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おはようございます!
なんだかだんだんボロボロになっていきつつある地域医療です。
病院民営化しようとしたさなかに突然の辞退。迷走中の広島から!
また「7対1看護」もかなり厳しい事態をひきおこしていますo(^-^)o ..。*♡
なんだか新臨床研修制度の後みたい(笑)。
あとはあれこれグチグチ愚痴のような新聞記事と、
注目はフィリピン腎移植に関して、日本にわざわざ注意文書が来たってことでしょうか?日本はわりとこういう意識がゆるいのかもしれませんね。。。
ではどうぞ!!
突然の辞退に波紋 瀬戸田病院の民間移管白紙/広島
中国新聞 2007年7月22日
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200707200345.html
▽「地域の命綱」存続不安
尾道市瀬戸田町、広島県立瀬戸田病院(五十床)の移管先候補だった県東部の民間医療法人が、採算面から移管受け入れを辞退したことが十九日、明らかになった。地域の医療拠点の移管計画は振り出しに戻り、病院や地元に波紋が広がった。
「先行き不透明だが、医師としてはこれまで通りきちんと医療をやっていく」。板垣衛治院長は強調する。しかし、移管候補となっていた医療法人は、昨年十二月の審査で応募の三法人から絞り込まれ、二次審査に入っていた。この段階での白紙化に、猪狩敏郎事務長は「二十四日に三回目の審査が予定されていたのに」と戸惑う。
二十年近く通院する町内の田中義一さん(77)は最近、旧尾道市内で目の手術をした。術後の通院は瀬戸田病院にする。「年寄りの足では尾道まで通えない」と病院の存続に不安を抱く。瀬戸田病院は一九四八年四月開設。内・外・眼・婦人科とリハビリテーションの五科で、二〇〇六年度の病床利用率は61・8%、外来患者は三万三千二百五十人。二十四時間の救急体制を取り、「地域の命の綱」の役割を果たしている。市の花谷慶孝福祉保健部長は「辞退は残念。移管先を選定する県の今後の判断を待ちたい」としている。
今春採用予定の看護師 病院の6割が確保できず 協会が全国調査
北海道新聞 2007/07/22
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/39197.html
全国の病院の六割近くが今春、採用を予定していた看護師数を実際には確保できなかったことが、日本看護協会(東京)の調査で分かった。昨春の診療報酬改定で、診療報酬の点数が高い「患者七人あたり看護師一人」が新設され、病院間の看護師獲得競争が激化したといい、同協会は「給与や労働条件がいい一部の病院に看護師が集まる傾向が強まっている」とみている。調査は四月に全国の三千病院を無作為に選んでアンケート用紙を送り、千四百七十九病院(道内は百八病院)から回答を得た。回答率は49%。 それによると、今春に採用予定数を確保できなかった病院は全国で八百六十四カ所(58%)、道内は五十六カ所(52%)だった。
確保できなかった病院で、採用予定数に対する実際に確保できた人数の割合は、平均で49%。確保できなかった理由(複数回答)は、「給与」(46%)「病院の知名度」(38%)「立地」(31%)などだった。 一方で、予定数を確保できた病院は、「教育研修の充実」(38%)「夜勤や人員配置など勤務体制の工夫」(同)「看護職員の確保対策の工夫」(32%)などを理由に挙げた。同協会は「看護師の勤務条件を整える病院の努力も必要だが、必要な看護師を病院が確保できるよう国も対策を講じるべきだ」としている。
医師不足「解決策 東京に行くこと」 /静岡
産経新聞 2007/07/23
http://www.sankei.co.jp/chiho/shizuoka/070723/szk070723002.htm
「母が脳梗塞(こうそく)を起こしたときは、救急病院まで遠いので心配でした。入院後も、通うのが大変でしたね。伊豆は気候も温暖で、普通の生活を送るだけならあまり問題もありませんが、大きな病院が少ないという点ではとても不便です」
下田市内の持ち家に、足の悪い母親(81)と2人で住む男性(58)は、母親が倒れた2年前を振り返る。下田市には高度医療を担える総合病院がなく、母親は家から車で約30分の「共立湊病院」(南伊豆町湊)に入院した。
「母は元気になりましたが、認知症も進み、いつまた何が起きるか分かりません。同規模の病院が市内にできてくれれば助かりますが、過疎化も進んでいるようだし、この財政難じゃ無理な話でしょうね」
