(関連目次)→新型インフルエンザについても集めてみましたo(^-^)o
(投稿:by 僻地の産科医)
新型インフルエンザの
神戸・大阪の流行が下火になってきたようです。
これは学校閉鎖の効果、と言われていますから、
学校再開後の感染が顕れてくると思われる、
木曜日・金曜日以降週末の動向が気になるところですが、
この下火感はそれなりに見守りたいと思います(>▽<)!!!
さて、
このまま新型インフルエンザがおさまる
という楽観的見方が一部にあります。
でもそれは、合衆国という
日本と関係深い蔓延国が存在する限りありえません。
アメリカで制御されない限り、
日々ウィルスは輸入される可能性が一定の確率であり、
これらの感染国との行き来の人数に比例して、
GW前後の例のように検疫をくぐりぬけ、
国内進入を続けます。
日本の方々(特に60歳より前程度の年代)は、
あまり抗体機能の働かない真っ白な状態なので、
・この国ですっかり蔓延してしまうか
・アメリカ(やヨーロッパ)など
他国が蔓延しつくして沈静化するか
・自然におさまるまで
は、輸入され続けるわけです。
一番怖いのは、
やっぱり急激に広まることです。
日本内の流通はまだまだ機能していますし、
一部地域での流行にとどまるのであれば、
一時的に一地域で流行って広まっても、
他地域ではインフルエンザ検査機能(主にPCR)が残っており、
他地域からの物品応援も可能であり、
薬剤も急には底をつかず、対処可能な可能性が高いです。
ぽつぽつやってくるのであれば、
重症化症例が発生しても、
手厚い医療が比較的可能です。
大規模に発生されると治療以前の、
新型に罹患しているかどうかの検査そのものでさえ、
立ち行かなくなります。
(ましてや治療など行き届かない可能性が出てきます。)
一番望ましい流行形態はポツッと入ってきて、
一時期だけその地域で流行って、
それが確認され次第、
学校閉鎖やイベント中止などでのりきりつつ、
広まらないように頑張って、
アメリカ等の流行が収まるのを待つことなのかなぁ。。。
と思います。
まぁ要するに、
【国内の普段の医療体制をしっかりする】
【一番初期の地域集団発生のモニターをしっかりする
(どうも中学とか高校・大学の観察が最適そう)】
【感染拡大を防ぐ】
ってことなのでしょうけれど!
それにはしっかり次の発生をチェックすることが必要で、
国内症例のPCR体制の強化が不可欠です。
今回の関西の流行動向を
しっかり確認していきたいと思いますo(^-^)o ..。*♡
(今週末の動向が注目されると個人的には思っています。
医療的な関心でいえば経時的な
重症化や感染人口の年齢変化等も
知りたいと思っています。)
さて、ちょぼちょぼっとニュースです(>▽<)!!!!
国立感染症研究所のHPの形態が変わりました ..。*♡
なんか迫力あって怖いです(;;)。(マジで)
新型インフルエンザ
国立感染症研究所HP
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
最も早い発症例は今月10日か=新型インフル追跡調査-感染研など
時事通信 2009/05/25
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009052500835
厚生労働省は25日、国立感染症研究所などが進めている新型インフルエンザ患者の追跡調査について、神戸市内で確認できた最も早い発症例は今月10日だったとする経過報告を明らかにした。同省によると、感染研などが早い段階で入院した神戸市の患者43人に聞き取り調査したところ、発症時期は10日が最も早く、16日にピークを迎えていたという。高校生の間で感染が広がった要因については、「5月上旬のスポーツ関連行事が推測される」と指摘した。
感染研などは大阪府でも同様の調査を行い、「集団感染は、全面休校で急速に終息した」との見解を同省に示した。一方、兵庫県と大阪府をつなぐ感染ルートや、感染源は明らかになっておらず、感染研などは調査を続けるという。
新型インフル子どもや20代の感染増加
日刊スポーツ 2009年5月25日
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20090525-498919.html
国内で確認された新型インフルエンザ感染者の年齢層が、当初の中高校生を中心とした10代から、10歳未満の子どもや20代の若者などに広がったことが25日、分かった。
18日までの感染者(計163人)と、19~24日の感染者(計180人)に分けて比べると、10歳未満の比率が1%から6%に、20代は3%から10%に上昇。一方で10代の比率は88%から75%に減っていた。
感染者のほとんどを占める兵庫県や大阪府で休校措置が取られたため、中高校生同士の接触が減った半面、家庭内できょうだいや親子間の感染が起きた可能性がある。京都産業大の大槻公一教授(獣医微生物学)は「家族は狭い空間におかれるので最も感染しやすい。感染者は別室で休ませ、窓を開けて換気をする必要がある」と指摘している。
30代の比率も2%から4%に微増。親子間で感染するケースもしばしば起きているが、40代以上の比率は6%から5%の微減で、ほとんど変化はみられなかった。今回のウイルスは若年層の感染が多いことが分かっており、米疾病対策センター(CDC)は高齢者に何らかの免疫がある可能性を指摘。一方、けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫小児科部長は「どの年齢層でも感染はありうるので油断できない。感染したら早期の受診を」と呼び掛けている。
家庭内での感染を防ぐには手洗いやマスクの着用も有効。大阪府では兄と父親が感染して治療薬のリレンザを予防的に服用していたにもかかわらず発症した中学生もおり注意が必要だ。
【新型インフル】休校は725校に大幅減
MSN産経ニュース 2009年5月25日
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090525/bdy0905251638005-n1.htm
神戸のpcr検査、神戸検疫所でも実施
神戸新聞 2009年5月25日
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001951737.shtml
舛添氏、国内の注意喚起で反省 新型インフル対応
47NEWS 2009/05/25
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052501000816.html
舛添要一厚生労働相は25日の参院予算委員会で、これまでの新型インフルエンザ対応について「今回の教訓を組織として次に渡していかないといけない。今反省して言えば『すでに(国内に)入っているかもしれない』ともっと言っておけばよかったかなと思う」と述べた。その上で「試行錯誤を繰り返しながら、新しい状況に対応しなければならない」として、今後も状況の推移に合わせて対応する考えを示した。
舛添氏は、政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会(尾身茂委員長)以外の専門家からも意見を聞いていることに関して「(委員会を)大変信頼はしているが、万が一、判断が誤っていたら政府の判断はすべて誤る」と理解を求めた。民主党の鈴木寛氏への答弁。
介護施設でのインフル対策を一部改定-厚労省
キャリアブレイン 2009年5月25日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/22212.html
いつも参考に拝見しております。
妊婦で、妊婦検診に行く際、タクシーと
電車だと、どちらがベターでしょうか?
