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(投稿:by 僻地の産科医)
さて、昨日の記事の続きですo(^-^)o ..。*♡
第一部に続きまして、トイレ休憩を挟み第二部へ。
第二部のプレゼンテーションは以下の順番でした。
【参考記事】
医療志民の会 発足記念シンポジウム
ロハス・メディカルニュース 2009年4月12日
(1)http://lohasmedical.jp/news/2009/04/12082849.php
(2)http://lohasmedical.jp/news/2009/04/12082849.php?page=2
(3)http://lohasmedical.jp/news/2009/04/12082849.php?page=3
■第二部■
・開始予定時間 18時30分
・テーマ:『志民発の医療再建~これからどうすればいいのか~』
・パネリスト(発表順)
足立智和(丹波新聞・記者)
塩見健三(がんまんクラブ・代表)
竜 宗正(千葉県がんセンター・センター長)
小松秀樹(虎の門病院泌尿器科・部長)
取出涼子(初台リハビリテーション病院・ソーシャルワーカー)
中田善規(帝京大学麻酔科・教授)
竹内麻里子(医師のキャリアパスを考える医学生の会)
まず薬害肝炎の福田衣里子さんからメッセージが読み上げられ、
薬害の再発防止や医療問題についてもっと
みんなが身近に考えなければならないことが訴えられました。
足立智和記者からは丹波のお母さん達の活動について。
(1)コンビニ受診を控えよう
(2)かかりつけ医を持とう
(3)医師に感謝の気持ちを伝えよう
というスローガンの下、日々家内制手工業のような活動を通して、
Drたちに「ありがとう」のカードを送ったりしていることを
伝えてくださいました。
一人一人のお母さんができることだから、
たかが知れているけれど、
勉強会を全ての地区で行い、
特に「医療の不確実性」を伝える活動に
力を入れてくださっているそうです。
塩見健三さんからは、医療に対して提言が。
・患者あっての医療
・医のモラル
・医の効率性
ということが言われていましたが、
「医の効率性」とは短時間で患者さんを診ることなどにつながる気がして。
またIT化と各病院システムの患者情報の統一についても
お話されていましたが、これはたしか厚労省に禁じられているような。。
私達もそうしたいと思っているのですが、
(PCシステムが全国統一になったらどんなに楽だろう!!!)
でも現実は個々の病院でばらばら。
統一されていないことでの一番の被害者は実は医療関係者です。
竜 宗正先生は千葉県医療の崩壊度を示してくださいました。
医師が随分減った病院や、消滅した病院まで。
かなりの崩壊が見て取れます。
ちょっと感動的ですらある表が並びましたo(^-^)o ..。*♡
(これはまた後ほど!)
小松先生は、えっと日本医師会の公益法人への移行だったっけ。
うーんとうーんと。。。(;;)。
たしか中央公論に書いていらっしゃったのと同じ内容でしたが
同じ内容が3分で喋れることがすごいです!
というか内容わかっているつもりで、再現できない私は、
まるでテストの時間のダラダラ汗をいま再現しております~。あう。。
取出涼子さんからはソーシャルワーカーの役割について。
でもって介護難民が出ていて、
核家族化しちゃっている社会状況。。。。
これからはもっとソーシャルワーカーが必要になる。
コメディカルの連携と、もっと人手が必要になるのに!
一病棟に最低一人はソーシャルワーカーが欲しい現実について
熱く語られておりました(>▽<)!!!!
中田善規帝京大学麻酔科教授は、臨床研修制度について。
研修医・医学生教育にどのようにしたらいいか、
みんなで考えなければならない話。
(↑だんだん記憶があやしくなってきています)
所詮、全国の医学生は80校の卒業生に過ぎないわけで、
もっと医師にいい人材がなれるように
奨学金等の制度をしっかりして欲しい旨
仰っておられました!
オオトリが医学部生の竹内麻里子さん(>▽<)!!!
とっても爽やかで良かったです!!!
いま、臨床研修医制度の改革について言われていますが、
しっかりした教育制度になっていないこと、
「厚労省の言ってみればテキトーな制度で振り回される」
でしたっけ???私、大笑いしちゃったんですけれど、
元気な発言で楽しみましたo(^-^)o ..。*♡
いま、署名活動をやっています!
よろしくお願いします!とのことでした。
後半はあんまり時間がなくて議論が終わってしまった感じがしました。
でも会場からの発言で、
「療養施設をガンガン切られて、淘汰しようとしているが、
本当に困っている患者さんがいるのに、勝手に厚労省が決めてしまって!」
というようなものもありまして、
いろいろな意味での意識の共有が出来たのではないかな?
と思います。
次からは、私の印象に残ったプレゼンをいろいろ挙げていきます。
配られた資料とか、スライドとか。
少しでも問題点を共有していただけると嬉しいですo(^-^)o ..。*♡
大好きな軸丸さまからのレポートです(>▽<)!!!
