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(投稿:by 僻地の産科医)
日本産婦人科医会から、
「ワクチンのすべて」
などというふざけた冊子
が送られてきた。
なぬぅっ!!!!
ワシ等がワクチンについてわからんとでもいうのかね!
とでも怒り出したいところではあるのだが、
残念ながら、ワクチンについては全然わからない(;;)。。。
(ダメじゃん??)だって複雑なんだもん!!
専門の先生だって仰っているくらいなのだ。
悔しいがようわからん
新小児科医のつぶやき 2012-01-07
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20120107
わしらにどうせよと言うのじゃ!
という訳で、今回から3回連続(予定)でお送りします。
「ワクチンのすべてo(^-^)o..。*♡」
ただし、産婦人科領域とは限らないんですけれどね。
結構面白かったです。
今回は、良く質問を受ける
妊娠中・授乳中のワクチンについてです。
妊娠と予防接種
ワクチンのすべて
日本産婦人科医会 平成23年10月p44-46
1)妊娠中に接種可能なワクチン
●以下の生ワクチン接種後には避妊期間が必要.
2か月:風しんワクチン,水痘ワクチン
4週間:麻しんワクチン,おたふくかぜワクチン
●風しんワクチンでは,接種直後の妊娠または妊娠中接種により,約1%が胎児に感染するが,先天性風疹症候群は発生していないので,妊娠初期のワクチン接種は妊娠中絶の理由にはならない.
●それ以外の生ワクチンも、胎児へのリスクは確認されていない.
●ポリオワクチンは,接種を受けた者から周囲の感受性者にワクチンウイルスが感染する可能性がある.ただし,ポリオワクチン株は妊娠時に感染しても妊婦や胎児への影響はほとんど認めないため,感受性のある妊婦のいる家庭の子どもにも接種は可能である.
2)授乳期間中に接種可能なワクチン
●授乳婦へ生ワクチンまたは不活化ワクチンを接種しても,母乳の安全性に影響を与えないため,禁忌にはならない.
●風しんワクチン接種によって,風しんワクチンウイルスが乳汁中に分泌され,乳児に移行することがあるが,乳児に十分な風疹の免疫を与えるにはいたらず,乳児に副反応も認められない.
3)母子感染予防のためのワクチン
●風疹,水痘や麻疹に対して感受性のある女性には,ワクチン接種の機会を積極的に提供し接種後一定期間の避妊を指導する(風しんワクチンで約2か月間).
●B型肝炎キャリア母体より出生した新生児には、「B型肝炎母子感染防止対策」のプロトコールに基づいて,抗HBsヒト免疫グロブリンとB型肝炎ワ久チンを接種する(近年,日本において生後2,3,5か月のB型肝炎ワクチン接種が行われずに児がキャリアとなった症例が多数報告されている。)
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