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中学生まで下田で育ったが、兄(60)とともに高校から上京し、大学卒業後はそのまま都内の旅行代理店に就職した。結婚して共働きの生活を続けてきたが、父を早くに亡くしたため、下田で一人暮らしの母親を心配し、約5年前に早期退職して下田に戻った。
「母が元気なうちに芝居や旅行に連れて行ってあげようと、東京の家を妻に任せて下田にきました。ところが私が来たことで安心したのか、母の認知症が急に進みましてね。都内なら、最新の設備がそろった大きな病院がたくさんあるし、母を東京に連れて行くのが一番安心なんですが」下田で生まれ、80年以上を下田で過ごした母親を、いまさら東京に連れて行くのはかわいそうだと判断したという。
◇
地方病院の医師不足が全国的な問題になっているが、過疎が進む伊豆半島南部でも問題は深刻だ。共立湊病院も例外ではなく、当直勤務に対応できる医師が9人しかおらず、1人にかかる負担が大きくなっている。
自ら月に3、4回は当直勤務を行っているという同病院の小田和弘院長はいう。「勤務がつらいなどの理由で地方から医師が減っている。そのため残された医師の負担は増え、さらに医師がいなくなってしまうという悪循環に陥っている」。伊豆半島の南部には、一般病床を20以上抱える総合病院が同病院を含めて5つだけ。河津町、松崎町にはない。さらに、医師不足のため産婦人科や小児科の閉鎖を余儀なくされた病院もある。小田院長は「国は、病院や医療関係にもっと予算を割き、僻地(へきち)で働く医者を増やす政策を打ち出さない限り、地方の病院は診療できる科が減っていくばかりか、病院自体の存続も危うい」と訴える。
◇
「最も困っているのは医療」という冒頭の男性でも、多くの候補が危機感をもって訴える医療政策に、関心が高まらないという。
「結局、財政難が厳しいから。合併しても下田市内には(総合病院は)こない、新しく作るほど財政が潤うとも思えない。一番の解決は、ここで投票することではなく、東京にいくこと」
1、2年後には米国で働いている兄が退職し夫婦で下田に帰ってくる。「兄が帰ってきたら、母のことは任せて、私は東京に帰るつもりです。下田の暮らしは嫌いではありませんが、伊豆の不便な生活は、慣れるしかありませんよ」
地方病院人材確保ピンチ 若手医師の育成急務/島根
2007年7月23日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news002.htm
「気分はどうですか」。町立奥出雲病院(奥出雲町三成)の外来診察で、島根大医学部6年の安永有希さん(23)が患者に声をかけた。安永さんは同学部が昨年度から始めた「地域医療病院実習」で今月9~13日に同病院に派遣され、春日正己院長の指導を受けた。
広島県出身の安永さんにとって「地域医療」は関心外のことで、「地域医療を学ぶために医学部に入った訳じゃないと、正直、不満でした」と語る。だが、実習に来て驚いた。10人の常勤医が島根大派遣の非常勤医と共に、1日に約250人の外来患者と158床の入院患者を受け持つ。優秀な外科医が産科の帝王切開を手伝い、麻酔もかける。「臨床医に力がないと、役に立たない」。目からうろこが落ちた。胆のう摘出手術で腹腔(ふくくう)鏡操作の補助も経験した安永さんは「大学で1年間実習してもできなかったことが、1週間もしないうちにやらせてもらえた」と目を輝かせる。
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都会と地方の地域間格差は医療で如実に現れている。昨年10月に県が県内の病院・公立診療所99施設を対象に行った医師数調査では、必要数より232人も不足していると回答があった。看護職員も2007~10年度で毎年96~251人が不足するという。
小林祥泰・島根大医学部付属病院長は「今いる医師から、地域医療をしてくれる人を探すのは限界。行政と教育機関が一体で地域医療を志す医師を育てる方向に向かうべき」と語る。さらに、昨年4月の診療報酬改定が地方病院の人材不足を直撃した。改定では、これまでの「入院患者10人に対し看護師1人」から「7人に1人」と手厚い看護体制にした病院に、入院基本料が上乗せされるようになった。県医療対策課は「多くの病院が7対1を検討しており、看護師の確保は大変な問題になる」と指摘する。
