(投稿:by 僻地の産科医)
日本の臨床産婦人科教授では初めての女医教授じゃないかなぁ?
と(私が勝手に)思っている
名古屋市立大学教授 杉浦真弓先生が
どうも一週間に一回でのコラム担当をされているようです。
前回は不育症。
今回は女性支援についてです。
時々、みかけるごとにあげていこうかなと思っています。
ご自身も不妊に悩まれた経験がおありだと仄聞しています。
ただ私自身の経験から言うと、
出産後の育児は根性論では難しく
そんなに簡単なことじゃないのよねぇ。。。とちょっとため息。。。
【本日のおススメニュース】
↓カンガルーケアについての言及がありますo(^-^)o..。*♡ 赤ちゃんに愛着が湧いた日
宋美玄のママライフ実況中継 2012年1月25日
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=53477&from=tb
“海外で盲腸”いくらかかる? トップはハワイ・ホノルルの256万円
エキサイトニュース 2012年1月19日
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20120119/Narinari_20120119_17161.html
「家事のやりすぎは、人も地球もダメにする」ももせいずみ
All about 2010年12月10日
http://ht.ly/8u2wa
=============(引用)
・しなくていい家事までやっていないか
・ひとつの家事の時短技ではなく、ライフスタイル全体で家事時間を短縮する
・家事のやりすぎは自分にも地球にも負荷をかける
ことを自覚することから。きっちりさん、きちんとさんからちょっと自由になることが、時短家事を実現する一番の早道なのかもしれません。
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うーん!!感動だっ(>▽<)!!!
不育症 報道の力が患者を助ける疾患
中日新聞 2012年1月16日
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120116154709275
私の研究テーマは不育症です。不育症とは、妊娠はするけれど流産、死産を繰り返して子が得られない場合をいい、患者さんが多い割に不妊症ほど知られていません。わが国の不育症頻度は4.2%、38%の女性が流産を経験している、という私たちの調査結果を報じた記事が、2009年8月の中日新聞に掲載されました(掲載時は途中結果)。女性は流産を隠す傾向にあります。流産は仕事や不摂生のせいで起こるといった偏見のため、自分を責める女性もいます。不育症が認知されることで、孤立していた患者さんの精神的苦痛が、少し和らぐことが期待できます。
流産の80%は胎児の染色体異常によって起こります。例えば妊娠7週がその子の寿命なのです。不育症の方は薬剤が効くのはごく一部で、多くの方は薬物を必要としません。それでも85%が出産に至ります。別の記事では、高額の医療費を払っている不育症の患者さんがいることも紹介されていました。生殖医療では科学的根拠の乏しい検査、治療が自費診療として行われることがあります。不育症が認知され、患者さんが理解することで、医療格差が是正されるかもしれません。
女性の声で治療が変化した疾患に子宮内膜症があります。子宮内膜症はかつて、高価で副作用の多い治療が主流でしたが、今はホルモン剤による治療で高い患者満足度が得られています。女性の声によって“流産”も変わる可能性があります。報道の力が患者を助ける、そんな疾患が存在します。
女性医師支援 自身の妊娠出産は最強の経験
中日新聞 2012年1月23日
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120123163453609
女性医師問題が医療の世界で話題になっています。女性医師はとても頑張りますが、自身の出産を機に第一線から退く傾向にあります。医師育成にはコストがかかるため医師数制限があり、女性比率の高い産科、小児科や外科など長時間勤務の、特に勤務医が不足し、わが国の医療レベル低下が危惧されています。紀子さま出産時の主治医、安達知子先生をはじめ素晴らしいロールモデルは存在します。が、今どきの女子は「あんなスーパーウーマンなことはできない」とあっさり仕事をあきらめます。そこで育児支援などの女性医師支援が行われています。
私自身は、流産を繰り返して子どもに恵まれない“不育症”の研究をしており、病気で困っている人たちを助けたくて医学部に入りました。就職難の昨今、仕事にも子どもにも恵まれている女性医師を支援することに少し違和感を覚えます。
私の所の大学院生の話です。優秀な基礎医学者であるご主人から、結婚前に「大変だから産婦人科に進むのは考え直してくれないか?」と言われたとき、彼女は「あなたとの結婚を考え直すことにしました」と答え、結局彼が考えを改めました。先日「仕事も頑張ります!」と、満面の笑みで妊娠の報告をしてくれました。産婦人科医師として自身の妊娠出産は最強の経験です。こんな女性医師なら心から支援したい!
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