集約化というか、僻地の医療が崩壊すると、結局のところ医療費が増大するんですね!
この記事に出ている新城市は、昨年三月に新城市民病院産婦人科が閉鎖し、
病院全体の医師が34人→20人とへり、内科が二人しかいないそうです。(※1)
救急隊の搬送も平均が50分と他の地域では考えられない状況になっています。 (※2)
愛知県でも一番最初に、救急医療・地域医療が崩壊した土地です!
ドクターヘリ、医師不足地で利用急増 06年度報告/愛知
中日新聞 2007年3月8日
http://megalodon.jp/?url=http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20070308/lcl_____ach_____000.shtml&date=20070308230336 ヘリコプターに医師が乗り込み救急患者を運ぶ「ドクターヘリ」について、県内の関係機関が話し合う二〇〇六年度の運航調整委員会・実施部会が七日、名古屋市中村区内のホテルであり、医師不足に悩む地域のヘリ利用が急増している状況などが報告された。
行政、医師会、消防、警察、運輸、運航委託会社の関係者ら約百人が出席した。県内で唯一ドクターヘリを導入している愛知医科大病院の井上保介医師が運航実績を報告。出動件数は年間四百四十六件で、特に医師不足に悩む新城市からの要請が百十一件と、前年度の三倍近くに跳ね上がり、全体の四分の一を占めたことを明らかにした。
今年二月、新城市の東名高速道路で九人の死傷者を出した交通事故で、ヘリの着陸場所を決める連絡調整に時間がかかり、出動要請から患者搬送まで約一時間かかったことも指摘。井上医師は「患者の治療開始まで通常の二倍の時間がかかった。四年前に同様の事故が起きて以来さまざまな対策をとったのに、ほとんど変わっていない」と話し、より迅速な搬送を実現するためには、高速道路上へのヘリ着陸が欠かせないことを強調した。
高速道路上への着陸は、高速道路会社などが安全確認をするのに時間がかかり、実現しないケースが多いが、他県では例がある。愛知医科大の野口宏教授は「関係機関が密接な連携をとることが必要。高速道路上で離着陸可能な場所を調査し地図に記したので、消防や高速道路会社で役立ててもらい、救命率向上を図りたい」と話していた。
(※1)
新城市民病院 医師5人補充へ
2007年1月26日 読売新聞
http://chubu.yomiuri.co.jp/kenko/kenko070126_2.htm
>4月に医師が派遣され、内科医が5人に増えれば、初診患者の外来診療も可能に
>なる見込み。しかし、内科医が最低7人いないと、休日夜間の救急医療の再開は
>難しいという。
(※2)
苦しい「命のリレー」
東日新聞 2007.01.26
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=17425&categoryid=1
>現場から病院収容までの所要時間が、前年比平均5分12秒も多い51分38秒
>もかかった。
>現場から病院に収容するまでの時間に手間どっている。
>新城市民病院への搬送は、前年が1368人で半分に減った。
>一方、豊川市民病院への搬送は、前年が62人だったのに対し、
>昨年は398人で約6倍も増え、豊橋市民病院も194人で2倍余の増加だった。
>ドクターヘリの要請は、前年の81件から昨年は129件で46件も増えた。
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