タクシーで行こうと思っていたのですが、
運転手や前に乗った客が保菌者かもしれないし・・と不安に感じてきました。
運転手がマスクし、乗車前に除菌スプレーをさせてもらって、窓をあけ、降りた後
手洗い、うがい等したら、タクシーの方が
不特定の人が乗る電車よりは安全でしょうか? ぶしつけな質問ですみません。
投稿情報: 匿名 | 2009年5 月25日 (月) 22:32
日本感染症学会緊急提言に
②新型インフルエンザは、いずれ数年後に季節性インフルエンザとなって誰で
も罹患しうる病気です
とあります。
気候が見方をして一時的に下火になるかもしれませんが、輸入されるとか、水際とかそういう問題ではないようです。
投稿情報: お産はやめました。 | 2009年5 月26日 (火) 12:40
>匿名さま
うーん。。。タクシーの方が不特定多数には会わないかなぁ??と思います。
個人的感想ですが。
混雑具合によっては電車のほうが安全でしょう。
>お産はやめました。 さま
定着するまでの間の話をしています。
だって、「そのうちおさまるでしょ」ってまったく根拠レスなこという方が多くてイライラするんですもの。
強毒化するかどうかだって現時点では不明なわけで、過去の経験則とかから何ともいえないし、鳥さんとお友達になる可能性については指摘できるし、関係ないところから鳥さんだって頑張るかもしれないし、あれだけど、推移みてくしかないじゃん。
現段階での死亡状況とか、
死亡年齢層の人数分布とか、
そのコミュニティでの感染が始まってから死亡が出るまでの状況とか。
いったいどれくらいの人がわかっていってるんだろうと小一時間問い詰めたいくらい。
新聞の「持病もち」死亡だって怪しいものが多い。
まだ患者背景のはっきりした論文はそんなにない。
ニューヨークタイムスとかの持病持ちなんて、ひょっとしたら民衆を安心させるためだけのものっぽいし、WHOだって元気な若者が、もともとの疾患保持者と同じように重症化して死んでるってこと繰り返し言ってるし、まぁあとは重症化してきたヤツを一つ一つ片付けていくしかないと思うけど、なんだこれ?って感じですよ。
もう変なコメント多いしさ。このド忙しいのに!
大騒ぎするなとかさ。
大騒ぎなんかしてないだろ?
自分のブログでもともと感染症には
専門ではないながらも興味があって、
そして自分が診察するであろう病気の臨床症状や背景知らないで、それこそ厚労省の情報操作に左右されて、治療が出来るか!?
地道にやってたブログの閲覧者がふえたはいいけど、変な人のコメントも多くて、だいたいトラックバックに「インフルエンザ便乗商法」的変なトラックバックだってやめてほしいし。
あ、直明けイライラ注意報中ですのであしからず。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2009年5 月26日 (火) 13:40
お忙しいところ、ご返答ありがとうございます。とりあえず、可能な限りは、身内の車で送迎してもらい、あとはタクシーにしようかと思います。ちなみにタクシーで病院まで約20分で比較的近い方です。電車だと3回乗り換えで約40分です。学生が多い路線で、感染者も出ている地域なので、かなり神経質になっています。ありがとうございました。
投稿情報: 匿名 | 2009年5 月26日 (火) 15:31
お忙しい中コメントいただきありがとうございます。
報道は「発見抑制策」の中の「大本営発表」でまったくあてにならないし、どこでどのぐらい発生しているんでしょう?
ここ北関東ではあんまり。。。流行の話をききませんが。。。
リレンザ、出荷規制はかけてないって、MRさんが言って帰って行きました。ほんとかな。。
投稿情報: お産はやめました。 | 2009年5 月26日 (火) 18:52
すみません。かっかして(;;)。
なんか疲れきっているみたいです。
当直も、当直室も寝れないし。
> 匿名さま(>▽<)!!
妊婦さんは大変ですよね。
無事に妊娠期間が終われることを祈っています。身体をいたわってゆっくり頑張ってください。
妊娠中はどちらにしても風邪にもかからないほうがいいですし、妊婦さん一般に知られていないだけで、びっくりするような症状の起きる(稀ですが)風邪ウィルスもいます。
全般的に気をつけていただければと思います。
> お産はやめました。さま
すみません。
なんだかこのインフルエンザ、
潜伏期間が長いので疲れますね。
週間ごとに見ると動きはすごいのですが。
今日、また同期が産科辞めるらしいと言う話でやさぐれまくりです。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2009年5 月26日 (火) 19:35