銀BP200/100
けいれん発作、Dr呼、SpO2 97、いびき、強直性けいれん
1:50 内科Dr、バイトブロック、吸引
2:00 BP148/75, P76 バルン挿入
SpO2 97、けいれんなし、R26/min、瞳孔開大
BP144/71, P96
2:15 痛覚に対し反応、マグネゾール25ml/hにup
BP169/83, P84, SpO2 98
2:30 BP154/79, SpO2 98, 意識回復せず
2:45 BP164/81, P96, SpO2 98
3:15 BP163/75, CTG 140/min Baseline
バリアビリティ、意識回復せず
3:25 尿250ml、痰吸引、P111, SpO2 97
BP177/85, P81, いびき、マグネゾール中
3:50 BP160/76, SpO2 97, P105、尿流出良400
救急車到着、(←AM3:56 (時刻間違いの修正))
4:05 いびき時々強、体熱感T38.0℃
BP176/77, SpO2 96, P133, 吸引、全身ほてり
4:15 SpO2 97, BP186/85, P133
4:20 マグネゾール60ml更新 25ml/h, BP178/82
4:30 呼吸困難、挿管開始、吸引、SpO2 94
SpO2ダウン70 挿管O2 10L、SpO2 90
ジャクソンリース使用
4:50 搬送 O2 3L中、 SpO2 98、BS155mg/dL
以上です。
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