(関連目次)→新型インフルエンザについても集めてみましたo(^-^)o
(投稿:by 僻地の産科医)
アメリカCDCからの5月5日時点での
新型インフルエンザ患者の詳細についてですo(^-^)o..。*♡
もう、英語でいいのに訳すのが面倒くさいので、
(日本語にしたらわかってないのがばれるじゃん!)
まぁテキトーに。日本語訳苦手です。
昔、英語の先生に、
「おまえは英語の文章そのものの意味はわかっているかもしれないが、
おまえの日本語訳文の意味は全然わからん!」
と怒られた私です(´・ω・`) 。。。
では、どうぞ~。
The New England Journal of Medicine
Emergence of a Novel Swine-Origin Influenza A (H1N1) Virus in Humans
Novel Swine-Origin Influenza A (H1N1) Virus Investigation Team
http://content.nejm.org/cgi/content/full/NEJMoa09
テキトーな訳
ABSTRACT
バックグラウンド
4月15日と2009年4月17日、新しい豚起源インフルエンザA(H1N1)ウイルス(S-OIV)が合衆国の疫学的に関係ない2人の患者から採取された検体で特定されました。同じウイルスはメキシコほか、カナダで特定されました。急速に発展している米国の大発生から特定されたヒトS-OIV感染の642の確認事例について報告する。
方法
現在まで通常のサブタイプとされていなかったインフルエンザA型を標的として、S-OIVのPCRをアメリカ疾病センター(以下CDC)で行いました。
結果
4月15日から5月5日まで、S-OIV感染の合計642の確認事例が41の州で特定されました。患者の年令は3カ月から81歳で、60%の患者は18歳以下でした。カルテに使えるデータが記録されていた患者さんのうち、18%がメキシコ渡航歴があり、16%が学校での感染(school outbreaks)でした。最も一般的な表立った症状は、熱(94%)と、せき(92%)と、咽喉炎(66%)で、25%の患者は下痢を伴い、25%には嘔吐がありました。入院していた399人の患者のうち、36は入院適応患者でした(9%)。まともなカルテの22人のうち、12人が季節性インフルエンザの重症症状、11人が肺炎、8人がICUに入っていました。4人は呼吸不全があり、2人は亡くなりました。S-OIVは今までには同定されていない得意な遺伝子構造を持っていたと確定されました。
結論
新しい豚起源インフルエンザAは、限定的な症状に終わるものから、人工呼吸器を必要とするほどまでの幅広い症状となる伝染性大発生疾患の原因として特定されました。確認事例の数は起こった件数を過小評価しそうです。
本文
(略)2009年5月5日現在、新しいウイルスが人―人感染するケースはメキシコ、カナダ、他の国で特定されました。 合衆国での人―人感染の最初の643確認事例を報告します。
方法
(略)
結果
患者
4月15日から2009年5月5日まで、S-OIVの大感染発生下での人への感染、合計642の確認事例が41の州(図1と図2)で特定されました。381人の米国の患者の中ではデータが詳細だったが、18%は、病気の兆候の前7日以内にメキシコに旅行しており、これらの患者のうち7人は入院しました。
Figure 1. 感染確認カーブ
Epidemiologic Curve of Confirmed Cases of Human Infection with Swine-Origin Influenza A (H1N1) Virus with Known Date of Illness Onset in the United States (March 28;May 5, 2009).
病気の発生日に関しては394人は正確です。 このカーブはケース報告と実験室での確認のタイムラグがあり、3月28日から2009年5月5日までのS-OIVへの感染に関するすべてのケースを反映するというわけではありません。
Figure 2.
2009年5月5日現在、豚インフルエンザA(H1N1)ウイルス合衆国地図。642感染確認。
コロンビア特別区は無事。
4個のS-OIV感染集団が早く確認されました。サウスカロライナ(7人の学生)、デラウェア(22人の学生)、テキサス(5人の学生)、およびニューヨーク(学生の70人の学生、学校の学生との接触スタッフ)。ニューヨークの感染確認群のうち、学校に通う何人かの学生が、病気の1週間前メキシコに旅行していると報告されました。4つの学校のアウトブレーク事例に加えて、サンプルとしては入手できなかったものの呼吸器感染症が患者の家庭と学校接触の中で起こっていました。
人数と臨床の特徴
S-OIV感染確認患者の年令は3カ月から81歳(表1)まで及びました。10―18歳の年代が合計40%、そして、たった5%が51歳以上でした。 臨床情報が利用可能であった患者の中では、最も一般的な兆候は、熱(94%)と、せき(92%)と、咽喉炎(66%)でした。 さらに25%の患者は下痢、25%には嘔吐がありました。
Table 1.
