(関連目次)→新型インフルエンザについても集めてみましたo(^-^)o
(投稿:by 僻地の産科医)
こんにちは!
今日も元気に新型インフルエンザは拡大の一途です。
さて、昨日から
「妊婦さんに感染した場合にどうしたらいいか?」
ということをずっと考えています。
入院しなくてもいいような状態や、
入院を待てる状態ならいいのです。
でも妊婦さんには「陣痛」とか「緊急入院」というのは、
本当につきまとう問題です。
今の厚生労働省の流れを見てみると、
「発熱外来設置病院」ではインフルエンザ検査を。
「発熱外来非設置病院」では発熱外来へGOo(^-^)o ..。*♡
という政策なのですね。
だから、発熱外来のない病院には、
インフルエンザ診断キットはなくていい!
抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)はなくていい!
ということになっています。
なっていますが。。。。
発熱外来やっている病院ってそんなにありません。
場合によってはない自治体もあるみたいです。
発熱外来まで行って帰ってくるまでに、
往復2-3時間
向こうでの待ち時間 ?時間
それじゃあ
陣痛妊婦さんはそのまま産まれるし、
緊急妊婦さんやその胎児が、
その間に亡くなったりしかねません。
どうしたらいいのでしょう?
尋ねてみても、発熱外来へ行ってください。
だって決まりだから、という雰囲気のようです。
でもね?
決まりが実際的じゃなかったら、
決まりを直すしかないんじゃない???
アメリカでの最初の報道から約2週間でほぼアメリカ蔓延状態です。
日本だって、2週間後はわかりません。
ましてやその蔓延国のアメリカと日本は仲良しです。
人の行き来も多いです。メキシコとは違います。
蔓延した場合、発症するのはほとんどが60才以下。
なぜか10代とか若い人が多いです。
その中で重症化が多いのってどんな患者でしょう?
基礎疾患がある人の方が危ない!!
とか言ったって、若い人の基礎疾患もち。。。。
そんなにいる訳じゃない。
妊婦さんって結構ハイリスクじゃんっ(>_<)!!!
医療で弱そうな、
小児科
に患者が一番多く、
めちゃめちゃ医療体制が弱そうな、
産婦人科!!!
が結構ハイリスク群なんですよ。かなり危機感です!
弱毒性なんだから強毒性のための決まりで動くのやめましょうよ!
各病院になによりインフルエンザ診断キットを、
そして重症化する前にタミフル投与できるように。
政策が間違ってたら早めに直してくれないと、
アメリカよりもたくさん、
ポコポコ妊婦さんが亡くなっちゃう事態になるかもしれません!!!!
(これは妊婦さんに限りません。多分救急も。)
産婦人科に少なくとも
インフルエンザ診断キットだけでも
返してください(>_<)!!!!
国立感染症研究所の先生も、
と仰っています。
産婦人科にとっての日常診療体制は
産科救急への対策が一番のポイントなのです。
(ゆっくりなものは、他にあわせますから。)
どうか蔓延する前に政策の見直しを!
お願いします。
対策切り替え、検討の時期=患者増える想定を-感染研センター長・新型インフル
時事通信 2009年5月9日
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2009050900342
初の新型インフルエンザ感染者が確認された9日、国立感染症研究所の岡部信彦感染症情報センター長は「国内に入る手前で見つけられ、学校から他の学校に広がって判明したニューヨークと同じ状況は避けられた」と評価。その上で、水際対策重視から国内の患者増を想定した対策への切り替えを検討すべき時期だとの見解を示した。
同センター長は「2週間国内で患者が出なかったことは、その間に全国で検査体制が整うなど非常に意義があった」と述べた。
中国で初の新型インフルエンザ感染疑い例
日テレNEWS24 2009年5月11日
http://www.ntv.co.jp/news/135010.html
中国の衛生省は10日夜、香港を除いて国内で初めて、四川省成都で新型インフルエンザの疑い例が報告されたと発表した。
感染の疑いがあるのは、アメリカの大学に留学していた男性(30)で、7日にアメリカ・セントルイスを出発し、ブラジル、日本を経由して、成都に到着した。発熱などの症状が出たため診断を受けたところ、A型インフルエンザの陽性反応が出た。新型インフルエンザに感染した疑いがあるとして、現在、成都市内の専門病院で隔離措置が取られている。
全世界の感染者4700人超に=米などでさらに増加-新型インフル
時事通信 2009年5月11日
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009051100028
【ワシントン10日時事】米疾病対策センター(CDC)は10日、新型インフルエンザの感染者数が前日より278人増え、2532人となったと発表した。これにより、全世界の感染者数は4700人を超えた。
感染者は全米50州中43州と首都ワシントンで確認され、イリノイ州が466人と最も多い。
中南米でもブラジルが8人、パナマが15人、コロンビアが3人にそれぞれ増加した。
豚インフルエンザ:米の3人目の死者-致死特性欠ける
ブルームバーグ 2009/05/11
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003013&sid=aY_aBzkp0p2g&refer=jp_us
5月10日(ブルームバーグ):米ワシントン州衛生当局は10日、同州で豚インフルエンザ感染により30代の男性が死亡したと発表した。米国で豚インフルエンザ感染による死者は3人目。米国の複数の科学者によると、これまでのところこのウイルスには、1918年に大流行したスペイン風邪や鳥インフルエンザの感染者の半数の人命を奪った致死特性は見当たらないという。発表資料によると、先週死亡したこの男性は「心臓病を抱えており」、死因は豚インフルエンザの合併症とみられるという。