医療問題の複雑さと矛盾示す
―「医療志民の会」設立シンポ―
医療ライター・軸丸 靖子
MTpro 記事 2009年4月13日掲載
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/0904/090422.html?ap
再建目指す有志の会,発起人150人近く
医療者,患者や家族,納税者,議員などの立場を超えて,医療再建を目指そうという「医療志民の会」が4月11日,発足し,東京都内で設立シンポジウムを開いた。
会といっても,法人格を取ったり,調査や政策提言を行ったりという団体では,いまのところない。「各人の意見や背景もバラバラ。発起人の1人としては,ふわーっとしたものと考えている」(虎の門病院泌尿器科部長・小松秀樹氏)といわれるように,日本の医療に危機感を持つ団体や現場の人間が集まって議論と連携を深める場といえそうだ。
発起人は147人。全国骨髄バンク推進連絡協議会会長の大谷貴子氏と,福島県立医科大学名誉教授の佐藤章氏(当日は病欠)が共同代表を務める。設立シンポジウムは,「今何が問題になっているのか」「これからどうすればいいのか」という2つのテーマで話し合われた。各演者3分ずつの講演内容は後日,医療志民の会のウェブサイトに掲載されるため,ここでは自由討議の模様を紹介する。司会はフジテレビ解説委員の黒川祐治氏。
人手不足・カネ不足,医師会には期待なく
医療現場の問題の多くは,「カネがない」「人がいない」ことに関連している。シンポジウムの前半「今何が問題になっているのか」では,過重労働にあえぐ現場の医師らからの悲鳴が相次いだ。
出産難民や受け入れ困難が深刻な周産期医療については,神奈川県立こども医療センター新生児科医師の豊島勝昭氏が,「早産児そのものが増えたことと,技術の進展で助かる子が増えたことで,医師・看護師不足に拍車がかかった。医学の進歩と医療の劣化のはざまで病院に入れない人が出てきているのが現状」と説明。
「小児科のなかでも勤務がきつく専門性の高い新生児科は,なり手が多くないし,年齢を重ねると体力的にきつくて続けられなくなる仕事。年がいっても続けられる勤務状況になってほしい」と切々と訴えた。
滋賀県立成人病センター勤務時に,労働基準局の是正勧告で「名ばかり管理職」と名指しされた医師の崔秉(へい)哲氏(現・聖隷浜松病院腫瘍放射線科)も,「いまの医師はスーパーマンしかできない仕事。一部のスーパー医師が頑張るほど,普通の医師は公立病院やへき地の病院には行けなくなっている」と指摘。労働基準法を守ったらどのくらい医師が必要かという,ボトムアップから始めるべきと課題を挙げた。
医科以上に経営悪化が深刻な歯科について,大塚勇二氏(NPO法人みんなの歯科ネットワーク)が報告。歯科技工士の低収入・長時間労働・早期離職が進み,「海外の無資格者による技工物が,安全性の確保もないまま患者に装着される事態も起きている」と現場の窮状を訴えた。
医師の労働状況改善といえば日本医師会に期待される役割だが,これには開業医のパネリストからも「制度疲労」「高齢化」と厳しい意見が噴出。
「私は50歳代で代議員になったが,ほかは70,80歳代ばかり。雑巾がけ(理事の仕事)もしないで副会長になるなんて,とも言われた。いまは自由にものを言えない医師会だ」(神津仁氏,神津内科クリニック),
「本来ならこの席に日医の役員が座ってもいいはずだった。医師会には頑張って欲しいのだが,CHANGE(変革)とかそういう世界ではない」(長尾和宏氏,長尾クリニック),
「医学・医療の魅力を国民にはっきり言えないのが医師会の問題。医療は国のお荷物であるかのような姿勢を解決できない原因になっている」(黒川衛氏,全国医師連盟)と,期待は示されないままに終わった。
地に足のついた活動を
シンポジウム後半は「これからどうすればいいのか」がテーマ。フロアも交え,医師会のあり方や専門看護師(ナース・プラクティショナー=NP)について語られた。
2年で担当者がかわるなど,総合的な視点も検証もなく医療政策が行われてきたのが医療崩壊の原因,とする医師の竜宗正氏(前・千葉県がんセンター)は,「米国ではNPが貴重な戦力として働いているが,日本では認定看護師や専門看護師を取っても給料にも反映されない」と指摘。「まず抜本的に医師を増やし,歯科医や看護師との連携を深め,その上でNPの育成を進めていくことが大切」と方向性を示した。
医師会改革については小松氏が「医師会は数年後の公益法人改革を機に,官のチェックと厚生労働省(厚労省)の持つデータ開示の組織に徹するべき。(社会や政治に対して)何かを発信することはない組織が望ましい」と持論を展開。フロアにいた日本医師会員から「正しいかどうかも分からない厚労省が出すデータの開示に徹するのは反対。医師会はやはり発信していかなければならない」と声があがり,意見をぶつけあった。
一方,県立柏原病院を守る会に設立当初からかかわってきた丹波新聞記者の足立智和氏は,地域社会の目線から発言。
