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SORAさまの日記からいただいてきましたo(^-^)o..。*♡
奈良の死産について。一般の方ですけれど、すばらしい認識だと思います。
悩まし「飛び込み出産」 費用踏み倒しも
勤務医 開業つれづれ日記 2007-09-04
http://ameblo.jp/med/entry-10045733277.html
とか、
特に
奈良「産科たらい回し」報道 マスコミの異常「医療バッシング」
2007年09月03日
http://news.livedoor.com/article/detail/3292363/
の最終部分とか、
プライム・ロー:産科事故ノート
<妊産婦の死亡>欄にあるように
(日本の現在の妊産婦死亡率は高くありませんが)
http://www.yfujita.jp/med/sanka/sanka.html
・日本の妊産婦死亡率が高い根本的な原因は、
日本の特殊な医療システムを背景とした、24時間体制の不備に基づく。
・「いざとなったら送る」という体制は誤りであることを、
医療を提供する側、受ける側とも自覚する時期がきている。
というご指摘もあります。
いずれにせよ、かなり厳しい状態であり、大阪を含む関西地区で
妊産婦広域救急を行っても、関西地区全部が共倒れ
しかねない状態ではと危惧していますo(^-^)o..。*♡
では、SORAさまの日記をどうぞ~..。*♡
(なお、今回の日記は患者さんを誹謗中傷する意図はなく、
今後の妊娠について、救急のあり方について考えていただく機会と
いう意図で書かせていただいていますo(^-^)o!!)
(投稿:by SORA)
[医療問題]患者側の問題点 奈良の死産事件をベースに患者側の問題を書いてみたいと思います。 奈良の事件では患者側にも多くの問題があります。 ・妊娠していることが分かっていながら妊婦検診を というあたりはさまざまなところで指摘されています。 特に、妊婦検診を受けておらずかかりつけの産婦人科医がいなかったというのは患者側の大きな落ち度だと思います。妊婦検診を受けていれば少なくとも妊娠月数を把握できておらず間違えて申告するなどという事は無かったでしょう。 救急搬送を受ける医療機関側も妊娠三ヶ月の流産と妊娠七ヶ月の早産とでは対応がまるで違ってきます。 妊娠三ヶ月の流産ではどうあがいても胎児を助けることはできません。しかし、母体の危険性はそれほど高くは無く、一次救急のレベルで対応可能なものです。 三次救急医療機関に問い合わせても一般の産科で対応して欲しいと言われるのは当然でしょう。 それに対して妊娠七ヶ月の早産となると場合によっては子供を助けることができるかもしれませんし、母体の危険性もそれなりに高くなります。 医療機関としてもMFICU完備の三次救急医療機関で産科・新生児科フルスタンバイの対応となり、救急隊から三次救急への救急要請も通ることになります。 そして、かかりつけの産婦人科医がいれば県のネットワークを活用して搬送先を探すこともできたでしょう。 失われた命には哀悼の意を示すしかありませんが、患者側が本来すべきことを行っていれば防げた事件かもしれません。 さて、一次救急とか三次救急とか一般には聞きなれない言葉かもしれませんが、それぞれの定義は大まかに次のようになっています。 ・一次救急(初期救急) ・二次救急 ・三次救急 となります。詳しくはこちらをどうぞ。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%91%E6%80%A5%E5%8C%BB%E7%99%82 さて、wikipediaにも項目として挙げられていますが、昨今、救急医療を利用する患者のモラルが問題となっています。 緊急性の無い軽症患者が二次救急機関を利用したり、不必要な救急車搬送を利用したりという事は医療機関の大きな負担となります。 ちょっと風邪をひいたけど平日の日中は仕事がいそがしいし病院の待ち時間も長いので時間外に病院に行くなどという行為は無駄に医師や医療機関のの負担を増やすことに繋がりますので避けなくてはいけません。 なかなか信じられないことかもしれませんが、日本の医療機関のマンパワーは慢性的な人手不足状態です。それも政府が医療費亡国論に基づいて計画的に医師不足・看護士不足を作り出してきたという側面もあります。 ここにきて各地で医師不足が叫ばれるようになり、政府も若干方針転換を行い、地方医大の定員増加を認めるようになって来ました。 しかし、その定員増で増えた医師が実戦で活躍できるようになるのは早くて10年先となります。現在の医療機関の人手不足は一朝一夕に解決できる問題ではありません。 まだしばらくは医療機関の人手不足は続くことになりますから、患者側としてもその少ないリソースを十分生かせるように、医療機関にまかせっきりにするのではなく自らも学んで医療機関と共同して節度ある行動をとらなくてはいけません。 #なんて事を自戒の意味も含めて書いてみました。
受けていなかった。
・妊娠していることが分かっていながら夜間出かけるなど
問題のある行動を行っている。
・自分の妊娠状態を正確に理解していなかった。
#そうしないと三次救急医療機関がパンクしてしまって
#本当に三次救急が必要な人を受け入れられなくなります。
#一種のトリアージですね。
入院の必要が無く外来で対処可能な患者への対応。
一般の診療所や病院が担当。
入院治療を必要とする重症患者への対応。
地域の救急指定病院が担当。
二次救急で対応不可能な複数診療科にわたる処置が必要、
または重篤な患者への対応。
救命救急センタや大学病院などが担当。
先日、ある町の自治会長さんにお話を伺いました。その方、消防団の団長もかねていて、救急車の現場も良くご存知。
「119番した当人が、手を上げて救急車待っている」「知り合いの若いのは消防署まで自転車で来て、救急車に乗っていった」のだそうです。
投稿情報: ママサン | 2007年9 月 6日 (木) 13:15