米疾病対策センター(CDC)のアン・シュチャット副所長代行は9日、「これまでの朗報は1918年のスペイン風邪や鳥インフルエンザ(H5N1型)のウイルスの毒性特質が今回のH1N1型には見当たらないことだ」と述べ、「ほかの毒性特質が存在するかどうかはまだ分からない。1918年のスペイン風邪の場合、最初の流行の波は軽かったが、次の波は壊滅的だったことに思い出す必要がある」と指摘。さらに、 29カ国に広がったこのウイルスがほかのウイルスと遺伝物質を交換してより深刻なものに変異する可能性はまだあると語った。世界保健機関(WHO)が10日ウェブサイトで明らかにしたところによると、豚インフルエンザ感染者数は29カ国で少なくとも4379 人に上り、少なくとも49人が死亡した。死者合計にはワシントン州の男性は含まれていない。
コスタリカの衛生当局によると、同国の53歳の男性が9日、豚インフルエンザの合併症の肺炎で死亡した。米国とメキシコ、カナダ以外での死者は初めて。CDCによると、米国では10日午前11時現在、3人の死者を含めて感染者数は44州で計2532人。
31か国・地域に拡大…新型インフルエンザ
スポーツ報知 2009年5月11日
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090511-OHT1T00054.htm
水際対策に限界 新型インフル国内感染4人目 『潜伏期間の患者難題』
東京新聞 2009年5月11日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20090511/CK2009051102000095.html
【新型インフル】厳しい「行動計画」現実と隔たり
MSN産経ニュース 2009年5月11日
(1)http://sankei.jp.msn.com/life/body/090510/bdy0905102326010-n1.htm
(2)http://sankei.jp.msn.com/life/body/090510/bdy0905102326010-n2.htm
やめてください「感染パーティー」は「大きな間違い」
スポーツニッポン 2009年5月11日
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090511015.html
新型インフルエンザの感染が拡大している米国で、わざと感染して免疫をつけようという「感染パーティー」が話題になり、米保健当局が10日までに「個人と子どもを危険にさらす」と警告する事態になった。専門家によると、こうした方法は感染第2波に対する免疫がつく確証がない上、個人の健康状態によっては重症化したり、家族や同僚に感染を広げたりする恐れがあるという。
ニューヨーク・タイムズ紙などによると、この種のパーティーは近所で水ぼうそうなどに感染した子どもが出た際、ワクチン接種を嫌う親が子どもに免疫をつけさせるためにわざと感染させる集会で「チキンポックス(水ぼうそう)パーティー」などと呼ばれる。米国では、新型インフルエンザの感染確認が10日までに2500人を超えたが、大部分は軽症で回復しているとされている。1918年に出現したスペイン風邪のように秋に第2波が再来し、強毒に変異している可能性があるとの専門家の予測も広く知られ、インターネットなどで「今のうちに感染したほうがいいのでは」と話題になったという。
疾病対策センター(CDC)のベッサー所長代行は記者会見で「大きな間違い。(全体の傾向と)個人への影響は別だ」と述べ、危険なパーティーを試さないよう呼び掛けている。
エジプトでまた鳥インフル 69人目、容体は安定
47NEWS 2009年5月11日
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009051101000193.html
【カイロ11日共同】エジプト保健省は10日、中部ナイル川沿岸のソハーグ県の5歳の少女が鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染したと発表した。エジプトでの鳥インフルエンザ感染者はこれで69人目。少女はH5N1に感染した鳥に接触して感染。タミフルの投与を受け、現在は容体が安定しているという。中東通信が伝えた。
エジプトではこれまでH5N1に感染した26人が死亡。今年になって感染者が急増している。
はじめまして。
妊娠した女性については、CDCのガイドラインが在ります。 発表された時に拙ブログでざっと日本語にしていますので、宜しければご参考にされてください。
http://blog.m3.com/Biosecurity_pick_up/20090501/_CDC_
投稿情報: taieki | 2009年5 月11日 (月) 22:02
日本語ありがとうございます(>▽<)!!
5月7日付のものもそんなにかわらないと思うので、日本語情報はみんなを納得させるのにラクチンなのでとても嬉しいです!!!!
ありがとうございます!
投稿情報: 僻地の産科医 | 2009年5 月12日 (火) 09:59
こちらではお久しぶりです。
トラックバックを頂きました!
感染パーティなんて、本当に恐ろしい、個体差を無視した愚かなことだと、震えるようなおもいです。
投稿情報: 琴子の母 | 2009年5 月12日 (火) 12:18
迅速診断キット、市場にあります
メーカー在庫を含め、約150万人分とのこと
現在も月産65万人分~生産中
買ってくれないのは、単に医療機関の経営者の(経営状態の?)問題でしょう
投稿情報: 信州人 | 2009年5 月12日 (火) 13:11
ええっ!?そうなんですか?
プレッシャーかけてみます。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2009年5 月12日 (火) 13:14