(関連目次)→病院の赤字・倒産 地方医療の崩壊 実例報告
(投稿:by 僻地の産科医)
病院・開業医の倒産、7月までに昨年を上回る
キャリアブレイン 2009年8月12日
http://
帝国データバンクが集計した「全国企業倒産集計」(7月報)によると、今年1-7月に発生した病院・開業医の倒産は38件で、昨年1年間の35件を7月の段階で上回った。今年1-7月の負債総額は204億9300万円で、これも昨年の累計182億2400万円を超えた。
7月の倒産は5件、負債総額は7億6300万円だった。
病院・開業医の倒産は3-4月に16件が発生するなど、昨年に比べ高水準で推移している。
【関連記事】
東京・大田区の医療法人に破産開始決定
札幌の医療法人が休診
茨城・つくば市の医療法人に破産開始決定
倒産医療機関の負債、昨年の3倍超に―帝国データ調べ
宮城の医療法人が民再申請
いつも参考にさせていただき、愛読しています。
私は産科診療所で経理や人事管理業務をしております。10月からの『出産育児一時金の医療機関への直接支払制度』開始に伴い、地域の産科診療所の経営が大打撃を受けることになりそうです。
少子化対策のため一時金を増額し窓口でキャッシュで払わなくても良くなるということのようですが、産科への入金は診療報酬と同様に2か月程度先のため、この間の運転資金を調達しないと職員への給与も支払えなくなります。
このままでは分娩費の値上げをしないと産科の経営が成り立ちません。少子化対策にはなっていない気が。誰が得をするのでしょうか?
高齢の産科開業医さんなどは、2か月分の運転資金を借金するよりは、と、分娩取扱の終了を選択する可能性すらあるのではないでしょうか。
以下、ロハスメディカルの記事です。
産科開業医に資金繰りの危機 福祉医療機構に上納の構図
http://lohasmedical.jp/news/2009/09/01125225.php
地方のお産が壊滅し、天下り団体だけ太る 資金繰り不安問題
http://lohasmedical.jp/news/2009/09/01171011.php
投稿情報: tomo | 2009年9 月 1日 (火) 23:42