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(投稿:by 僻地の産科医)
人生でも職業でも、
色々な失敗から多くを学んでいくものですが、
(実際に医学では失敗からの方が学ぶことが多い)
こんなサイトがありました(>▽<)!!!
多すぎて選べないよう!!
失敗百選
http://www.sydrose.com/case100/index.html
そんな中に水中出産の例が載っています。
~24時間風呂で水中出産の女児死亡~
http://www.sydrose.com/case100/123/
この記事なども、その類に入るでしょうか?
子どものうつぶせ寝に注意 保育施設で死亡の8割占める
朝日新聞 2012年1月29日
http://www.asahi.com/health/news/TKY201201270464.html
2011年に保育所などの保育施設で14人の子どもが亡くなり、うち11人が発見時に「うつぶせ寝」の状態だったことが、厚生労働省の調査でわかった。死亡との因果関係は不明だが、うつぶせ寝は、赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなる乳幼児突然死症候群(SIDS)などのリスクを高めるとされ、同省は注意を呼びかけている。 厚労省が27日に全都道府県の報告をまとめた。うつぶせ寝だった11人の年齢は、0歳児が6人、1歳児が3人、2歳児が2人。11人のうち10人は認可外の保育施設に入っていた。子ども1人当たりに置く保育士の基準がなく、一部の施設で配置が手薄になっていることなどが背景にあるとみられる。
厚労省によると、「うつぶせ寝にすると泣きやむ」、「仰向けに寝かせた後、寝返りを打ったことに気づかなかった」などの理由で、赤ちゃんが長時間うつぶせ寝になるケースが多いという。(長富由希子)
うつぶせ寝も水中出産も
さんざん危険だ取り沙汰されているのに、
なかなかこの手の事件はよくなりません。
なんでなんでしょうねぇ???
【関係ないけれどお勧めブログo(^-^)o..。*♡】
医療倫理はこうして支えられている
ドイツの医師職業裁判所の判例
http://www.hi-ho.ne.jp/okajimamic/m412/m416.htm
インフルエンザのハイリスク者って誰のこと?
朝日新聞 2012/01/26
https://aspara.asahi.com/blog/border/entry/80GfOVjwgZ
金曜午後の憂鬱
はぐれドクター日誌 2010年12月12日
http://drsammy.cocolog-nifty.com/haguredoctor/2010/12/post-f58f.html
ペリネイタルケアの2007年1月号に
いいエッセイが載っていて、
なんとなく心に来るものが
あったことを覚えています。
まぁ、水中出産もアレなんだけどさ。。。
(今ではあまり主流ではありません。
事故例が多い・管理が大変という
背景があるでしょうか)
私はなかなか達観できませんo(^-^)o..。*♡
繰り返し啓蒙していくしかないんでしょうね。
水中分娩についてはいずれ取り上げましょう。
Message for perinatal staff
愛すべきシロウトたちと
よいお産にかかわるみなさんへ
日本赤十字社医療センター分娩室 中根直子
「ときに, 盲腸, 男は左だわな?」. 突然の質問に, わが親ながらアゴが落ちそうになったことがある. 看護学生のときだ. おしゃべりな彼の誤解をこのまま放っておいたら, 周囲のシロウトたちに悪影響を及ぼしかねない. 医療者の入り口に位置する娘としては聞き捨てならなかった.
「服の合わせはそうだけど, 男も女も心臓は左, 盲腸は右だよ, お父さん」. 「ほー. クルマは左, 人は右っちゅうことだな」.
何だかわけのわからない方向へ持っていかれてしまった.
バースプランという言葉を耳にしたのは15年ほど前. いまよりもっと希少な存在だった自宅出産や助産院出産など, 自分のスタイルを貫く人の意思表明手段だった. いまではこだわりの垣根が下がり, 病院でも立派に通用するキーワードになっている. とくに最近の病院では, もともと選択可能な範囲が広がったせいか「~はしないでほしい」という硬いニュアンスが消えて, 医師も助産師もまだ見ぬ赤ん坊を介在したメッセージ交換のように前向きだ. 医療はサービスである. たしかにそうなのだけれど, バースプランに関してはちょっと違う気がしてならない. 親になる人たちとの共通言語を求めたいのは, じつは, 私たちなのだ. 子どもをめぐる悲しいニュースが多くなっているからこそ, 人生を賭けて子どもを迎えようとした, そのときの思いを共有したい. 出産という原点で, わが子を迎えた喜びを全身で感じ, 持ち続けてほしい. そして, 出産をめぐる環境が大きく変わろうとしているいまだからこそ, 自分たちの立ち位置も見つめたいのだ.
医療者は, 助産師は, こうして求められるまま, 求められるかたちへクロウトらしく変わっていけるのだろうか. ギリギリの産道に身を委ね, しなやかに適応していく胎児を思う. 先月, 私の病院には水中出産用プールができた. 見学に訪れた妊婦が「水着はいらないんですか?」と尋ねた. 愛すべきシロウトとのやりとりは, こうしてずっと続くのだろうと, ふと思った.
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