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一方で、政府は介護保険料や医療費の削減を目指し、全国の療養病床約38万床を12年度までに15万床に減らす方針を決めた。病院から老人保健施設や有料老人ホームへの入所や在宅療養への転換を進める。
県内の療養病床は今年4月の2624床から、12年度には1100床になると試算され、行き場をなくす高齢者らが“難民”化するおそれがある。奥出雲病院はまだ、60床ある療養型病床をどうするか、方針を決めていない。担当者は嘆く。「在宅が無理だから入院している人も多い。国のやり方は現場の実態とかけ離れている」
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安永さんは奥出雲病院での経験を通じて、「大きな病院で専門性を身につけた上で、地域に出るのもありかな」と思えるようになった。「何より患者さんと医師の距離が近い。人と触れ合いながら治療したい、という自分の希望に合っているかもしれません」安永さんのようなやる気のある若い医師をどう育て、定着させるか。そして、福祉や介護と一体化した地域ケア態勢をいかに築くか。先行きは見えない。
医師不足解消で、札幌医科大が特別推薦枠(北海道)
2007年7月23日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/20070723wm02.htm
看護師確保 宮城県が本腰 初の就職ガイダンス
河北新報 2007年07月23日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/07/20070723t11027.htm
昨年の診療報酬改定の影響などで、地方病院の看護師不足が深刻化する中、宮城県は看護師確保策を本格化させる。今月末、看護学生などを対象とした就職ガイダンスを初めて開催。看護師の離職と県外流出に歯止めをかけるとともに、地域偏在の解消を狙う。ガイダンスは29日、県庁講堂で開かれる。対象は、来春卒業予定の看護学生と、子育てなどで離職した「未就業看護師」。県内45の病院が参加し、病院ごとにブースを設け、採用担当者が病院の概要、勤務形態などを説明する。いったん現場を離れると、復職が難しい未就業看護師の実情を踏まえ、併せて医療技術の演習も行う。医療器材を使って、点滴などの医療行為のほか、器材の組み立てなどを体験してもらう。
診療報酬改定前は入院患者10人に対し、看護師が1人いれば最も高い診療報酬が受けられたが、患者7人に看護師1人が必要となった。大都市部で看護師争奪戦が激化し、地方の人材不足が深刻化。県医師会の調査では、県内の中小病院(病床数200未満)のうち7割が慢性的な看護師不足に陥っていることが報告された。
県医療整備課は「条件のいい大都市部の大規模病院に看護師が集中し、地域偏在が起きている。自治体病院も看護師確保策に苦悩しており、看護師の県内定着を図りたい」と話している。
歯医者もワーキングプア? 「月給25万」から「夜逃げ」まで
PJオピニオン 2007年07月22日
http://news.livedoor.com/article/detail/3241099/
何が問われる トップ(8)かすむ医療制度改革
2007年7月22日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0014/fe_014_070722_01.htm
1人あたりの老人医療費が全国一低く、平均寿命は首位。地域医療の実績は「神話」とも呼ばれる長野県。ある中核病院の院長が「県内ほぼ全域で医療崩壊は進んでいる」と明かす。近隣の病院が医師不足で閉鎖などに追い込まれ、急速に負担が増してきたという。
2004年に始まった新医師臨床研修制度は、大学からの医師派遣に頼る地域医療を急速に壊し始めた。出産できる病院がない、小児夜間救急の受け入れ先がないなど、地方の医師不足の実態は深刻だ。
厚生労働省は、「医師総数は不足していない。一部に偏在があるだけ」と主張、医学部定員抑制策を変えようとしなかったが昨夏、10県の大学医学部の定員増が決まった。背景には、地方に配慮しなければ参院選は戦えないと考えた与党の力が働いたといわれる。結果的に10県のうち6県は、選挙のかぎを握る1人区だった。
去る5月末、政府・与党は、医師不足地域への緊急医師確保対策を決定。6月には不足の深刻な5県に第1陣の医師派遣が内定した。この迅速な対応にも1人区対策がうかがえる。各党も一斉に、公約に医師不足対策を掲げ、医療が選挙の争点になる期待感が医療関係者を包んだ。そこに年金記録漏れ問題が浮上、医療はにわかにかすんでしまった。
