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(投稿:by 僻地の産科医)
朝のニュースでも、今年の診療報酬改定は診療所に
厳しい結果だったなどのニュースが出ていましたけれど、
M3のアンケートでもやはり同じような結果みたいです。
「診療所にとって厳しい改定」-日医
キャリアブレイン 2008年5月29日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16282.html
【参考ブログ】
やっぱり今年も、医療費削減されてます
「2008年4月改定緊急レセプト調査報告―4月速報値―について」
勤務医 開業つれづれ日記
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-164.html
診療報酬改定’08
「4月の医業収入減少」は74%に達する
「外来管理加算」「検体・検査関連点数」「薬価差益」が影響大
村山みのり(m3.com編集部)2008年05月27日
http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080527_2.html
Q.1 早朝・夜間等診療加算(新設)の算定要件となる時間*を診療(開業)時間としているか
※(1)平日夜間(18~22時)、早朝(6~8時)
(2)土曜夜間等(12~22時)、早朝(6~8時)
(3)日曜、祝日の深夜以外(6~22時)
「診療報酬改定を機に診療時間を拡大した」または「拡大の検討をしている」診療所は、5%にとどまっている。残りは「3月以前から診療時間としている」「当該時間帯を診療時間とする予定はない」がほぼ同率となっている。自由意見からも、早朝・夜間等診療加算の新設は診療時間拡大へのインセンティブというより、従来からの診療に対して「評価されてよかった」との位置付けで捉えられていることがうかがえる。
とはいえ、加算が付く時間帯の直前に駆け込んでくる患者が増えるなど、対患者面では診療所によって影響が異なっているようだ。
【自由意見(抜粋)】
「時間内ぎりぎりの患者が減少した点では良かった」
「算定開始時刻直前に受付に滑り込む患者が増えただけで、実質的に算定の恩恵を受けられていない」
「18時前後で点数が変わるので、来院のたびに点数が異なり、患者さんへの説明が大変」
「予約制なので、予約段階でそのことには触れているため、大きな混乱はない」
「点数は妥当であるが、時間設定に問題あり」
「必ずしも18時以降の来院でなくても受診できそうな患者が多い。早朝・夜間等加算の本来の意味をなさない」
Q.2 2008年度診療報酬改定により、4月の医業収益は前年同月に比べてどう変わったか
Q.3 2008年度診療報酬改定内容のうち、医業収益に最も影響を与えているものは何か
「その他」として具体的に挙がった点数は、早朝・夜間等診療加算、レントゲンのデジタル加算、在宅関連点数など。また、薬価差益がなくなったこと、「後期高齢者診療科」の創設などをはじめとする制度改正による受診抑制などを指摘する声も多かった。
目下、「医療崩壊」は病院についての問題として語られているが、今回の調査結果からは、開業医についても厳しい実態が明らかになった。
【自由意見(抜粋)】
「本当にプラス改定だったのか?信じられない」
「厚労省は医療現場を全く理解せず医療改革を推し進めている」
「説明時間、保険点数の減少、減収がこれほどきついとは思わなかった」
「このまま削減ばかりしていると医業継続が困難になる」
「診療意欲が低下」
「馬鹿馬鹿しくてやってられません」
「算定が複雑でますます分かりにくい。患者に算定内容を理解してもらうことは明細書を発行しても、もはや不可能」
「患者医師関係を悪化させるような悪法はなくしてほしい」
「医師会もっとがんばれ!」
「なるようにしかならない。じたばたするのなら、施行前にすべき」
「勤務医のみならず開業医も疲弊し、診療時間に多くを割かねばならないため、事実上のボランティア活動としての医師会活動、例えば急病診療所勤務、地域看護学校の講師、学校医、介護保険審査委員等々の活動をとりやめている。今後それらの影響が深刻になるだろう」
「次世代がこの診療報酬では開業できないし、今いるドクターも早期に辞めてしまう。実際65歳で健康ながら3月末で廃業した方が身近におられる」
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