(関連目次)→医療現場での暴力 目次 救急医療の問題
(投稿:by 僻地の産科医)
今週号のSPA!(2007年10月23日号)から
http://spa.fusosha.co.jp/
こういうのも話題になるようになったんですねo(^-^)o!
ということでピックアップです..。*♡
救急車をタクシー代わりにする人々の暴挙
(SPA! 2007年10月23日号 p26-27)
「救急車が到着したはいいが、患者などおらず、通報者は、荷物を用意して玄関で待っていた」などは、今や珍しい話ではない。最新('05年)の消防庁調査 によると、救急車出動回数は年間約528万件と10年間で約61%増加しており、その半分は、入院の必要のない人たちであった。これらの行為は、1分1秒を争う重症患者を生命の危険にさらす深刻な問題となっている。この特集では、善意で成り立っている公共施設&サービスを乱用する゛モンスター小市民″を徹底取材した。
救急医療 酔ったあげく、救急車内で嘔吐。
緊急車両を乱用する人々の行動とは!?
『いつ指令が出るかわからないので「いつ指令がでるかわからないので、仮眠も できない。それなのにタクシー代わりに利用されるとツラいです』(救急隊員・Tさん)
酒を飲んだうえ救急車をタクシー代わりに呼びつけ、「家まで運べ」と要求した55歳の男性が、救急隊員に暴行を加えたとして逮捕されたのは、今から2年前のこと。当時、公共のサービスの私物化、悪用が問題となったが、以降、このような悪質な“モンスター小市民”は減少するどころか、増加の一途を辿っているという。昨年には、タレントの田丸麻紀が、テレビ番組内で「飲み会をするときは、救急車を呼んでおく」と発言しネットで炎上。ついに今年6月には、東京消防庁が、けがや病気の緊急性に応じて、救急車で病院に搬送する必要があるかを判断する「トリアージ制度」の運用を開始した。
「税金を払っているのだから当然」とばかりに、気軽に救急車を呼びつける“モンスター小市民”たち。そんな彼らに、現場の救急隊員や医師からは悲鳴が上がっている。
痴話喧嘩の末に、ハシゴ車までが出動
「年末年始は特に酷いよ。泥酔者だけでなく、僕らが“サンパチ”と呼ぶホームレスも寒さしのぎで増える。で、泥酔者やサンパチ系の場合、嘔吐や糞尿の垂れ流しが一番ツラい。このときほど、マスク着用でよかったと思ったことはないな。ひきつってても、真剣な表情に見えるからさあ(苦笑)」
そう話すのは、現役の救急隊員であるTさん。常習者には、水商売の女性も多く、深夜に酔っ払って119番はするものの、病院への搬送は断るという無限ループもあるのだとか。
「電話で痴話喧嘩して、女に『自殺する』と言われた男が119番してきたことがあった。女の部屋に行って、ドアを叩いて呼びかけても反応がないんで、ハシゴ車まで出る騒ぎになったんだけど、部屋に入ったら本人は熟睡してたね。あと、どんなに軽症でも、患者が言い張れば病院に連れてかないといけないから、管内の救急車が100%出場なんてこともよく起こってますよ。それで、重症患者の搬送が遅れるという事態も起こっているんですけどね」
さらに、現役救急隊員が集うHP『パラメディック119』では、「37度の微熱で気分が悪くなった女性を母親が会社まで迎えにきて、救急車を要請した」というエピソードまである。
「トイレの最中に指令が入って、ケツに紙を挟んだまま現場に急行することもあるのに、相手が酔っ払いだったりすることのほうが多い。そんなときは、やっぱり虚しくなりますよね」(Tさん)
注意に逆上し、包丁を突きつける患者
ここ2年間で救急隊員への暴力行為も激増している。東京消防庁の発表によると、’05年を境に、救急隊員への暴力や救急車両を壊すなどの、妨害行為が倍増。PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされる隊員もいるのだとか。また、その暴力の矛先は、搬送先の医師にも向けられる。救急医療担当の勤務医Sさんは語る。
「殴られる、蹴られるで、あざができたり、顔が腫れるのは日常茶飯事。入院後の患者に、無断外出を注意したら包丁を突きつけられたこともあった。酷いときは警察を呼びますけど、『相手は患者さんでしょ』と言って、まず立件してくれない。完全な泣き寝入りです。暴力以外では、軽症の患者さんに『帰るから救急車を呼んでくれ』なんて言われることもある」
救急車を一回出場させると、約4万5000円の費用がかかるという。もちろん我々の血税ではあるが、それを少しでも取り戻そうと行動する姿は、モンスター以外の何者でもない。
つまり、救急医療に関わる医者も下流認定ですね。SPAに擁護されるようでは(www
投稿情報: ssd | 2007年10 月17日 (水) 22:30
(;;)。。。。
たしかに。。。(涙)。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2007年10 月17日 (水) 22:41
そうですか、救急患者を診るより運ぶ方が費用がかかるんですね・・・
初診料+時間外加算+点滴+投薬1日分でもまあ、行って15000円程度。自己負担は4500円也。10分の1かよっ!
まあ、救急隊の人ももちろん大変なのはよく知ってますけど。
投稿情報: Seisan | 2007年10 月17日 (水) 23:18
救急車って時点で「はなから重病」と思えない人がいっぱいご利用。本物はきっとごく少数ですからね。
有料化してもいい頃合ですね(老人や低所得者層は別です)
投稿情報: skyteam | 2007年10 月18日 (木) 00:46
フランスでは、救急車利用はとりあえずお金を取られるそうですね。で、正当な利用と認められるとお金が還付されてくる。
投稿情報: pegasus | 2007年10 月24日 (水) 01:10
救急車利用は(喘息発作などを除いて)、入院すればタダ、外来だけで診療が終われば全額自費とでもすれば、激減するだろうと思います。
処理は簡単ではありませんが、…。
投稿情報: rijin | 2007年10 月25日 (木) 06:32