全国自治体病院協議会副会長の、邉見(へんみ)公雄・兵庫県赤穂市民病院長は、「医療費抑制策が医療現場と医療人をどれほど荒廃させたことか。国民に問う絶好の機会だったのに」と悔やむ。
同協議会の06年度決算見込み調査(回収率53%)では赤字の病院が、対前年度12ポイント増の74%。患者の医療費不払いも増えており、厚労省は6月、医療機関の未収金問題に関する検討会を設置。総務省も近く公立病院改革有識者懇談会を設けて改善策を探る。
1961年に発足した国民皆保険制度は、日本を世界一医療の受けやすい国にした。世界保健機関(WHO)は2000年、日本の保険医療水準を世界一と位置づけ、米クリントン政権も日本にならった保険医療改革を目指した。だが、国民にその実感はない。病院・診療所間の連携・分担不足や病床数過剰などが、医療の質と効率を下げ、安全さえ揺るがしている。
急速な人口高齢化による医療費膨張に、財政当局の懸念は深く、小泉政権は、医療側、国民両者に痛みを伴う医療費抑制策を断行した。特に、度重なる診療報酬マイナス改定は、高度医療を担う病院の医療現場を直撃した。厚労省は、内臓脂肪(メタボリック)症候群対策、後発医薬品優先使用などの戦略を掲げるが、医療費削減だけに躍起になっているようにみえる。
実は、日本の総医療費は主要7か国中最低水準だ。英ブレア前政権は国民の不満を追い風に医療再建に巨額を投じて04年、日本に最下位を譲った。メルケル独首相は05年、社会保障水準維持のために消費税を16%から19%に引き上げることを掲げて選出された。翻って日本は――。高度技術も安全管理も、良質な医療はすべて対価を伴う。しかし、各党の公約に負担を明言したものはない。
エコノミークラス症候群、6人に1人兆候…柏崎の避難所
読売新聞 2007年7月23日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070723i101.htm
腎臓移植:国際学会、渡航腎移植者に注意 「比の制度は臓器売買」--日本へ要請文
毎日新聞 2007年7月23日
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070723ddm003040115000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070723k0000m040123000c.html
週間医学界新聞 第2741号 2007年7月23日
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/nwsppr_index.html
● 〔座談会〕当事者が語る「働き続けられる職場の条件」
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2741dir/n2741_01.htm
● 第13回日本看護診断学会開催
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2741dir/n2741_02.htm
● 〔投稿〕看護管理者に必要な能力とは(真下綾子)
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2741dir/n2741_03.htm
● 〔座談会〕漢方の知恵を看護に生かす(佐藤礼子,北村聖,喜多敏明)
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2741dir/n2741_04.htm
● 〔連載〕看護のアジェンダ(31)(井部俊子)
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2741dir/n2741_05.htm
● 〔連載〕ストレスマネジメント(16)(久保田聰美)
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2741dir/n2741_06.htm
● 〔連載〕研究以前のモンダイ(4)(西條剛央)
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2741dir/n2741_07.htm
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