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(投稿:by 僻地の産科医)
ロハス・メディカルという雑誌をご存知でしょうか?
http://www.lohasmedia.co.jp/
ブログならみなさま、ご存知だと思います。
福島県の大野事件で毎回傍聴記を上げてくださっていますし、厚労省の「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会」
もいつも詳細な傍聴記をあげてくださっていますo(^-^)o ..。*♡
今回大事なのはこちらです。
診療報酬などが決められる大事な会議の傍聴記!!
9・19中医協傍聴記1 ロハス・メディカルブログ 2007年09月20日
http://lohasmedical.jp/blog/2007/09/post_856.php#more
9・19中医協傍聴記2 ロハス・メディカルブログ 2007年09月21日
http://lohasmedical.jp/blog/2007/09/post_857.php#more
医療行政の真の形態を知りましょう(>▽<)!!!!!
というのは脱線していて、 1年ほど前にも本欄で警鐘を鳴らしましたが、日本の安価で均質な医療が崩壊しかけています。世界的に見ても安い医療費をさらに抑制しようとする流れが止まらす、現場はギリギリの人繰りを迫られています。 (ロハス・メディカル 2007年10月号 vol.25 p18) 8月号掲載のロハス・メディカルトークショーでも話が出ましたが、保険料を払えすに国民健康保険証を取り上げられ、病院に行くのを我慢した末に手遅れになって亡くなる方が増えているようです。
この雑誌は川口さまの発行されている患者さんのための医療講座のような雑誌。待合室や、ナース休憩室におすすめの一冊です。
その雑誌から、以下の文章を拾ってきました。ご参考に、どうぞo(^-^)o ..。*♡
医療者の自律を後押しください。
(ロハス・メディカル 2007年10月号 vol.25 p14)
虎の門病院泌尿器科部長 小松秀樹
それなのに患者さんの過剰な期待と、それゆえの軋櫟、社会からのバッシングも止まりません。耐えかねて、中堅の医師や看護師が次々と急性期病院から去っており、維持できなくなった医療機関の閉鎖縮小が相次いでいるのです。
英国でサッチャー政権時代に同じことが起き、公的医療が崩壊しました。ブレア政権になって医療費を一気に増やしましたが、医療供給は質量とも以前の水準まで戻っていません。日本でも、この流れに一刻も早く歯止めをかけねぱ大変なことになります。
現代の日本では「事実はこうである」という認知よりも、「事実はこうでなけれぱならない」という規範の優先される場面が多くみられます。人を従わせるには規範が有効な場合もあるでしょうが、自然現象に対して「こうでなけれぱならない」と言っても従ってくれません。人の方が自然に合わせるしかないのです。
医療は人体という自然現象を相手にしています。現実を無視した規範を社会やメディアから押し付けられたとき、医療者は黙ってその場を去るしかなくなります。
もちろん、医療者には全く責任がない、規範も全く必要ないなどと開き直るつもりはありません。問題行動を繰り返す医師、資質に欠ける医師がいることは事実です。このような医師に対して適切に処分を行うことは、多くの国では、プロ集団としての医師の責任とされています。ところが、日本では、医道審議会(実質的には厚生労働省)が処分を決めています。
国が一元的に医師の行動を支配すると、とんでもない弊害の生じることがあります。例えば、第二次大戦中、日本やドイツでは国の命令で、医師に国家犯罪を強いました。96年まであったことですが、国は、終身刑とも言えるハンセン病患者の隔離政策を、医学的根拠がないことが判明した後も、患者の抵抗や一部の医師の身を挺した反対にもかかわらす、漫然と継続させました。患者に対する国民の強い差別感情、らい予防法という法律、療養所の組織維持が国の行動を縛りました。
医療者自らが専門家の誇りをかけて、自律的に処分を行うよう早急に体制整備すべきです。全医師の加入した団体が医師を処分することは世界的に見ても珍しいことではありません。皆さんも、ぜひ医療者の自律をご支援ください、
医療改革の「今」を知る『ともどく』に注目しています。
現場からの医療改革推進協議会事務総長
衆議院議員 鈴木寛
保険証を取り上げる側の言い分としては、保険料を払えないくらいなら生活保護を受けなさいということになります。しかし、実際には生活保護が認められるハードルは意外と高いので、挟間で苦し
んでいる人は大勢いると思います。また、自立して生きていこうと生活保護を避ける方々の意思を尊重することも大切です。
この問題は、医療とは何か、福祉とは何か、政治に対して重大な間いを突き付けていると思います。政治家として重く受け止め、改善の道を探りたいと考えています。
ただし、国や公共団体の制度として新しく何かしようとすると、予算や手続きの制約から、どうしてもある程度の時間がかかります。現在困っている方々に対しての手立ても別に考える必要があると思います。
そんな中、友人で『いのち輝かそう大賞』の主催者でもある亀井眞樹医師が、緊急避難的に、無料で受診できる医療機関を作ったらどうかと提案されました。役所のお金をあてにしない民間のしなやかなスピード感に期待すると同時に、道のりの困難さを思いました。一銭の得にもならないうえに、法令上の様々な障害が立ちはだかると予測されます。誰が火中のクリを拾うのだろうと思ったのです。
しかし心配には及ぴませんでした。東大医学部の須田万勢氏をはじめとする医学生、看護学生が趣旨に賛同して「ともどく」という団体を作り、動き始めてくれたそうです。考えてみれぱ、私のゼミの学生たちが中心になって新宿に診療所(コラボクリニック新宿)を開いてから、もう10カ月になります。彼らも、しがらみのない身であっても「やればできる」ことを示してくれました。
「ともどく」メンバーのエネルギーや善意を信頼し、「できる」と信じて支援していきたいと考えています。皆様も、どうかご自分のできる、範囲でご協力していただけないでしようか。
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