おはようございます!
今日はニュースが少ないです。
いつもの医師不足の話題などに続き、
結構不妊治療をみなさまうけているのね~という話題。
あと週刊医学界新聞、研修医特集号なのか、おもしろいです!おすすめ..。*♡
ではどうぞ!
市立芦屋病院 運営検討委が初会合
神戸新聞 2007年6月10日
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000376291.shtml
累積赤字が五十七億円以上に膨らむなど、経営が悪化する市立芦屋病院の運営の在り方などについて考える市長の諮問機関、同病院運営検討委員会が九日発足し、市役所で初会合を開いた。同委は、公立病院の医師経験者ら八人で構成。中核病院としての役割を担っていくための今後の病院運営などを検討する。
初会合は非公開で行われ、委員長に、りんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)の藤田毅名誉総長を選出。国の医療政策や市の行財政改革などをテーマに話し合ったという。今後、病院の運営形態などについて協議を重ね、八月中旬にも山中健市長に答申する。
長時間労働で法令違反 医療機関は865件
Japan Medicine 2007/06/06
厚生労働省の青木豊労働基準局長は1日の衆院厚生労働委員会で、2005年に医療機関で何らかの労働基準関係法令違反と認められたのは1363件で、うち865件が労働時間に関する違反事項だったことを明らかにした。また、武見敬三厚生労働副大臣は、労働基準局が実施した勤務医の職場実態に関する調査(02~04年度)の結果、596施設の医療機関に個別指導を行ったと説明した上で「」是正指導の結果をみると、医師を増員し、交替勤務制を導入して是正措置を講じている」と紹介し、実情に見合った医師不足対策を早急に講じるよう求めた。
冨岡勉氏(自民)の質問に対する答弁。青木局長によるt、05年に医療保健業全体で監督指導が実施されたのは1759件。このうち何らかの労働基準関係法令違反と認められたものは1363件(違反率77.5%)にのぼり、全産業の違反率と比較して高かった。また違反事項別では、労働時間に関するものが多く、865件(同49.2%)だった。
武見副大臣は、労働基準局の調査で個別指導をおおなった医療機関が、医師の増員により交替勤務制を導入していることを紹介。ただ「労働行政などの形で(勤務医の過酷な労働実態の改善に)取り組むには限界がある。しかも、あまりにも極端な形で推し進めると現場の混乱も想定される」と指摘し、実情を踏まえた解決策を講じる必要があると強調した。
[865施設だけか?]長時間労働で法令違反
東京日和@元勤務医の日々 2007.06.09より
http://blog.m3.com/TL/20070609/4
伊那のお産を考えるつどい
伊那毎日新聞 2007/6/10
http://inamai.com/news.php?c=kyofuku&i=200706091624530000020711
伊那中央病院で9日、「伊那のお産を考えるつどい」があった。午前の部には子育て中の母親や妊婦、医療関係者など約30人が参加。横浜市で出産・子育て支援活動に取り組みながら、「お産ネットワークREBON」のスタッフなどを務めている熊手麻紀子さんを迎え、支える家族や助産婦が妊婦のためにできることなどを考えた=写真。県看護協会伊那支部助産師職能主催。
熊手さんは産院を選ぶことができた以前と異なり、今は全国的な産科医不足から、帝王切開の妊婦が県を越えて搬送されることもあるひっ迫した状況を指摘。一方で「スタッフがいるうちに」と妊婦を説得し、薬や帝王切開で出産日を早めるなど、お産そのものをコントロールしようとする産科医が増えている現状を示し「こうした問題は国や行政がどうにかしてくれるというものでなく、市民の側からどうにかしていかなければならない状況になっていきている」と語った。その後、参加者一人ひとりがこの問題に対してできることを考えるワークショップを展開。また、不安を抱える妊婦を支える側の家族や助産師が抱きしめたりなでたりしてあげることで、気持ちが満たされ、不安を緩和させる効果があることなどを示し「妊娠中にあらゆるハグを受けた女性はその後、それを子どもや周りの妊婦さんに対しても伝えていくことができる」と語った。