Swine-Origin Influenza A (H1N1)患者642人の特徴と症候
入院でS-OIV感染確認された399人の患者のうち、36は入院が必要でした(9%)。 入院患者の年令は19カ月から51歳でした。データが利用可能だった22人の入院患者では、4(18%)は5歳の年令の下で子供で、1人(4%)は妊娠していました。9人の患者(41%)には、慢性疾患がありました。
自己免疫疾患をもっている41歳の女性は複数の免疫抑制剤使用中。 先天心疾患合併ダウン症35歳の男性。 喘息、リウマチ様関節炎、および乾癬の妊娠35週の33歳女性。22カ月の児は新生児重症筋無力症、心室中隔欠損、嚥下機能不全および慢性酸素欠乏の経歴。 そして、5人の患者は喘息だけを合併していました。
7人の患者(32%)が、発症の前7日以内にメキシコに旅行したと報告しました。 11人の患者(50%)が放射線画像上で肺炎を認めました。その中には肺分画症(?pneumomediastinum)患者1人、壊死性肺炎(?necrotizing pneumonia)患者1人、および排膿の必要だった蓄膿症患者1人を含んでいます。
8人の患者(36%)が集中治療室に入室し、4人の患者(18%)には人工呼吸器を必要とする呼吸不全がありました。
14人の患者(74%)が入院の後にオセルタミビルによって治療され、5月5日の時点で、22人の患者(82%)のうちの18人は、急性の病態から回復しました。2人の患者;23カ月(以前健康)と30歳女性(以前健康)は依然として人工呼吸器が必要な危篤状態で、2人の患者;33歳妊婦と22カ月の新生児筋無力症児が亡くなりました。
Laboratory Analyses
(略) (-_-;)。。。
Table 2.
Phylogenetic Analysis of Sequences of all Genes Identified in A/California/04/2009.
Table 3.
Susceptibility of 37 Isolates of Swine-Origin Influenza A (H1N1) Virus to Neuraminidase Inhibitors.
まぁ遺伝子配列は好きな人が読んでくださいな。。。。
Discussion
(前略)
人間の中のS-OIV感染の出現は、1968年にインフルエンザA(H3N2)ウイルスの出現以来の最も大きい世界的流行となりうる脅威です。
これまでの合衆国では、自己限定的で、単純な熱の呼吸器疾患と季節のインフルエンザのものと同様の兆候(せき、咽喉炎、鼻漏、頭痛、および筋肉痛)によってS-OIV感染のほとんどの確認事例が特徴付けられましたが、約38%のケースは嘔吐か下痢がありました。どちらも季節性インフルエンザの典型ではありません。しかし何人かの患者は重篤な症状で入院しました。
そして、2人の患者が死にました。 60%の患者が18歳以下であったという結果は、子供と若い大人が年上の人よりS-OIV感染に影響されやすいかもしれないか、または社会行動の違いで、年上への波及が遅れたかもしれません。 また、老人にはS-OIV感染に抗体を先在させているのか、何らかのレベルの免疫効果がある可能性があります。1976年のブタのインフルエンザワクチン.5、6Aの血清学的試験で示されるように、潜在的バイアスは存在するかもしれません。しかしながら、流行病は急速に発達しています、そして、確認事例の数は、起こった件数の過小にしか報告されていません。
この新しいインフルエンザA型ウイルスは人から人への感染を持続しています。 S-OIVを含む人間のインフルエンザ・ウイルス伝染の方法は、知られていませんが、主に感染者がせきすると飛沫感染が考えられます。また、媒介物との接触による伝染の可能性、または下痢などの分泌物によるものも調査されるべきです。 詳しいデータが利用可能になるまで、伝染のすべての潜在的ルートとウイルス排出の源は考えて行動すべきです。
S-OIV感染潜伏期は2-7日間及ぶように見えます。しかし、追加情報が必要です。幼児と免疫障害や重篤な病気の患者では、感染させられる日数が長い可能性や、無症候性感染の人々の可能性は、未知ですが、調査されるべきです。
新しいS-OIV感染の臨床の傾向はまだ定義されていますが、呼吸不全と死を含む自己完結的な病態から厳しい結果の両方がおこりえます。季節性インフルエンザではウイルス性肺炎に対する二次性合併症として、続発性細菌性肺炎(グループA連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、特に肺炎レンサ球菌がある)が重なって重篤化します。同じことがS-OIV感染で起こるかもしれません。季節性インフルエンザと同様、65歳以上の大人達、5歳以下の子供、および基本的な慢性の医療状態、および妊娠している女性が危ない可能性があります。今のところ確認されたS-OIV感染では、5歳未満、妊娠、慢性の医療状態が重症化リスクとして上げられます。患者のだれも65歳以上ではありませんでした。
(略)
抗ウイルス薬の2つが季節のヒトインフルエンザの治療に利用可能です。推薦をアップデートするとき、www.cdc.gov/h1n1flu/recommendations.htmのCDCのウェブサイトでそれらを投稿するでしょう。(後略 面倒くさくなった)
もう原文どうぞ。
ABSTRACT
Background