「柏原病院を守る会の活動は希望の光のようにいわれるが,大した活動をしているわけではない。ただ,『ありがとう』のお手紙を書いて医師に送ることと,皆が集まる場で『そのくらいで病院にいったらあかん』と話しているだけの活動だ。ただ,医療を変えていくという視点は,そういう地に足のついたことなのだと思う」と話した。
結論はなく,ただ諸説紛々といった雰囲気のディスカッションに,患者の立場から参加した塩見健三氏(がんまんクラブ)は最後に,「患者からみれば,医療とはこれほど複雑で矛盾があるのかという感じだ」と感想をぽろり。友人が海外旅行中に緊急手術を受けた例を引き,「どこの病院に何の専門の医師がいて,空きベッドがあるかをすぐに調べ,10分くらいで手配してくれた。治療費も民間保険でカバーされ,自己負担はなかった。これが日本にあるだろうか」と話し,患者の考える安心の医療とは何かを示唆した。
「医療崩壊食い止めたい」
患者や医師が立ち上がる
J-CASTニュース 2009/4/13
http://www.j-cast.com:80/2009/04/13039362.html
さまざまな立場から智恵を出し合って医療崩壊を食い止めようと、患者団体や勤務医、開業医、学生、マスコミ関係者らが「医療志民の会」を立ち上げた。2009年4月11日、東京都内で設立シンポジウムを開き、「現場や市民の声を反映させる」ことの大切さを訴えた。参加者らの報告から、医療崩壊は加速している、という危機感が浮き彫りになった。
お金なく「静かな自殺」選ぶ人も
シンポジウムには、著書「医療崩壊 『立ち去り型サボタージュ』とは何か」で早くから「医療崩壊」に警鐘を鳴らしていた、虎の門病院泌尿器科の小松秀樹部長ら15人がパネラーとして参加した。小松部長のほかに、看護師やがん患者団体関係者、医学生、大学教授らが顔をそろえた。司会は、フジテレビの黒岩祐治・解説委員が務めた。会場には、約400人が集まった。
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医療崩壊の実態と解決策について話し合った、「医療志民の会」の設立シンポジウム=2009年4月11日、東京都千代田区の学術総合センターで
シンポジウムの冒頭近く、WBC日本代表だったプロ野球横浜ベイスターズの村田修一選手のメッセージが読み上げられた。村田選手は、息子が早産で生まれ、NICU(新生児集中治療室)が不足している実態に直面した経験などを報告した。
「志民の会」の共同代表で、パネラーとしても参加した、元白血病患者の大谷貴子さんは、「金も医者も足りない」現状を訴えた。がん治療にお金がかかり過ぎるため、家族に金銭的負担を与えないよう治療をしない「静かな自殺」をする人たちが出ている、とも指摘した。大谷さんは、全国骨髄バンク推進連絡協議会の会長でもある。
また、小松部長は、現在の医療行政は「現場の人間の考えを知ろうともしていない」と批判し、医師会改革や厚生労働省に情報開示を迫ることの大切さを訴えた。医師側に対しても、患者からの信頼を得るためピアレビュー(同僚評価)の導入が必要だと主張した。
「マスコミのそういう考えが間違い」
議題は多岐にわたり、さまざまな視点から問題点が挙げられた。複数の医師からは、これまで医師は「善意と体力」で乗り切ってきたが、最近の勤務医不足や訴訟不安の増大で限界のところまで来ていると悲鳴が上がった。マスコミが叩きやすい医師側を安易に批判してきたことも、医療崩壊の一因だとする指摘もあった。一方で、患者団体からは、患者の顔も見ずに治療の話をする医者がいる、医者の目線が高く患者の声を聞こうとしていない、との批判もあった。シンポは2部構成で、2時間30分にわたって議論が続いた。特に結論めいたものをまとめることは無かったが、さまざまな立場の意見をひとつの場で交わすことの大切さを確認した。
シンポ後には、パネラーたちによる記者会見もあった。パネラーに厚生労働省関係者がいなかったことについて、男性記者が「雑談では意味がないのでは」「それでは100年経っても(状況は)変わらない」と質問した。すると、千葉県がんセンターのセンター長も務めた竜崇正さんが「マスコミのそういう考えが間違いだ」「(役所に)お願いする時代は終わっている」と反論し、現場の声をもとにした抜本的な改革の必要性を改めて訴える一幕もあった。
同会は、パネラーら147人を発起人として発足、さまざまな団体や個人が緩やかに連携する形を考えている。この日のシンポを皮切りに活動を本格化させ、今後も各地で同様のシンポを開くなどして、情報の発信や収集を続ける予定だ。
医療崩壊は目に見える形で影響が出始めており、医師不足に伴い病院が閉鎖されるニュースが相次いでいる。4月に入ってからも、沖縄県で、医師らの退職意向により骨髄県内移植が困難になるという事態が報じられた。共同代表の大谷さんは、「患者や現場の医師だけでなく、税金を医療にどう使うかを考えるには市民、医療に関心をもつ『志民』の力が必要だ」「いろんな人の心・意見を吸い上げ、流れを変えたい」と話している。
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