参加した妊婦の一人は「実家にいるので甘えてばかりだったが、自分もしっかり頑張っていかないとと思った」と話していた。
30代出産女性「不妊治療受けた」13%・日経調査
日本経済新聞 2007年6月10日
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070610AT3E0900609062007.html
不妊治療を受ける女性が増えている。日本経済新聞社が、2006年に出産した30代女性を対象に5月下旬に実施した調査で、「不妊治療を受けていた」との答えが13.8%あった。少子化対策として不妊治療費の負担軽減が必要と指摘する声も43.8%に上った。出産数の過半数を占める30代女性の間で、不妊治療に抵抗感が薄れ、期待が大きいことがわかった。
調査は06年の合計特殊出生率が1.32と、6年ぶりに回復したことをきっかけに実施した。妻の受診率13.8%に対し、「夫が受けていた」と回答したのは3.5%だった。不妊治療を受けた回答者のうち、勤務先企業や自治体の助成制度を利用したのは15.1%にとどまった。
参院選世論調査 争点は社会保障75% 与党過半数割れ「期待する」47%
北海道新聞 07/06/10
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/31274.html
お産SOS 第9部/リスクと向き合う(2)急変/崩れる信頼 医師も無念
河北新報 2007/06/10
http://blog.kahoku.co.jp/osansos/2007/06/post_56.html
東北のある総合病院。5年前。「息ができない」。手術台の妊婦が突然、苦しみだした。帝王切開のため、部分麻酔をかけた直後だった。
40代の産婦人科医はすぐ、気管に挿管した。肺が収縮して固まり、空気を送れない。駆け付けた外科医らが試みても、結果は同じ。重症のぜんそく発作を起こしていた。
赤ちゃんは無事取り上げた。ただ、応急処置後に別の病院へ搬送した母親には、重い障害が残った。
「全力を尽くしましたが…。残念です」。誕生を心待ちにする家族に、予期せぬ結果を説明するのはつらかった。
地方の病院は麻酔科医も少ない。産婦人科医は経験を重ねて麻酔の技術を磨き、院内で唯一、麻酔科標榜(ひょうぼう)医の資格を取っていた。数千件の出産に立ち会ったが、こうした急変は初めてだった。
母親のことが頭から離れない。「あの判断で本当に良かったのか」。処置を再確認しながら、別の選択肢があったのかどうか、検討を重ねた。「できる限りのことはした」。悩み抜いた末、確信できた。
多忙な仕事の合間、見舞いに通った。家族との話し合いにも出向き、直接、考えを伝えた。それでも、「手術前も発作があったのに麻酔をかけた。納得できない」と訴えられた。
無念だった。「家族の思いは分かる。でも、発作を見たスタッフはいない。手を尽くしたことを理解してほしかった」
法廷で意見陳述する前夜。自宅にいても落ち着かなかった。「どうしたの」。父親の異変を察し、子どもたちが寄ってきた。「お父さんは仕事のことで裁判になっているけれど、後ろめたいことはしていないんだよ」。きっぱりと言った。
昨年、和解が成立した。あれから、4年近くがたっていた。
お産の8割は正常とされるが、事前にリスクを見極めるのは難しい。急変時、医療者は限られた時間で決断を迫られる。
伊達市の産婦人科医・佐藤喜一さん(78)は、半世紀前の体験が脳裏に焼き付く。駆け出しのころ、自宅出産だった妊婦が大量出血した。自分と看護師の血液を取って、輸血した。
その後も不眠不休で治療を続けたが、実らなかった。「役に立てず、申し訳ない」。頭を下げた佐藤さんに、家族は「こんなにしていただいて」と涙を流した。医師としての原点になった。
「医師としての使命感や達成感がすり減っている」。最近、後輩の産婦人科医に接すると、こう感じる。
「医療事故の一番の被害者は患者。でも、医療者もショックを受け、無力感にうちひしがれる。それが伝わらず、争いになっているケースはないだろうか」
ベテラン医師の目には、本来信頼し合うべき医師と患者の関係が、産科医療の現場では崩れているように映る。
コメント