On April 15 and April 17, 2009, novel swine-origin influenza A (H1N1) virus (S-OIV) was identified in specimens obtained from two epidemiologically unlinked patients in the United States. The same strain of the virus was identified in Mexico, Canada, and elsewhere. We describe 642 confirmed cases of human S-OIV infection identified from the rapidly evolving U.S. outbreak.
Methods
Enhanced surveillance was implemented in the United States for human infection with influenza A viruses that could not be subtyped. Specimens were sent to the Centers for Disease Control and Prevention for real-time reverse-transcriptase–polymerase-chain-reaction confirmatory testing for S-OIV.
Results
From April 15 through May 5, a total of 642 confirmed cases of S-OIV infection were identified in 41 states. The ages of patients ranged from 3 months to 81 years; 60% of patients were 18 years of age or younger. Of patients with available data, 18% had recently traveled to Mexico, and 16% were identified from school outbreaks of S-OIV infection. The most common presenting symptoms were fever (94% of patients), cough (92%), and sore throat (66%); 25% of patients had diarrhea, and 25% had vomiting. Of the 399 patients for whom hospitalization status was known, 36 (9%) required hospitalization. Of 22 hospitalized patients with available data, 12 had characteristics that conferred an increased risk of severe seasonal influenza, 11 had pneumonia, 8 required admission to an intensive care unit, 4 had respiratory failure, and 2 died. The S-OIV was determined to have a unique genome composition that had not been identified previously.
Conclusions
A novel swine-origin influenza A virus was identified as the cause of outbreaks of febrile respiratory infection ranging from self-limited to severe illness. It is likely that the number of confirmed cases underestimates the number of cases that have occurred.
本文はこちら ↓
ご労作ありがとうございます。
ご紹介のペーパーは、手元には揃えていたのですが、忙しさにかまけて、目を通せていませんでした。
先生のご好意に甘えて、ウチの医局にも回しておこうと思います。
投稿情報: 岡山の内科医 | 2009年5 月10日 (日) 11:42
うわ~っ(;;)っ!!!!
やめてやめて(涙)、、、。
研修医の抄読会並みにツッコミがきそうです。。。えーん。
ツッコマナイでくださいとのお願いつきでお願いします(´・ω・`) 。。。
なんていったって、産婦人科医の脳内は筋肉でできています。
基本の縫合糸は1-0です。細かくても3-0までしか使いません。
Hbは6くらいまでは平気です。
そういえば最近、緊急手術が多いし、多分疲れてるです!
そういう可哀想な人々であることをくれぐれも。。。あう(涙)
ええ言い訳ですとも!わーん(;;)。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2009年5 月10日 (日) 11:50
>研修医の抄読会並みにツッコミがきそうです。。。えーん。
ツッコマナイでくださいとのお願いつきでお願いします(´・ω・`) 。。。
いえいえ、ツッコムなどという大それたことをするなどと、恐れ多い。
先生のお蔭で、ウチの診療部長も乗り気になって、今度のジャーナルクラブで、あのペーパーを読ませていただくことになりました。 有難うございます。
投稿情報: 岡山の内科医 | 2009年5 月11日 (月) 17:32
うう(;;)。
あたたかい目で見守っていただけて嬉しい限りです。
ありがとうございます。
投稿情報: 僻地の産科医 | 2009年5 月11日 (月) 18:34