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(投稿:by 僻地の産科医)
ちょっとした豆知識です。
医師をやっていて、長期で診ている患者さんがいると、
結構面倒くさいのがこの書類。
癌などで長期間診ている患者さんが、
「休んだ後」に毎月持ってこられる診断書です。
この傷病手当金の診断書、
なんか自分が最初から担当でなくても、
前の先生の診ておられた患者さんでも
書かなきゃいけないので、
「なんで簡略化できないのかなぁ???」
と不思議に思っていました。
で、最近になって知ったのですが、
傷病手当金って健康保険から出ているんですね。
健康保険からでている「無収入の間の2/3の収入」
を出すための書類なんだそうです。
ウィキペディアに拠るとこんな感じ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%B7%E7%97%85%E6%89%8B%E5%BD%93%E9%87%91
例えば卵巣癌で手術して
化学療法もやったりしますよね。
その前に職場に持っていくために、
「●月からほぼ半年ほどの安静を要する」
という自費の診断書を書きますよね。
あれは
「期日より未来日での記入時点の見込み時点」
での診断書なので別なのだそうです。
それで、傷病手当金というのは職場が、
病気療養の休日に対して有給をつけていない会社
(あるいはそれを超えてしまった場合に)
使われるみたいです。
なので、
「確かに◎月時点で働けませんでした。
こんな治療が必要でした」
という保険診療・診断になるので、
◎月に診断した医師が書かなければ
ならないものなのだそうです。
ずっと面倒くさい制度だなぁ。。。。
と思っていましたが、
同じ病気でも傷病診断書を持ってくる人と、
持ってこない人がいるのも前から
不思議に思っていたんですよね。
説明してもらって初めて知りました。
ちょっとした豆知識って事で(^^;)。。。
(えっ?みんな知ってた???)
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